韓国・中国に再三バッシングを受ける歴史教科書問題...
しかし、日本側からは韓国・中国の歴史教科書はもっとひどいという声も上がっています。
でも、実際のところどうなのかよく知らないのでこんな本を読んでみました。
韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する―歪曲された対日関係史
で、この本を読むとさぞかし韓国・中国に対する怒りに満ち満ちてくるのだろうと思いきや...
この本の解説を読んだ限りでは、韓国の歴史教科書の場合は、一貫して自分たちのほうが文化的に優れた国家であり、日本は自分たちが文化的に大いに貢献してあげたにもかかわらず、度々侵略を繰り返す悪者として描かれているようです。
しかし、その韓国(朝鮮)は近代に至るまでは実質的に中国の属国であり、おおよそ独立国家の体をなしていなかったのです。
だが、その事実をありのままに書くと民族としての自尊心を保てないということなのでしょうか、そのような事実は巧みに覆い隠し、中国に対しては有効な関係であったことを、日本に対しては自分たちより劣る悪い国家であったことを強調しているようです。
常に隣接する強国に揺り動かされてきた歴史が相当なコンプレックスになっているということなのでしょうか?
そういう背景を考えると、韓国についてはなんだか可哀相にも思えてきます。
ある意味、そのコンプレックスからくる反日教育が今の韓国経済の発展に寄与しているとも解釈できるので、多少の反日は大目に見るくらいの度量はあってもいいかもしれません^^
一方、中国の場合は「歴史教科書」というよりも共産党の政治的プロパガンダという色合いが強いようです。
近代より前の歴史に関してはまだいいのですが、共産党が登場する近代以降は、共産党の都合のいいことしか書いていません。
(最近は検定制度が導入されて、反日色の薄い教科書も出ているようなのですが...)
その中で反日教育が出てくるわけですが、まぁ、これも現体制下では仕方のないことなのでしょう。
日本人は多少の反日は大目に見るくらいの度量はあってもいいかもしれません^^
(もちろん、反日感情が日本人の生命や財産を脅かすような事態になった場合には、毅然とした態度で望む必要があると思いますが...)
とまぁ、なんだか呆れというか、諦めというか、同情というか、そんな感情を持つようになってしまいました...^^ゞ
ただ、残念なのは、反日を政治的に利用されているということ。
そして、そのために戦後日本が平和国家として歩んできた事実が韓国人や中国人にあまり伝わっていないことです。
当の日本人には「ありえな~い^^」と笑い飛ばしたくなるくらいの馬鹿げた話ですが、韓国人や中国人は日本が軍国主義・帝国主義に回帰しているのではないかという不信感を相当強く持っているようです。
この辺の不信感については、政府や専門家などの地道な努力で何とかしてもらうしかないのでしょうが、一般の日本人としては韓国人や中国人に逆ギレして、反日感情を煽ったりしないよう気をつけるくらいしかできることはなさそうだなぁ^^ゞ
いやはや、ご近所づきあいも大変です...^^;
韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する―歪曲された対日関係史
最近、こんなムック本(↓)も出てるみたい。