”つながり”を発見する能力 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録


前から気になっていたのこの本が文庫版になって登場しました。


この本では、新進気鋭の脳科学者池谷裕二氏が海馬を中心に脳の仕組みや働きについて解説しています。


糸井重里氏との対談という形を取っているだけに、脳という小難しいテーマにもかかわらず、例え話や経験談なども織り交ぜながら非常に平易な言葉で語られていて非常にわかりやすいです。

この本の中で私が特に印象に残ったのは、”30歳を過ぎるとつながりを発見する能力が飛躍的に伸びる”という言葉です。


30歳頃までに脳の編成がだいぶ落ち着くため、そこから先は経験してきたことについての記憶を糧にして、それらの結びつきを密にしていくことにより、論理的に思考する能力が高まるということだそうです。


そう言われてみれば自分にも思い当たることがあります。


最近、何か考えを思いついた時に「10年、20年前だったらこういう風に考えただろうか?」と思うことが増えたような気がするのです。


具体的な例をぱっと思いつかないのでうまく説明できないのですが、とにかく思考が変わってきたということは肌で感じるようになっています。


脳の働きの変化をに気づき、それを巧みに利用できれば、能力をより伸ばすことができるということらしいので、ぼんやりとでもそれに気づいていた私はまだ捨てたもんじゃないということなのでしょうか^^ゞ


そういえば先日偶然見たドラマ『ドラゴン桜』でも世界史の学習方法として”メモリーツリー”というノート技法を使っていましたが、これも”つながり”を意識した手法です。


”メモリーツリー”ではさらにカラーリングを施したり絵を加えたりして視覚情報として扱うことにより、脳の機能をフル活用して記憶を促すことができるそうです。


今更東大を受験しようなどとは思いませんが、この方法は”マインドマップ”とも言われ、ビジネスの世界でも思考を支援するツールとして注目されているので、少し勉強してみようかと思います。



図解・マインドマップノート術
マインドマップ読書術―自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ
人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考


その前に池谷裕二氏の世界にも非常に惹かれるので、他の著書も読んでみよう^^


海馬―脳は疲れない
だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法
進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線