先日本屋で文庫化されたこの本を見つけたのですが、いつもならためらわずに買うところをなぜかその日は買うのをやめました。
すると、後日いつも一緒に釣りに行くJ氏が「なかなかおもしろかった。」と既に読み終わったこの本を貸してくれました。
別にそれを期待して買うのをやめたつもりはないのですが、なんだかちょっと得した気分です。
この本は沢木耕太郎氏が2002年の日韓W杯を日韓両国を何度も往復しながら観戦したサッカー観戦記...なのですが、日韓両国、行く先々の土地の香り、人との出会いを綴った旅行記でもあります。
日韓両国代表の戦いぶりを中心にW杯そのものについて感じたことを綴った部分ももちろん興味深く面白いのですが、個人的にはやはり「深夜特急」的な臭いがプンプンと漂う旅行記の部分の方が断然面白かったです。
沢木さんの手にかかると、まるで自分自身がその土地を旅しているかのように妙にリアルな空気が感じられてとても楽しいんです。
(手にかかるという言い方は適切でないのかもしれないですが^^)
なんだか「深夜特急」をもう一度読みたくなってきました(笑)
(そういえば「深夜特急」を勧めてくれたのもJ氏だったような^^)