五感をフル活用した建築家
先週、ニューヨークにある紀伊国屋で藤本壮介の著書、Primitive Futureを購入。

建築に携わってるなら知らない人はいないとうぐらい、若手で最も勢いのある建築家の一人が藤本壮介です。
飛ぶ鳥も落とす勢いとは彼の事を言うのでしょう。
この本を読む迄、彼はイリヤ•プリコジンの散逸構造論等の物理学的な話を持ち出したり、非ユーグリッド幾何学的な話をする事があったので、凄い理論だった建築をする人だと思ってました。
しかし、この本を読んだ後、彼への印象が全く変わってしまいました。完全にこれは僕の解釈ですが、たぐいなれない動物的な直感を備えた、本能的な建築をする人だと思いました。彼の空間の創造のしかたは、五感をフル活用して作られ、人間の潜在意識を呼び起こす様なものが多いのではないでしょうか。
特にHouse OやT Houseで見られる空間の分け方が、もの凄い絶妙なのです。

T House
一戸建て住宅。部屋を作るのは斜めに挿入された壁。しかし、部屋を完全に仕切る壁やドアはない。しいていえば、壁が入り乱れたワンルーム。視覚操作による空間の創造。

House O
これはウィークエンドハウス。木の枝の様に分かれて部屋を構成。確固たる境界線はないが、距離感によって空間を作り出している。
彼の目指すところは洞窟の様な建築らしい。彼は巣と洞窟を比較し、巣は作られた物で、洞窟はそこのあるものだと言う。この発言からも、彼がつくる建築が人間の本来もっている五感を触発する様な物であるという事が確かめられる。
五感による空間の分裂や創造とはどんな事が出来るだろうか?
最も簡単な空間の分断方法は物理的に壁を作る事だろう。

しかし、五感を使うとこんな事も出来る。

床や天井の高さを変えると空間の歪みが発生し、空間を二つに分ける事が出来ます。

人と人や、人と物の間にある一定以上の距離感があると、それは不思議と二つの空間に。

光の調整によっても空間に変化を与える事が可能。

同じ一つの空間の中にうるさい場所や静かな場所が存在すれば、おのずとその場に違った性質が発生し、二つの異なる空間になります。

壁のテキスチャーを変えたり違う色を使ったりし、触覚や視覚に訴える空間の分裂方法。
前に友達と居酒屋で、どんな建築がしたいのか熱く議論した事があります。その時、僕が言ったのは、ゆるい建築がしたいと。建築には必ずある表裏、虚実、内外的な関係を一切もたない建築が出来たら、それは面白くて新しい事が出来るんじゃないかと思ってます。僕がやりたい事を、もっとも実践してるのが藤本壮介なんじゃないでしょうか。

建築に携わってるなら知らない人はいないとうぐらい、若手で最も勢いのある建築家の一人が藤本壮介です。
飛ぶ鳥も落とす勢いとは彼の事を言うのでしょう。
この本を読む迄、彼はイリヤ•プリコジンの散逸構造論等の物理学的な話を持ち出したり、非ユーグリッド幾何学的な話をする事があったので、凄い理論だった建築をする人だと思ってました。
しかし、この本を読んだ後、彼への印象が全く変わってしまいました。完全にこれは僕の解釈ですが、たぐいなれない動物的な直感を備えた、本能的な建築をする人だと思いました。彼の空間の創造のしかたは、五感をフル活用して作られ、人間の潜在意識を呼び起こす様なものが多いのではないでしょうか。
特にHouse OやT Houseで見られる空間の分け方が、もの凄い絶妙なのです。

T House
一戸建て住宅。部屋を作るのは斜めに挿入された壁。しかし、部屋を完全に仕切る壁やドアはない。しいていえば、壁が入り乱れたワンルーム。視覚操作による空間の創造。

House O
これはウィークエンドハウス。木の枝の様に分かれて部屋を構成。確固たる境界線はないが、距離感によって空間を作り出している。
彼の目指すところは洞窟の様な建築らしい。彼は巣と洞窟を比較し、巣は作られた物で、洞窟はそこのあるものだと言う。この発言からも、彼がつくる建築が人間の本来もっている五感を触発する様な物であるという事が確かめられる。
五感による空間の分裂や創造とはどんな事が出来るだろうか?
最も簡単な空間の分断方法は物理的に壁を作る事だろう。

しかし、五感を使うとこんな事も出来る。

床や天井の高さを変えると空間の歪みが発生し、空間を二つに分ける事が出来ます。

人と人や、人と物の間にある一定以上の距離感があると、それは不思議と二つの空間に。

光の調整によっても空間に変化を与える事が可能。

同じ一つの空間の中にうるさい場所や静かな場所が存在すれば、おのずとその場に違った性質が発生し、二つの異なる空間になります。

壁のテキスチャーを変えたり違う色を使ったりし、触覚や視覚に訴える空間の分裂方法。
前に友達と居酒屋で、どんな建築がしたいのか熱く議論した事があります。その時、僕が言ったのは、ゆるい建築がしたいと。建築には必ずある表裏、虚実、内外的な関係を一切もたない建築が出来たら、それは面白くて新しい事が出来るんじゃないかと思ってます。僕がやりたい事を、もっとも実践してるのが藤本壮介なんじゃないでしょうか。