朝4時にアンダルシア地方のセビージャという町に到着。
まだ夜明け前だ。
雰囲気的に田舎を期待してきたら、大きなアスファルトの道路にコンクリートのビル。
あれ?割と都会だぞ・・・
とにかく中心地まで行こうとバス停に行くと、始発が6時。
歩こうかと思ったけど、遠そうなので6時までバス亭で待つことに。
スペインといえども、夜明け前はさすがに寒い。
凍えそう・・・
と思っていたら、近くのマンションの警備員のおっちゃんに話しかけられる。
「どこいくんだ?始発はまだ出ないぞ。この辺は酔っ払いが多くて危ないからうちの警備室で待ちなさい。」
おっちゃんが天使に見えた。
少し疑いつつ、いつでも逃げれる体勢でおっちゃんに着いていくと、でっかいマンションの警備室に入れてくれた。
ストーブの近くに座らせてくれて、ジュースもくれた。
ほんとの天使や!
おっちゃんとバスの時間までおしゃべり。
おっちゃんは、これからバルセロナとかに行くという私に、
「あっちの奴らは良い奴いないから気をつけろよ!悪いやついっぱいいるぞ!
ここはいい街だよ。アンダルシアの人間は良い奴ばっかりだ!」
と、教えてくれた。
スペインの中は、地方ごとにあまり仲は良くないみたい。
おっちゃんに別れをつげ、中心地にバスで向かう。
着いたとこは、急に建物が古くなって、石畳で、かなり情緒が出てきた。
ガイドブックを見て、ホテルが立ち並ぶと言うマリア・ラ・ブランク通りへ向かう。
荷物が重くてもうへとへと。
この通りのホテルは私が入れそうな安宿ではなく、観光客ねらいの高そうなホテルばかり。
疲れてベンチで休む。
ふと、路地のわき道に目をやると、「いかにも」な感じの安宿の看板が何個か見える。
やっと探してたようなホテルがあったので、その中の一つに入る。
看板にいろんな国の言葉で「ホテル」と書かれていて、日本語も書いてあったので思わず入った。
値段を聞くと、トイレ、シャワー無しのシングルルームで15ユーロ(約2000円)だった。
シングルでこの値段はかなり安いので即決。
部屋に入るなりベッドにダイブ。
いつのまにか眠ってた。
気づけば昼過ぎだ。
慌てて観光へ繰り出す。
いってきまーす!
