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ArchitecTrip

世界建築巡礼

本日いよいよメインディッシュと言ってもいいでしょう。

ついにサグラダファミリアを見に行くのです。
小学生か中学生の頃か忘れましたが、本で見て以来ずうううっっっっと気になっていた建築です。

完成まで何年も何年もかかってるってどういうこと?

な疑問から始まり、その名を聞かなくなる事はなかったサグラダファミリア教会。


「地下鉄出たらすぐあるんだけど、池がある側から見た方が見栄えが素晴らしいからそっち側から見て!」


と誰かに言われたのを思い出し、地下鉄の出口を慎重に探し、
下を向き、地上に出る。

うつむいたまま、公園に入りその存在感をびしびしツムジに感じながら池の前に立つ。

そして、見上げる。。。



うぉおおおおお!!!!!。。。。逆光!!



ついに来た!!見た!!デカイ!!渋い!!!!かっこいい!!!!

ドキドキしつつ教会の周りをぐるっと。

はぁ、見れば見るほど、すごい、細かいデザインが。
建物見てるっていうより大きな芸術作品を鑑賞してる感じ。


キリストさんも家が出来るのここでずっと待ってる。

しかし、外で満足するだけじゃなく、中へ行かねば!
入場料は学割で9ユーロ。

中はというと、、、もちろん絶賛工事中!!

カーンカーンドドドドド・・・・・・・・・・・!!

この建物着工が1882年。1982年生まれの私。現在2009年考えるまでもなく長いっす!!
完成予定は2026年(ガウディ没後100周年目)だそうです。え、意外ともうすぐ。
しかも建設中にもかかわらず既に世界遺産!!
もっとすごいのは最初に工事したとこが古くなってきてるから、修復工事も同時に進行中!!
なんのこっちゃです!!!!!

ステンドグラスはほぼハマってない状態ですが、一部だけハマってまして、もうそこが素晴らしく美しい色と光の空間になっていて。。。これ、ステンドグラス全部ハマった時には、、、と想像するだけでドキドキします。


工事中の現場の中には日本人の紳士の姿も。

テレビで見た事あるのですが、彫刻家の外尾 悦郎氏だと思われます。
この方の人生も興味ありますね。あとでwikiりましょう。
中には私ぐらいの若い女の子も作業していました。
激しくうらやましかったです。
ここで働く為にいっぱい努力してる人がいて、みんなきっと自分の仕事に誇りがあって、悩んだり怒り怒られ喜び喜ばれ、そうしてこの建物は愛されて育っていくのだなぁと。
そんなやりがいのある仕事って良いですね!!建築に限らずです!!


そして中にはエレベーターもあり、別料金で上階へ行けるのです。
そう、あの塔の部分に入るんです。
ここからのバルセロナの眺めも良いのでぜひ。

完成してからもいいですが、未完成だからできる、想像してわくわくする事や現場の緊迫感なども良いですよ!もちろん完成したら絶対来ますけどー!!

さて、歯医者にてなんとか治療終了しまして、ガウディ設計のグエル邸へと向かう。

こちら実業家でガウディの才能を見いだし、パトロンとして彼を支えていたエウセビ・グエル氏のお屋敷です。今は博物館となり、世界遺産にも登録されています。


このグエル邸、マジか、と思うぐらい町中にあります。
昨日、探してないのに見つけちゃったよ。
しかも道幅の狭いとこに建ってるから写真で全体を撮るのが無理!という観光客泣かせの場所ですね。


しかーし!街の中に良い意味で溶け込んでない外観!!
重厚さに圧倒されちゃいますその玄関!!から広がる威圧感のある外壁!!!!からのそれを裏切るような可愛さを突然見せてくるPOPな...なにあれ??!!!!!!!!!


な、なんなのあの煙突!!


すっかりやられてしまったその可愛さに。



しかし、残念な事に現在内観は工事中で公開されてるのは地下のみ。
その為、入場料はタダなのです。
残念だけど、貧乏旅行者には少し嬉しい。。。いや、でもやはりせっかく来たので残念である。
来年には工事は終わってるみたいです。

さて、その地下は馬小屋とか倉庫とかとして使われてたみたいです。

螺旋スロープを降りて、、、驚愕。


レンガ、石、極太の柱、柱から花びらのように開いた梁。
静寂。
ひんやりとしていて、薄暗い間接照明。
外とはまるで別世界。

あぁ、地下だけでこんなに素晴らしいの?
だったら他の部屋は?どうなってるの?


みたいみたいみたーい!!


気持ちをぐっと堪えてグエル邸を後にした。
また来よう。

そして、もういっちょ建築巡礼。

次は、モンジュイックの丘へ。
ここにはバルセロナ万博の時にドイツパビリオンとして建設された建築家ミース・ファン・デル・ローエの建物があるんです。

ミースの建物はこの旅のなかでも幾つか見に行きましたね。
アメリカはシカゴで彼の建築を満喫。
彼はドイツ人なのでこのドイツパビリオンを任されたのですね!

そして丘に到着した私を待ち受けていたもの、、、それは、、、






スリ





え?スリ?


突然、子供数人に囲まれる。

アンケートお願いしますと言われ、車椅子マークの付いたアンケート用紙を挟んだ画板を腹に押し付けられる。

画板の下敷きになった私のショルダーポーチ(財布入り)がカチッと開く感じがしたので、、、




頭んなかでスリだ!!と日本語とスペイン語、警察お金だましだまされ、、、ぐちゃぐちゃになった私から出た言葉・・・





NOOoooooooooo!!!!!!!!!!!!!!





と一言一括したらクモの子散らす感じで散っていった。




そんなタイムロスもありつつ、ドイツパビリオン見学。

これぞ、ミースの特色とも言える水平垂直を意識したスッキリした建物。

シャキーーーンと言いたくなる感じ。
水平をここまで意識して壁の薄さや、無駄を省くことへのコダワリ。
右から左に行った線が下から上、後ろから前に走り、交差したり平行したりとシンプルにスマートに空間を作る。
とにかく、かっこいいんです。




ガウディの有機的造形に比べてなんと対照的な無機的フォルム。
まったく対照的と言ってもいい二人の建築家。
どっちが良いとかでなく、どっちも良いと思わせるのは、彼らが自分に素直に正直にそして自分の感性を信じて創作したからでしょうか。
そしてそれを突き詰めることの格好良さ。

ぶれてない。

そんな人になりたい、と思ってしまったバルセロナ建築巡礼。
まだまだ続くんだぜ。

今日は朝から歯医者を探して歩き回った。

カナダで私の銀歯が取れてしまったのだ。
もう銀歯が無いのにも慣れてきたけど、歯に物も詰まるし、染みるし、やっぱ銀歯はいるってことで治療することに。


「海外で歯医者」
というと、ものすごく高い治療費を請求されるので、歯の治療の為に日本に帰る人もいるとか聞いたこともある。
保険なんてもちろん無い。


とりあえず見つけた歯医者に入る。
なかはとても綺麗でむしろオシャレな空間である。

受付の女性に事情を説明。
スペイン語で挑む。


「ココ、コレ(取れた銀歯を見せる)イタイ。イクラカカリマスカ?」


「一度、見てみましょう」


診察室へ通され歯を見せる。どきどきである。


「一度取れたトコを掃除しなきゃ。汚れてしまってるから。その後、なんかをどうにかする感じよ。」スペイン語が不明。
何するのかわからないけど、とりあえず値段を聞く。


「60ユーロね。(約8000円)」


もっと何万円とかと思ってたから、意外に手の届く値段だったし、先生もしっかりしてるので身をゆだねる事に。
先生に取れた銀歯を渡して、治療開始。


さくさくと治療してくれる先生。
麻酔が効いてるのでまったく痛くない。
っていうか銀歯かぶせるだけじゃないの?不安。


あっという間に治療終了。
手際いい。
日本みたいに無駄に口空けたまま待たされるとかない。



鏡を渡してくれて口の治療してもらったとこをチェック。



「どう?」と先生。


(あれ?銀歯がない。)机の上に私の銀歯発見。
(あれ?詰め物が白い。)


「これセラミックですか?」
「そうよ?」



という具合に治療終了。



私の歯にはスペインのセラミックがはまっている。
なんだかカッコいい!


先生ありがとう!

昨日はホテル移動してから一日寝てた!



おかげで今日はスッキリ!



今日は電車に乗って郊外にあるコロニアル・グエル教会を見に行く。


あの!!


アントニオ・ガウディの設計ー!!


教会は昔、工業住宅地として栄えた街の中に残っている。


着工から6年間で工事が中止。


半地下聖堂部分のみ完成して、上部は未完のままの教会とは・・・!!


もちろん、世界文化遺産!!


それは木々に囲まれた住宅地の一角にあった。




外観は石積み。いろんな石が使ってある。


エントランスの柱は垂直ではなく、ばらばらな角度。


木の様な柱からは枝のような梁が伸び、屋根を支えていた。







あぁ、ガウディ!!







中に入ると、更に深い森の中に入ったような感覚。

更に大きな柱が、自由に屋根に伸びている。


素材も形も角度もみんな違う。


同じ柱がない。


自然界に、まったく同じものがないみたいに。



カラフルなステンドグラスからの光が木漏れ日のように中に降り注ぐ。


なんとも言えない神聖な、そして不思議と落ち着く気持ちになる。





建築的には不自然なこの建物は、自然学的にはこれが自然なのだと気づかされる。


自然界に、垂直・水平・直角なんて存在しないのだから。


落ち着く気持ちになるのは、当然かも。


これがガウディが得意とする有機的フォルムなんだ。





最初にこの教会に来て、よかったなと思った。


そして、このblogが建築ブログであることを思い出す。



今日は街を散歩しがてら、別のもっと安いホテルがないか探す予定。


バルセロナはホントに都会で、綺麗な建物もいっぱい。

人も多い。大道芸人も多い。


わき道に入ると石畳の細い道に小さくて可愛い雑貨屋さんやカフェがある。


その中に安そうなホテルも何軒かあるので、納得値段のホテルが見つかるまで何軒も何軒も当たってみる。




最後に行ったユースホステルが15ユーロ(約2000円)だったので、明日来ます!と予約を入れた。


ヤガミと比べると6ユーロ(約800円)も安い!






宿に帰って久々に日本人と交流。


ダラダラ飲んでたら、今日はハロウィンだし!


ってことでみんなでClub Razzmatazzっていうとこへ繰り出す。

今夜はスリラーナイトらしく、お客さんの中にはマイケルジャクソンの仮装した人も!!

やっぱ海外のハロウィンは気合入ってていいねー!!


しかも、マイケルのスリラーの本格的なステージショーもあってめちゃ盛り上がった!!


朝まで楽しんで大満足のハロウィンやったな。