築家とイエ創りを始めよう!Vol.21(イエの骨格を決めよう!_基本設計_3)
新年があけて、早半月が過ぎました。
ほんと、時間が過ぎるのは早いですよね。
正月ボケから抜けきって、気合いを入れなおさしましょう!!
いつものBlogの前にひとつお知らせです。
今、私が設計を進めている案件の一つが、まもなく着工予定です。
眼前に広がる山並みや川の流れを感じながら、ゆったりと過ごしていけるイエとなっています。
(詳細はまたお知らせしますね)
その工事をする工務店(永和建築:http://www.eiwa-kenchiku.com/
)が、
この工事の進捗状況を日記形式でコメントするブログがスタートします。
他のブログと何が違うかというと、
現場監督が、日々どういったところをチェックしているのか、つまり、
工事が始まったら、どこをチェックしていかなければいけないのかを、
知ることができるブログです。
施工者任せにするのではなく、自らも現場をチェックする方法が身につけて、
きちっとしたイエ創りをしていただけるといいなと思います。
始まったら、こちらでも告知するので、興味のある方は、ぜひのぞいてみてくださいね。
さて。前置きが長くなりました。。
前回、要望をどう伝えるのか?について、お伝えしました。
ざっくばらんに、思いを伝えることが大切ということがポイントでしたよね。
ぜひぜひ気軽に伝えてください。
今回からは、イエを構成している各場所(部屋)について、説明していきたいと思います。
今回のテーマは、「玄関」です。
まず、玄関の大きさって、どれくらいがいいんでしょうか?
マンションにお住まいの方々は、まず、玄関をのぞいてみてください。
きっと、その幅は、広くても85cm程度だと思います。
(もちろん、豪邸は違いますよ)
いかがですか?
ちょっと「狭い」と感じませんか?
マンションであれば、仕方ないのですが、戸建てのイエとなると、この幅では、来客のときに、
靴が溢れかえってしまいますよね、きっと。
全体の面積にもよりますが、可能であれば、最低でも、1.2mほどは確保すると、少しゆったり使えます。
もちろんそれ以上であれば、なおよいのですが、玄関を広くしたことで、他の場所が狭くなってもいけないですもんね。奥行も同じです。
他の場所に比べて、狭くなりがちな玄関ですが、広がりを持たせる工夫はいくつか考えられます。
たとえば。
玄関の正面を床から天井までの窓にして、坪庭をつくる。
玄関からつながる廊下を直線状につなげる。
玄関ホールに2階へつながるオープンな階段をつくる。
玄関を吹き抜けにする
ポイントは、視線の「抜け」をつくることです。
視線がドンつまりでは、いくら広くても、そういった感じにはなりません。
上でも、横でも、奥でもよいので、視線の「抜け」を創る工夫をしてみてはいかがでしょうか。
そんなちょっとした工夫で、面積以上の広がりを感じることのできる玄関になると思います。
もうひとつ。
これは私が心がけていることなのですが、暗くなりがちな玄関を明るくすることです。
玄関ドアの両脇を半透明のガラスにして、光を取り込んだり、
トップライトを設けたり、ハイサイド窓を設けたり。
全てとはいいませんが、可能な限り光が差し込む工夫をしています。
そこに住まう人、遊びに来てくれる人が、気持よく、イエにアプローチできるようにしたいものです。
長くなってしまいましたので、今回はこの辺とします。
次回は、玄関にある、下足入(玄関収納)について説明したいと思いますので、お楽しみに。
イエ創りのご依頼、たくさんのご相談。ありがとうございます。
いただいた順に、お答えしていますので、まだ返答がない方は、しばしお待ちください。
もちろん、何か聞いてみたいことがあれば、気軽にご相談ください。
↓↓↓↓
mail:ngt002new@gmail.com
電話:0561-57-8224 090-7673-9861
建築家とイエ創りを始めよう!Vol.20(イエの骨格を決めよう!_基本設計_2)
さて。新年あけてから、第一発目の更新です。
みなさん、正月はどう過ごされましたか?
残念ながら、私はほぼ休みなし。
人が休みの時に、打ち合わせ!なんてこともありますからね。。
それはさておき。
昨年最終のブログは、基本設計をスタートさせるための条件整理でしたね。
プレゼンを創る時にも、いろいろ確認はしているのですが、改めて、確認しておくとよいです。
諸条件が整ったら、じゃあ、次はどうする?
といっても、いきなり走りださないでくださいね。
じっくりいきましょう。
次のステップでは、プレゼンしてもらった計画案の中身を見直して、プレゼンよりも、もうすこし細かな部分を決める、つまり、イエの骨組を決めていきます。
その中でも、まず最初は、気になる「間取り」を決めてしまいましょう。
まず、契約を交わした計画案を、じっくり眺めてみます。
要望を伝え切って、まとめてもらった計画案なのですが、その計画案を見て、改めて思いついたこと、ここをこうしてほしい等、さらにたくさんの要望がありますよね。
そんな要望を伝えずにしてはもったない。
どんどん伝えていきましょう!!
設計のプロ(建築家)が提案したこと対して、素人が口を挟んだら、嫌がられるのではないか??
という心配は御無用。
いろんな建築家の方がいるので、ひとくくりにするのは危険ですが、きっときちんと聞いてくれますよ。
ちなみに、私は問題なし。それよりも、提出した計画案をどう思ったのか、どこを変えていくと、より納得のイエができていくのかを、どんどん聞きたいと思っています。
例えば、こんなカンジで進めていきます。
①浴室廻りについて
「開放的な風呂が理想!とお話したんですけど、ここまで開放的だと、少し恥ずかしいかも。もう少しプライバシーがあった方がいいです」
「そうですか。ただ、せっかくの窓を小さくしてしまうと、窓を開けて露天風呂気分が難しいかもしれませんね。では、バステラスの周りに、目隠しルーバーをつけるか、壁で囲ってしまうか、もしくは、窓を通風のみにして、天井に大きなトップライトをつけますか?風呂に寝そべりながら、天井を見上げると、トップライトを通して星空が見えます。」
「トップライト。いいですね。目隠しルーバーもいいんですけど、劣化するのがいやなので。。」
「じゃあ、トップライトをつけてみましょう。少し割高になりますが、他の部分で調整しましょう」
「そうしてください。また、気が変わったら変更してもいいですか?」
「OKですよ。ただ、そう思ったらなるべく早めにしてくださいね。」
②LDK南側の大きな窓について
「LDKの南側窓なんですけど、できる限り開放させたいので、真中にある壁を取りやめにできますか?」
「ここを窓に変えることはできますよ。ただ、イエの構造をバランスよくするために、ここには耐力壁(地震に抵抗する壁)がほしいんです。せっかく窓にできても、木の筋交いを入れてしまうと、目ざわりだと思います。」
「じゃあ、やっぱり壁をやめることができないってことですか」
「そんなことはないですよ。例えば、細い鉄筋みたいな筋交いを入れたりすれば、視線も遮らず、耐力壁としても機能を果たします。もっといえば、梁の高さを大きくして、その梁を支える柱を鉄パイプにすれば、筋交いもいりません」
「イエの構造が不安定になるんですか?」
「不安定なんていうと、不安になりますよね。違いますよ。合理的に耐力壁を配置すると、設計者がわかりやすいだけです。イレギュラーな壁の場合でも、全体でバランスをとるように、別の箇所で耐力壁を確保します。その位置はまた、相談しますね」
過去にあった話なのですが、こんな感じで、ざっくばらんに話をしていくといいと思います。
理想では、「こんなカタチがいい」と思っていても、平面図なんかを見て、実際の生活と照らし合わせてみると、使い勝手が悪いのかもしれないと思うことはたくさんあります。
まずは、その気になったことを一つずつ伝えて、どうしてそのカタチにしたのかを聞いてみたり、こんなカンジにしたいと要望してみたりして、まずは、間取りをよりよいカタチにしていきましょう。
長くなってしまったので、今回はこの辺で。
次回は、間取りを構成する、いろんな部屋について、順次説明していきたいと思っています。
お楽しみに。
イエ創りのご依頼、たくさんのご相談。ありがとうございます。
いただいた順に、お答えしていますので、まだ返答がない方は、しばしお待ちください。
もちろん、何か聞いてみたいことがあれば、気軽にご相談ください。
↓↓↓↓
mail:ngt002new@gmail.com
FAX:0561-57-8224
090-7673-9861
あけまして、おめでとうございます!
あけまして、おめでとうございます!!
いつも、いつも、ブログを読んでいただいて、ありがとうございます!
昨年よりスタートした、このブログですが、開始当初から比べると、とてもたくさんの方に
読んでいただいています。
ずばり、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます!!
後半、忙しさを理由に、更新が少し不規則になっていましたが、
今年は、毎週更新していきたいと思っています。
イエ創りって、多くの方にとって、一生に一度のイベントですよね。
しかも、かける金額は相当です。
お金をかけて、せっかく創るのに、自分のわがままやこだわりを実現できないのって、
とても残念なことなんだと思います。
建築家とのイエ創りっていうと、カッコイイんだけど、「高い」とか、「デザインばかりで機能性が。。」
なんていう声を、よく耳にします。
でも、そんなことないんですよ。
(すべての建築家とはいいませんが)
私のスタンスは、
「カッコイイ」のに、「機能的」。しかも「予算内」です。
最後の「予算内」がとても大切ですよね。
予算内で設計することは、「できます」。(私の場合はかもしれませんが)
総予算から、どれだけの規模の、どんなグレードのイエを創っていけるのかを考えるからです。
ただし、フルオーダーということもあって、逆に、どれだけでも金額の高いイエは創れてしまいます。
決定権は、お客様にあるんですよ。
建築家とのイエ創り(私は特に)って、たくさんある可能性(いろんなカタチ、予算)から、これだ!という、その人らしい回答を「一緒に」探していく共同作業だと思っています。
いろんな可能性。知りたくないですか?
そんな可能性をお伝えしながら、イエ創りをするときの、基礎知識をお伝えするべく、このブログを続けていきたいと思っています。
今年も一年、これからイエ創りをしていく方々に、よりスムーズに、しかも、楽しくイエ創りをしていってもらえるような、内容の濃いブログにしていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします!!