建築家とイエ創りを始めよう!Vol.19 (番外編_3)
ただいま、GW真っ直中。
イエ創りを始めようとしている方は、Webで情報収集したり、住宅展示場に足を運んだり。
積極的にいろいろと検討するには、いい機会なのかもしれませんね。
さてさて。
具体的な事例をもとにして、イエ創りを紹介していくシリーズ(番外編)の第三回目です。
前回までに、敷地と道路との関係や、敷地境界について、実際どんな風に接していけばよいかを解説しました。
今回は、まず、敷地の「インフラ」をどのように見ていくのかを説明していきます。
いろいろと見て確認しなくてはいけない項目はあるのですが、この段階で最も大切なのは、
「下水道が整備されているかどうか」
です。
土地を購入した方は、購入時に「重要事項説明書」という書類を受領していると思いますので、
その中に記載があると思います。
施設の整備状況
「汚水:○○○」
「雑排水:○○○」
○○○に入っている言葉としては、「下水道」「集中浄化槽」「浄化槽」のいずれかとなります。
ここで一つお伝えしておきたいこととして、下水道が整備されていないからといって、大きな問題はありませんのでご安心下さい。
ただ、浄化槽を設置するための費用を工事予算に入れておかなくてはいけないことと、設置場所を確保しておかなければいけないこと、この2点が必要になるだけです。
他のインフラは、特殊な敷地条件でなければ(例えば、山や森の中等)、通常の想定を超えることはないのですが、浄化槽の有無は、予算と配置計画に大きな影響を与えてしまうことがあるので、キチンと確認しておきたいところです。
以上、現地で敷地を読み取る作業は、これで十分です。
あとは、各市町村の役所にいって、敷地の諸条件を確認する流れとなります。
例えば、
都市計画課:用途地域、その他地域
道路管理課:前面道路の幅員
下水道課:下水道の整備状況
※各課の名称は、各市町村で若干異なります。受付で聞いてみると、丁寧に教えてくれます。
事例の場合は、
用途地域:第一種住居地域
防火指定:法22条区域
その他地域:なし
建蔽率:60%
容積率:200%
道路幅員:4.0m
下水道:未整備(浄化槽必要)
以前紹介した、敷地のチェックリストでは、こんな感じになります。
↓↓↓↓
以上、ここまでで、敷地との関わり方を紹介してきました。
いよいよ次回からは、クライアントの要望紹介、考えられる配置パターンの比較検討など、
より具体的な内容を紹介していくことにします。
次回をお楽しみに。