9月6日
朝6時、起床。同じ部屋で寝ている他の5人に申し訳なく身支度をして7時、ロビーに集合する。今日はこちらで申し込んだ万里の長城1日ツアーだ。僕を含めて5人しかいないので、こじんまりしたツアーと思ったら、他のホステルなども立ち寄り、結局は30人くらいの大ツアーだった。しかも、僕以外は全員西欧人なのに驚く。
バスの中では同じホステルから参加しているアメリカ人のジョンとオーストラリア人の家族としゃべりながら過ごし、11時にようやく現地に到着。
万里の長城は英語で“The Great Wall”と表記され、またツアーの行き先がいくつもあったため、本当に万里の長城に行くのかと何度もツアーに申し込むのをためらったが、到着した所は案の定、「地球の歩き方」にはあまり詳細に書かれていない場所だった。
「金山嶺長城」(Jinshanling)、後で調べてみると北京から北東へ130キロあまり離れているところに位置するらしい。入場ゲートには物売りがいて、今回のツアーで一番年配のドイツ人夫婦に杖を勧めていたり、日焼け止めクリームを勧めていたりしている。ゲートをくぐってすぐに、ガイドが「左に10キロ行った地点で待ってるんで4時までに来てください。」と言い残し、去っていく。思わず『ガイド付きのツアーじゃなかったの?』と突っ込みたくなった。10キロの道のりを一人で歩くのは心もとないので、僕はジョンと一緒に歩くことにした。
最初は絶景に感動していたが、徐々に道の険しさが重荷になってきて次第に早くゴールを目指すことを考えるようになった。この日は快晴で気温も30度くらいはありそうな天候なので、持参したペットボトルがすぐになくなった。すると、観光客にずっとついて歩いている物売りが“Iced water!”と言って見せてくる。『こんなところで冷たい水があるわけない。』と思いながら見ると、確かに半分凍っていて冷たい。一体彼らはどうやって売っているのだろう。のどの渇きに勝てず、仕方なく購入すると1本5元。普通の相場なら1~1.5元だから儲けは大きいはずで、だから彼らはこういった険しい道を歩きながらでも商売をするのだろう。
どのくらい歩いただろうか、ようやく4時間あまりかけてゴールに到着した。歩き始めたときは「ドイツ人夫婦が休憩するまで歩き続けよう」とジョンと話していたが、結局ドイツ人夫婦は一度も休憩をしなかったので僕らもぶっ続けで歩いた。彼らがツアーに参加したメンバーの中で一番先にゴールしたのは言うまでもない。人は見かけによらずということを痛感した。
ゴール地点で遅めの昼食を済ました後、午後5時すぎ、再び北京市内へ向けて出発した。帰りのバスでは、日本で住んでいたことがあるアメリカ人とオーストラリア人の女性、僕とジョンでずっと話し続ける。外人の女性が話す関西弁って愛嬌があると思った。
午後8時すぎ、北京市内に到着。バスを降りるときに「ありがとう」の一言もない、バス会社の態度に戸惑いを覚えていると、ジョンも同じことを思っていたようだ。「中国人と日本人は全然違うね。」と。その後、ホステルでジョンと別れた後、近くで夕食を取るが、疲れのせいかあまり食欲がない。明日の観光を考え、早めに就寝する。


