9月5日

朝6時過ぎに目覚める。電車はまだ走っているが、外は明るくなっている。車掌がお湯の差し入れに各コンパートメントを回っている。


そして7時すぎ、定刻通り北京駅に到着。とても大きな駅で、中国語で北京駅を表す「北京站」の文字は毛沢東の筆跡で書かれているとのこと。



駅を出てそのまま、近くの予約していたBeijing City Central Youth Hostelにチャックインする。6人のドミトリーで1泊45元。早朝だから荷物しか置かせてもらえないのかと思っていたら、普通にチェックインできたので、ありがたい。荷物をほどきシャワーを浴びる。


同じ建物内の食堂で朝食を済まし、外へ出る。北京は建設ラッシュ、排気ガスのせいで空気が汚れていると言われている通り、上海以上に汚い。クアラ・ルンプールの汚さを思い出す。でも、持参したマスクをするほどでもない。というより誰もマスクなんてしていないから不自然だ。



まずは、電車で天安門広場まで行く。とてつもなく広い。そしてまだ午前9時というのにすでに観光客でごった返している。あの天安門事件があった現場を想起したせいではないが、どこか無機質な印象を受ける。広場を取り囲む建物に装飾がなく、また西洋にある広場のようなカフェテラスがないためなのであろう。



天安門広場を後にして、正面の故宮に入る。英語では“The Forbidden City”と表記されるように、まるで1つの城壁都市のように内部が広い。建物は全体的に赤く塗られているが、修繕中の建物も多かった。僕としては、メンテナンスの悪さが気になり、また装飾が粗雑に見えたので、日本のお寺ほど食い入るように目をみはることはなかった。



故宮を出て、次に移動しようと地図をみるとバスを使わないと移動できないことに気づく。それは地下鉄は来年のオリンピック開催までに13線開通予定なものの、現在は3線しかできておらず、移動手段は依然としてバスなのだ。停留所には中国語しか書かれておらず、初めはどこに行くかもよくわからないバスに乗ることに躊躇したが、思い切って乗ってみる。地下鉄の料金が3元に対し、バスは1元で安い。その後も北京滞在時は、移動手段としてバスを使うことになる。


午後は日本人建築家が担当した「建外SOHO」、来年竣工予定の「CCTV」を目にした後、中国の伝統的住居『四合院』をリノベーションして再生した前海に足を延ばす。湖に面している建物をカフェやバーにしているわけだが、これも湖あっての成功例だなと思った。というのも、『四合院』は平屋建てで外部に閉じた空間構成になっているため使い勝手が悪く、現在建設ラッシュの北京では次々と取り壊されている。そんな状況で前海の四合院は残っているわけだが、その拠り所を湖に求めて人を呼び込んでいる。湖を眺めながら現在の生活にかなう四合院の活かし方を考えてみるが、なかなか思い浮かばない。


 


 

今夜は僕以外の5人は全員イングランド人だ。明日は早起きすることを宣言して寝る。

夜はバーが集積している三里屯に立ち寄り、明朝出発の万里の長城ツアーがあるので早めに宿に戻る。