リープフラウエンキルヘ(聖母聖堂)は神廊

と交差廊を直交させ、その間に2つずつ計8

つの祭室をもつ集中式として設計された。こ

の平面形は、部分的にフランス のソワッソン

近郊にあるサンテイブ聖堂(1180~12

16)の内陣に類似する。身廊を延ばした長

堂形式が支配するゴシック時代にあって、集

中式平面を持つ同聖堂は特異な存在である。

エリザベート聖堂は三廊式であり、西内陣の

アプスと交差廊が半円形状に同一の大きさを

もって張り出し、ロマネスク時代にラインラ

ント地方で多用された三葉形の内陣を持つ。

同聖堂の身廊と側廊の高さは同じであり、

壁面は二層の開口部から構成される。他方

重厚なバットレス(控え壁)によって外壁は

分節され、西構えの尖り屋根をもつ双塔と

あいまって垂直性が強調される。