水溜まりに映る月 -9ページ目

水溜まりに映る月

水溜まりに映った幻に手を延ばしても掴めない。

ただ、その光を感じることも、綺麗だと思うこともできる。


 
 あくまでも件名は比喩表現。実際は大したことのない、ただの弱音。



 他に語る場所もないし、誰かに見せるために書いてるブログでもないし。自分を保つための場所だから、と。

 自分自身に言い訳をしてから書き進める。後にこの文章を読むであろう自分に対して。


 備忘録たるブログを読み直すということは、自己嫌悪に陥っている時なんだろうけど(実際、今の俺もそうだし)。

 大したことは書いていない。


 でも、このことは俺にとっての奈落に等しい。

「この門をくぐるものは、一切の希望を捨てよ」


 要するにそういうことだ。









 さて、では何があったか。

 大したことじゃない(俺にとっても、誰にとっても)。

 ただたんに、俺のLINEの友達リストに元カノの名前が出てきたというだけだ。電話番号を消して無かったんだろうね。

 でもまぁ、そんなことはどうでもいい。むしろ、一言コメントからとても幸せそうなことが伺えて、むしろ、ホッとしたくらいだ。……あくまで、後で冷静になった後は、だけど。



 LINEの通知でバイブが鳴って、手に取った時にそこに表示されていた「新しい友だち」の名前を見て、冗談抜きで口から「ひゅ」って息が漏れた。胸が潰れそうになるくらい苦しくなったと思ったら、続いて嘔吐感さえ伴った。


 つまり、俺はハタナカのことが好きだとかいいながら、北海道からこれだけ離れていながら、まだまだ全然吹っ切れていなかったわけだ。もう2年も経つのに。



 ……まだ繋がりがあったことへの罪悪感や様々な感情がないまぜになって、昨日は3時過ぎまで寝れなかった。

 あれだけ体が疲れていたにも関わらず。俺は寝るのが怖かったんだろう。



 おかげで、朝から寝不足だし、機嫌が悪いのも自覚できる。



 今日は、ちょっと飲みに行ってこようと思う。酒はこういう時には便利。



 忘れるつもりなんて毛頭ない。欠片もない。自分の行いをこそ後悔しても、出会ったことを後悔は全くしてないから。


 だから、忘れるためじゃなくて、感情のゴチャゴチャを誤魔化すために飲みに行く。



 辛いことや、苦しいことを、辛いままで苦しいままで受け止める必要なんてどこにもない。俺はマゾでもなんでもないんだし。

 逃げることを否定することなんて誰にも出来ない。



 とりあえず、電話番号は消した。LINEも削除した。


「それだけ好きなら~」

 はありえない。自己満足と迷惑を天秤にかける時期は既に終わったからね。



 だから、今日は仕事終わった後のお酒を楽しみにして、頑張ることにするよ