もうすぐ24時間テレビ。

24時間テレビといえば、今では「サライ」のイメージが強いですよね。

ところが先日、ふと思ったんです。

 

「あれ? 昔の24時間テレビって『We Are The World』じゃなかったっけ?」

♪ We are the world〜
♪ We are the children〜

 

あの曲です。

 

なぜか私の中では、

「昔の24時間テレビ=We Are The World」

という記憶がずっと残っていました。

 

しかも、曲だけではありません。

マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーをはじめ、

とんでもない数の有名アーティストがスタジオに集まり、

一つの曲を作り上げていく映像。

 

中でも、若き日のマイケル・ジャクソンが、他のアーティストたちと歌い方に

ついてやり取りしているような姿が、なぜか今でも頭に残っています。

いったい、あれは何だったんだろう?

気になって調べてみたところ、40年以上経って初めて知ることがたくさんありました。

そもそも「We Are The World」は何のために作られた?

まず大きな勘違い。

「We Are The World」は24時間テレビのために作られた曲ではありません。

 

1980年代、アフリカ、特にエチオピアでは深刻な飢饉が発生していました。

その支援のため、世界のミュージシャンたちが立ち上がります。

イギリスではボブ・ゲルドフらが中心となって「Band Aid」を結成し、

1984年にチャリティーソングを発表。

 

そしてアメリカでも、

「自分たちにも何かできるのではないか」

という動きが起こります。

その中心となったのが「USA for Africa」。

そして1985年に誕生したのが、

「We Are The World」

だったのです。

 

つまり、最初から世界規模のチャリティー活動として作られた曲だったんですね。

作詞・作曲は、

なんとマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチー

これも今回あらためて知って驚きました。

作詞・作曲は、

マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチー

そしてプロデュースを担当したのが、名プロデューサーのクインシー・ジョーンズ。

 

1985年1月28日。

アメリカン・ミュージック・アワードが行われた夜に、音楽界を代表するスターたちが

ロサンゼルスのスタジオに集結しました。

マイケル・ジャクソン
ライオネル・リッチー
スティーヴィー・ワンダー
ダイアナ・ロス
ティナ・ターナー
レイ・チャールズ
ボブ・ディラン
ビリー・ジョエル
ブルース・スプリングスティーン
シンディ・ローパー
ポール・サイモン……

 

今見ても、

「よくこんなメンバーを同じ日に同じ場所へ集められたな!」

と思うような顔ぶれです。

 

一人ひとりが主役級。

そんなスターたちが、自分の利益ではなく、飢餓に苦しむ人たちを

支援するという一つの目的のために集まりました。

スタジオの入口に掲げられた有名な言葉

これだけのスターが一堂に集まるとなれば、まとめる側も大変です。

そこでクインシー・ジョーンズがスタジオの入口に掲げたとされるのが、

 

「Check your egos at the door.」

直訳すれば、

 

「エゴはドアの外に置いてこい」

という意味。

 

世界的なスターであろうが、この日だけは一人の参加者。

なんとも格好いい話です。

では、なぜ私は「24時間テレビの曲」だと思っていたのか?

ここからが今回、一番驚いたところです。

「We Are The World」が発表された1985年。

日本の24時間テレビでも、この歴史的なプロジェクトの

レコーディング風景などが紹介されていました。

 

どうやら私が子どもの頃に見た、

「マイケル・ジャクソンたちがスタジオで一つの曲を作っている映像」

は、この時のものだったようです。

 

ところが……

We Are The Worldは24時間テレビの正式なテーマソングではありませんでした。

 

当時の24時間テレビには、大野雄二さん作曲の「LOVE SAVES THE EARTH」

というテーマ曲がありました。

しかし申し訳ない。

私はそちらを全く覚えていません(笑)

 

それなのに「We Are The World」は、40年以上経った今でも覚えている。

しかも、

「マイケル・ジャクソンが他のアーティストたちと歌についてやり取りしている場面」

まで記憶に残っている。

人間の記憶というのは、本当に面白いものです。

あのメイキング映像、実はものすごく面白い

ここまで読んで、

「そのレコーディング風景、ちょっと見てみたいな」

と思った方。

私も同じでした(笑)

 

ただし、昔のテレビ番組を録画した映像などは、権利関係が分からないものもあります。

そこで、このブログから非公式な動画へのリンクを直接貼ることは控えます。

 

その代わり……

興味のある方はYouTubeなどで、

「We Are The World 1985 メイキング」

あるいは、

「We Are The World recording session」

「We Are The World behind the scenes」

などで検索してみてください。

 

そして公式・正規に公開されている映像やドキュメンタリーを探してみてください。

 

これが……

めちゃくちゃ面白い。

完成した曲を聴くだけでは分からない、

「この声は誰に歌わせる?」
「ここはどう歌う?」
「この大スターたちをどうまとめる?」

そんな歴史的なレコーディングの裏側を知ることができます。

 

そして何より、

若き日のマイケル・ジャクソンが「歌手」だけではなく「曲を作った側」としてそこにいる。

ここに注目して見ると、印象がかなり変わると思います。

私が40年以上覚えていた理由も、今なら少し分かる気がします。

実は2024年、Netflixでもドキュメンタリーになっていた!

そして今回調べていて、もう一つ驚きました。

 

なんと2024年、

「We Are The World」が生まれたあの夜を描いたドキュメンタリー作品まで公開されていたのです。

タイトルは、

『ポップスが最高に輝いた夜
(The Greatest Night in Pop)』

Netflixで公開された作品で、1985年1月28日の伝説的なレコーディングがどのように実現したのかを、

当時の映像や関係者の証言などから振り返っています。

 

ライオネル・リッチーをはじめ、ブルース・スプリングスティーン、シンディ・ローパー、

ヒューイ・ルイスなど、実際にあの夜に参加した人たちの証言も登場します。

さらに、これまで公開されていなかった映像も使われているそうです。

 

これは……

見たくなりますよね(笑)

40年以上前、子どもの私が24時間テレビで見た記憶。

その答え合わせが、まさか今になってできるとは思いませんでした。

そして2025年、「We Are The World」は40周年を迎えた

さらに驚いたことに、

2025年は「We Are The World」誕生40周年でした。

そしてUSA for Africaは、この節目にちゃんと40周年企画を行っていました。

オリジナル音源を最新技術でリマスター。

 

さらにSpatial Audioやハイレゾ音源としても再リリースされました。

そして公式ミュージックビデオも映像を強化した「Enhanced Video Version」として

改めて公開されています。

 

つまり、

We Are The Worldは決して「昔の曲として封印された」わけではなかった。

40年経った今も、公式に受け継がれていたんですね。

1985年当時に作られた曲が、最新の音響・映像技術によって2025年に再び世界へ届けられる。

これもなかなか素敵な話だと思います。

「最近まったく聞かないけど、触れてはいけない曲なの?」と思っていた

実は今回調べるまで、私は少し不思議に思っていました。

昔あれほど世界中で流れていた曲なのに、

 

「そういえば最近、We Are The Worldって全然聞かないな……」

もしかして、今では何か事情があってテレビなどでは扱いづらい曲になっているのか?

そんなことまで考えていました。

しかし、まったく違いました。

 

40周年には正式にリマスターされ、公式映像も再公開されている。

そして2024年にはNetflixでドキュメンタリーまで制作されている。

ちゃんと今でも生きている曲だったんです。

単純に、私自身が触れる機会を失っていただけだったようです。

40年以上前の「たった一つの記憶」

今回の始まりは、本当に何気ない疑問でした。

「昔の24時間テレビってWe Are The Worldじゃなかった?」

調べてみたら、

24時間テレビのテーマソングではなかった。

1985年の番組で、その制作風景などが紹介されていた。

そして、それを子どもの頃に見た私の記憶が、40年以上経った今でも残っていた。

 

おそらく私は、

1985年のあの映像を、それだけ強烈に覚えていたのでしょう。

世界的なスターがこれでもかというほど集まり、一つのスタジオで一つの曲を歌う。

しかも中心にいたのは、当時まだ26歳だったマイケル・ジャクソン。

子どもの自分にとって、相当なインパクトだったのだと思います。

40年経った今、もう一度聴いてみようと思う

「We Are The World」は1985年に生まれました。

40年以上経った現在。

世界から戦争も、貧困も、飢餓もなくなってはいません。

だからこそ、

「世界が一つになって誰かを助けよう」

という思いから、これだけのスターが一堂に集まった出来事そのものを、

今あらためて振り返る意味もあるのかもしれません。

 

そして私自身も、数十年ぶりに「We Are The World」を聴いてみようと思います。

さらにメイキング映像も探してみます。

 

40年以上前にテレビの前で見ていた自分が、

「そうそう!これだ!」

と思う場面は出てくるのか。

 

ちょっと楽しみです。

 

もし同世代の方で、

「昔、24時間テレビでWe Are The Worldを見た記憶がある!」

という方がいたら……

 

もしかすると、私と同じ1985年のあの映像を見ていたのかもしれませんね。