[水月雨] 蘭(ラン) レビュー : ついに高音が改善された水月雨のイヤホンが登場 | arceloのイヤホンレビュー

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1。 外観及び構成品

 

 

- ステン材質シェル、CIEM 2ピン交換型の適当なケーブル、普及型の標準口径イヤーピース、大きな効用のない人工皮革ポーチの構成です。2022年に発売したCHUにはスプリング イヤーピースを入れてくれましたが今回はないですね。

 

- ケーブルとIEMの左右を識別できるように右側締結部には赤いリングが取り付けられています。

 

 

 

2。 SPEC : 32オム/120Bで 駆動に問題なし。

 

 

 

3。 周波数特性テスト

 


- 基イヤーピースで低音は水月雨のシグネチャーターゲットで、中高音はハーマンターゲットにチューニングされていますね。 目立つ点は水月雨のラインナップの中でも10K区間のディープが浅く、超高音も多く生かしたので過去水月雨の製品とは異なりかなり強い清涼感を感じることができます。それで空気感も良好。



 

-テストと聴音をしながら似たような形の機器がすぐに浮かびました。強くお勧めするイヤホンの一つであるHZsoundのハートミラープロと低音域を除いてFR特性が本当に似ています。

- どちらもボーカル表現がとても良い機器で、もちした低音とメリハリが良いニュートラル味を望むならハートミラープロ、楽な低音と超高音にもっと比重を置いた寒色の味を望むなら水月雨の蘭を選べばいいと思います。もちろん価格差だけの性能差があります。

 

 

 

4。音の表現力

 

- 音像(ボーカルの中央焦点) : 良好+

- イメージング(定位を含む) : 良好

- サウンドフィールド1(左右のステージ) : 良好

- サウンドフィールド2(上下の拡張) : 良好

- 分離度(解像度を含む): 良好

- 残響 : 適当

 

 

 

5。水月雨 蘭 はこんなイヤホンです。

 

1) 前作のCHU以降、水月雨ラインナップの新製品についてのニュースが少なかったが、ついにエントリー級の製品が出ましたね。CHUのやや硬質でありながら、汚い(?)高音表現が十分改善され、高品質音源に接する機会が増えただけに超高音域を生かしてより繊細なディテールを確保できる現代的な(?)チューニングで出したのはかなり良かったと思います。

 

2) ただ、過去に発売された"アリア/スターフィールド/加藤"よりボーカルがより明確で強く表現されるため、これは水月雨シグネチャーターゲットに慣れているユーザーなら多少好き嫌いになるかもしれないが、最近ハーマンターゲットに追従するIEMが大勢を成しているように水月雨もこれを受け入れる部分だと考えてみるのはどうかと思います。

3) 速い反応速度と減衰特性によってリスニングよりモニタリング系の表現特性を持ち、メタル材質ハウジング特有の響きと残響感も気持ち良い方で、FR特性上かなり豪快、爽快な方なのでアニメソングや速いテンポの音楽などではこの機器の能力が十分発揮されると思われます。

 

4) それでおすすめかな? と考えてみると···マアマアですね。予算をもう少し用意してハートミラープロを手に入れた方が満足感が高いと思います。