エーダイとTOMIXのキハ58系 | MODELと日々の徒然と

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 先日紹介の中古ショップ開店記念セールから。
 今回のアイテムはキハ58&キハ28のペア。
 ただし58はTOMIXの初代モデル、28はエーダイナインの初期モデルです。
 同じ店ではほぼ同年式のTOMIX、エーダイ車がまだ何両か残っていましたが、最近のNゲージャーの目から見ると玩具同然に見えるせいか誰も手を出しませんw

 わたし個人の推察ですがこれらのキハ58軍団は同じユーザーから売りに出された個体ではないかと思います。
 どうしてかと言いますと、実はエーダイとTOMIXのキハ58系は1980年代の初頭、ほぼ同じタイミングで発売された事実上の競作モデルでした。
 プロトタイプこそパノラマの前面窓を装備した似たものレベルでしたが、今とは違ってメーカーごとの個性がかなり強く出ており、模型としてのメリットもデメリットも一長一短のレベルだったので「迷ったから両方買いました」なんてのもそれなりにあったのではないかと(笑)

 今回のはキハ58がM車、キハ28がT車なのでギリギリ編成は組めます。
 TOMIXのキハ58は「サッシに色差しがされていない最初期モデル」なので以前紹介したEF64と同様「サングラスした様な窓周り」の独特な面構えを見せます。
 ただしボディカラーに関してはアイボリーがプラの地色で朱の窓周りに塗装で塗り分けているので独特の安っぽさを感じさせるのがマイナス点。
 動力は初期TOMIXの定番だった「スプリングウォーム伝動」でノイズは独特ですが走りの信頼性は高いものです。


 エーダイのキハ28の方は前ユーザー取り付けと思われるヘッドマークを装備していたのが特徴で、おそらくそのせいで500円ちょっとの値付けでした。
 こちらはTOMIXとは逆に塗装には力を入れた様で個人的には「使い込まれた地方私鉄仕様のキハ58」みたいな雰囲気を感じて好きな仕上がりです。
 当時としては珍しくヘッドライトとテールライトが点灯仕様となってはいますが、今回のはテールランプしか点きません。最も昔は昼間にライトを点灯して走るなんてのはまだ少なかったですから違和感はなかったと思います。
 TOMIXのスカートがステンレスなのに対しこちらはプラ造形で取り外しが容易なのもエーダイの美点です。
 ただし、エーダイの28はキハ58から屋根板を交換しただけのバリエーションモデルでして、この点ではキハ28専用の車体を奢ったTOMIXの方に軍配が上がります(TOMIX仕様はすでに持っていたので今回は手を出していません)

 キハ58系は2連でも「急行列車」として通用するので非常に使い勝手がよく、今回の様なメーカー違いのオムニバスでもそこそこ楽しめるモデルと思います。
 何ならKATOのも交えた3連でも面白いかもwですが、最近のHG造形モデルと組ませるのは感心しません。