先月の韋駄天帰省の余禄から

前回盛岡~仙台間の復路に高速バスを使った余禄のはなしです。
バスは朝の9時前に仙台駅に着きましたが、帰路に仙台に立ち寄ったのにはもう一つの訳があります。
先日長町から杜せきのしたに移転オープンした「某全国チェーンのテツドウモケイショップ」の開店セールを覗いてみたいというのもありまして、合わせて仙台空港鉄道にも乗ってみようかという不純極まりない目論見からです。
仙台から電車に乗るなんて昭和の終わり頃に仙石線の103系に乗ってから以来ですし仙台以南で普通電車に乗るのも初めてですから何となく期待は高まります。

ホームには今や仙台の顔になっているE721系やハイブリッドが売りの仙石東北ラインのHB-E210がそろい踏みして賑やかなこと!

わたしのお目当ては仙台空港鉄道のSAT721系でしたが、やって来たのはJR仕様のE721系でした。まあ中身は同じ電車ですしJR仕様も一応独自の塗り分けにはなっていますが。
乗った感じは701系よりも幾分スムーズで乗り心地が良いかなというところで特別に凄いところがある訳ではないのですが悪くもありません。


名取から先は仙台空港鉄道の路線に入り、二つ目の「杜せきのした」で降車します。この路線は名取~仙台空港間の中間駅がふたつしかなく、距離も7.1キロに過ぎません。


ホームに降りて驚いたのは「島式ホームなのに線路が一本だった」事。
最初は行き違い線を撤去したのかと思ったのですが、実は将来線路を追加できるように最初からそうなっていたのだそうです(隣の美田園駅には行き違い線があります)
この事からお分かりの様にこの線は結構な高さの高架線でありながら単線の構成で開業当初は結構赤字を出していたのですが、東日本大震災の復興がひと段落付いてからは黒字に転じて推移しているとの事です。

杜せきのしたの駅は陸橋で向かい合わせのイオンモール名取に直結。買い物客の需要が大きい上に仙台空港鉄道の本社も併設されているので「線路が一本しかない駅とは思えない」くらい堂々とした外観が特徴ですw

なにしろ「自社専門の鉄道むすめがいる」くらいですからw
で、駅のホームで30分ほど粘りましたがお目当てのSAT721には出会えないまま、JRのE721で仙台に戻る事になります。
さて、その某チェーン店での戦利品は。

物は鉄コレの「仙台市交通局1000N系南北線4両セットB」
仙台市営地下鉄のモデルは昨年にE721系が入線した辺りから「仙台の電車」の一環として妙に気になっていた存在でした。
が、既発売のAセットについてはどこを探しても出物にあたらず、Bセットも定価でAセットの1.5倍のお値段の上にこれまた出物がないという状態。
「これはお膝元の仙台でもないと出物がないかも」とか思ってわずかに望みをかけていました(汗)
で、イオンモール開店直後のフードコート、でないポ●ンデッタへ直行した訳ですが、
定価で1万3千と聞いていたのに、店頭にあった出物がBセットで「1万6千円強」というのに一瞬萎えました。お膝元だけに地元ならではのプレミアでも付いていたのかと愕然としかけたのですが。
よく見たら本体だけではなく動力ユニット、走行化セットふたつ、PG16パンタまで付いた「走行可能セット」のお値段でした。
なるほどそれならまあ、今なら我慢できるお値段ではあります(5年前だったら絶対ぼったくり価格でしたが)

走行化についてはまあ、追々手を付けるとして
このモデルの最大の特徴(と言うか変な点)は先頭車を真横から見ると分かります。
超ロングノーズというか「前方につんのめりそうな」フロントのオーバーハングの長さ!

まるで「後から思い出して運転席を継ぎ足した様な」特異なプロポーションが面白い。ボディ自体は特徴のない十人並みのデザインですが、うっかりミニカーブでも曲がらせようものなら運転席が対抗してきた列車を直撃しかねないデンジャラスさを感じます(実物自体がそもそもそれほどの急カーブを想定していないはずw)

皮肉にも、そのデザインが物を言ってこのモデルは地下鉄電車離れした伸びやかなプロポーションを持っていますし、そこが魅力とも言えますw
以下、余談

このチェーン店は秋葉原の本店を始め、八王子、新宿、静岡、松本なんかを覗いていますが面白い事にレンタルレイアウトがどれを見ても同じに見えてしまうのが特徴です。今回の店では自分の店舗の建物をターミナルの駅ビルに使用している辺りに個性を感じますが、これは他店でも見かけるパターンですので、一度「ポポン●ッタ駅ビル総選挙」でもやると面白いかもしれません。






























































