1110号目
昨年、起業された方から、
こんな相談がありました。
『何を見て売ったらいいですか？』
この方は、個人で、
物販をされています。
創業時に融資のサポートをしたため、
大量に仕入れを行うことができ、
順調に稼いでいます。
毎日、相場を見て、
『目先の資金が欲しいから、
安くても売りたくなるんです。
このままでいいんだろうか？？？』
『何を基準にして売ったらいいのか？？？』
という相談です。
『原価率ですか？』
『回転率ですか？』
悩みながら、売買をされています。
高く売れば、
１回当たりの粗利は稼げますが、
数は出ません。
安く売れば、
１回当たりの粗利は低いですが、
数は出ます。
『どっちがいい？』と聞かれると、
それは明らかです。
数は少なくても、
粗利を取ることです。
売上金額で判断してはいけません。
粗利の総額で判断します。
今のところ、
１回当たりの売買に、
多くの時間はかからないそうなので
取引回数が増えても、
負担は変わらないと思っているようです。
薄利を狙うと、
在庫の数や、取引先が増えて、
人を雇用せざるを得ません。
それが悪い訳ではありませんが、
収益構造がガラリと変わります。
売上は多いけど、
利益は残らない。
そんな会社に向かいます。
結論としては、
単価が高くする。
この方針が正しい経営のはずです。
『安くは売らない！』
この方針で進めていきます。
そうは決めても、
誰でも高く売ることはできません。
『なぜ、お客様は買ってくれるのか？』
これが分かれば、
安心して、高く売ることができます。
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