1051号目
悪徳税理士に騙されて、
節税のためと言われ、
必要ない保険に入っている
会社のお話の続きです。
生命保険契約に加入することで、
20年間に渡り、保険料支払い前で、
毎年500万円の利益を出し続ける
必要はありますが、
昨日かかげた次の3つの問題は、
すべて解決できます。
1.資金の管理
保険会社が管理するので、
万が一のときでも、
手を付ける心配はありません。
2.資金を積み立てるまでの税金の負担
保険料を支払いが経費になるので、
積み立てにあたり、
税金の負担はありません。
3.退職後の廃業等による損失の放棄
解約返戻金の益金と
退職金支払いによる損金が相殺されるので、
損失が残ることはありません。
損失なく、問題の解決ができるのは、
滅多にありませんが、
解約返戻率が100%以上の場合です。
もし、
20年後の解約返戻率が80%なら、
20年間で1億2,500万円を支払うと、
20年後に、1億円が戻ってきます。
毎年625万円の保険料を支払い、
その金額が法人の経費になります。
20年後に、戻ってきた1億円は
収益になりますが、
1億円の退職金を支払うことで、
損金となり、相殺されます。
この場合、
得なのか?損なのか?
見ていきます。
20年間をまとめて考えます。
1億円を積み立てるために、
1億2,500万円払うので、
2,500万円損しています。
これは、戻ってこないものです。
しかし、これは経費となるので、
約30%となる750万円
の税金の負担が軽減されます。
結果、20年間で、実質
1,750万円損します。
(=2,500万円-750万円)
一年毎では、
毎年87.5万円損します。
(=125万円‐37.5万円)
これを20年間続けるので、
87.5万円×20年で
1,750万円となります。
損することを節税と言われ、
保険の勧誘が行われてきました。
不思議ですよね。
退職金支給目的で、
生命保険契約に加入すると、
節税かどうかは別として、
昨日掲げたの3つの効果は、実現します。
1.資金の管理
保険会社が管理するので、
万が一のときでも、
手を付ける心配はありません。
2.資金を積み立てるまでの税金の負担
保険料を支払いが経費になるので、
積み立てにあたり、
税金の負担はありません。
3.退職後の廃業等による損失の放棄
解約返戻金の益金と
退職金支払いによる損金が相殺されるので、
損失が残ることはありません。
この効果を実現するための
コストと考えるのが、
生命保険契約に対する正しい考え方だと
私は考えています。
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