中国ドラマ春花秋月 その後番外 女達の秘密 | **arcano**・・・秘密ブログ

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韓流、華流ドラマその後二次小説、日本人が書く韓流ドラマ風小説など。オリジナルも少々。
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✨注意✨完全おまけ物語なので、お色気話というかちょっぴりナイティなので体質に合わない方は読まずにスルーしてください!

ではどうぞ。



『春花さん、李漁の勧めで医学を学んでるんですけど、何か産後に不都合な事ってありますか?』

雪蘭を散歩に連れ出し、傅楼游絲夫妻の花畑で散歩をしていた春花を訪ね風彩彩と流風の妻冷凝がやってきた。

久しぶりという事もあり土産の団子を並べて急遽茶を楽しむ事にした女達。

『私は目眩があったが今は薬湯で随分楽になった…他には特にないが春花殿はあったか?』

冷凝は清流を夫に預けてきたという。

『不都合っていうか…冷凝さんに聞きたかったのだけど…こんな事誰にも聞けないし…』

『私でわかる事なら良いが…』

『あの…その…』

急に口籠る春花に彩彩は首を傾げ冷凝は苛立った

『なんだ!?はっきり申せ』

『あのね、冷凝さんは清流を産んで…あれ…夫婦のあれはいつから?』

『あれ?あれとは何だ』

『あれはあれよ…それっていうか…』

『あ…まさか…』

彩彩は春花の言わんとする事に気付き俯いた

『なんだ?全く分からぬ産後に夫婦のなんだ?』

『だから…その…夫婦の睦みっていうか…契りっていうか…ま、交わりというか』

ようやく伝達され冷凝は思わず立ち上がった。

『な!!ななな、なんと…それは…』

『だって怖くて…』

『怖い?』

『だって産む時あんなに痛くて…最近雪蘭が夜中に起きず長く眠るようになったら…何だかちょっとあの人と妙な雰囲気に…』

『あ、ああ…それは…確かに。ふ、夫婦なのだから当然あるだろう…うん』
冷凝は明らかに動揺していた。

『初めての時の痛みと同じくらい痛いのかしら?』

『えっと…そ、それは違っていたと…記憶しているが…あそこまでは痛みはなかったような…』

冷凝はやんわり否定した

『そうなの?』

『やはりやや痛むくらいでは無いか?
ん??初めてが痛かったと?という事は春花殿、記憶喪失の前は秋月と密通があったと言っておったが実際はそうではなかったのだな。またもや奴の謀りに騙されたのか』

『そうなの。私も本当にホッとしたわ…ホッとっていうか…私だけど以前の私は私じゃ無いから…小蕾と兄上に何もなくて良かった。無駄に嫉妬する所だったわ』

『??』

『良いの。こっちの話よ』

春花と冷凝の会話に入れない彩彩は何やら焦っていた。

『あの…すみません…冷凝も初めての時は痛かったの?』

『それはもう驚いた…春花殿は?』

『私は暫く起きれなかったわ…離してくれなかったのもあるけど歩くのもちょっと…』

『ま、まあそうだろうな。うん…ん?彩彩?どうしたんだ顔色が悪い…』

『おかしい…おかしいわ』
何やらぶつぶつと呟く彩彩

『ど、どうしたの?彩彩さん…』

『私…痛くなかった』

『え?…』

『え??』

冷凝と春花は言葉を失った。
どう答えれば良いか分からなかった…が正解である。

『どこか間違っていたのではないかしら…』

『そんな、李漁は医者だぞ?間違う事などあるか?』

『だったら…なぜ?』

『………』

彩彩は不安のまま家路についた。
今夜は李漁とよく話し合うという生真面目な彩彩を春花は心配していた。

『なんて言って切り出すのかしら…彩彩さん』

『ん?なんだ?今なんと?』


秋月は春花の言葉に反応する。
妙に上機嫌な秋月。

『ああ、今日冷凝さんと彩彩さんが来てちょっと…育児や夫についての相談を…』

結局、夫婦の秘事の再開の時期は聞けず終いである。

『どうせ互いに夫の妄語であろう?夫婦は年を重ねると夫は妻に、妻は夫に次第に不満を持つのだそうだが』

『例えば何で?』

『ふむ……触れ合いが減るからか?』

『……何それ』

『夫を忘れて子にばかり…寂しい気もするのだろう』

『当たり前でしょう?』

『だが兄は寂しくないぞ?』

『どうして?』

『可愛い妹は花小蕾との仲を本気で悩んでいたのか?嫉妬していたのだな』

『な!!私達の秘密の会話を聞いていたの?』

『奥に夫がいるのに女同士で姦しすぎる。聞きたくなくともお前達の声が聞こえたのだ』

『………』

『冷凝に何を聞こうとしていたのだ?』

『べ、別にそんな…』

『小蕾とは何もないとわかって嬉しいか?』

『そりゃ…そうでしょ。花小蕾は私だけど私じゃないんだし…』

秋月は満足そうに笑った。

『……春花…雪蘭は早く眠りたいようだ』

秋月は雪蘭を抱く。

『父想いだな雪蘭は』

『ん??ど…どういう意味で?』

『雪蘭を早く寝かせて春花と私は寝所で戯れるという意味だが?』

『たわ、戯れるとは?まだ私そんな…』

『??何を言っている?2人で寝所で戯れる事と言えば氷蚕珠で競うしかないであろう?』


『氷蚕珠!?ああなんだ、そんな事?相変わらず子供みたいな事が好きね』

『ああ好きだ』

含み笑いを浮かべる秋月に気付かぬ春花。

『じゃあ雪蘭が眠ったらね。最近私の珠は月光を浴びせていたから兄上には負けないわ絶対』

愚かに騙される春花に秋月は愛しさしか感じなかった。
そして寝所で春花は騙された事を知る事になる。

朧月夜に春風が傅楼游絲の花畑を駆け抜け桃源郷に住む2人に優しく甘い香りを届けた。




おまけです。完全なる。
とりあえずこれで春花秋月の物語は書くつもりはありまへん。

今は検証準備をしています^_^