という事で、検証です。←何が『という事で』やねん。
傅楼&游絲夫妻の伝奇谷。その周辺には傅楼が愛妻の為に花畑を作ったというくだりがあります。
はい。
游絲と出会ったのも花畑。この場所は前検証でもしましたが【永遠の愛】を具現化した場所です。
伝奇谷の谷主傅楼が魔教に堕ちた理由は幼馴染で好きだった游絲を救う為に師であり游絲をいたぶっていた袁掌門を討ったからです。正道では御法度。
傅楼自体【愛】に生きる男です。
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傅楼は游絲の為に長生果を探していますから、例えば誰かが殺された濡れ衣を被せられてもいちいち否定しません。そんな事よりも長生果。っていう無骨なタイプ。それ故に反感や間違ったイメージを持たれやすいですが私は物語中トップレベルの純愛BOYと思って見ています。
では、秋月はどうでしょう。
千月洞の部下、鶴星主の謀反の後↓
1つは、癒し。蓮の花の落ちた後、実がなります。それは安息の薬として漢方に使われますね。つまり此処にきて考え事をする秋月、葉顔、心が安息を求めている状態です。
そしてもう1つ。別の記事で書いた事があります。仏教に於いて蓮の花の意味は深いです。仏様が蓮の花に座しているのを見たことはありませんか?
ぬかるんだ泥水に根を張り、水上に向かって茎を伸ばし、泥水を吸って尚美しい花を咲かせる。その姿に汚れた俗世(泥水)を吸いながらも真っ直ぐ天に向かって伸び、泥水から顔を出して美しい花を咲かせる様に生きようという教えなんですね。
それを踏まえますと、秋月は己の罪穢れをよく理解している。癒しと浄化を欲している訳です。
蓮の花の意味は浄化だと思う理由に、蕭白の父蕭原が邸の庭に持病の薬を捨てる池に、蓮が美しく咲いていました。
愛を囁き、貰った力で結果的に裏切った罪を昇華させたくてやっていたのではないでしょうか。
ま、私は蕭原はあまり…いやかなり好きではないので、蓮の花に何飲ませとんじゃおっさん
ってイラつきましたけどね
【心の孤独】を常に持つ男であり傅楼とは真逆です。
因みに、傅楼が正道から堕ちて魔教になったのとは逆に、秋月は魔教サラブレッドですからね。叔父は蕭原に騙し打ちのような形で殺され、生まれた時から恵の恨みつらみを聞いていたし…秋月には孤独しかありませんでした。
だからこそ…明るく無邪気で優しい。人間らしい温もりがある春花に執着するのです。彼女こそが、秋月にとり安息であり癒しで浄化です。言っちゃってますしね↓
\大切なのは春花だけだ/
蓮の花畑は秋月にとってとても大切な場所です。
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