往事 多少かを知るや
小楼 昨夜に又た東風
故国は回首に堪へず 月明の中
私なりの日本語訳にすると↓
春に咲く花、秋の名月。
巡り変わる季節はいつになったら終わるのだろうか。
昔日の思い出はいかほどあろう
この小さな建物に昨夜また東からの
春の風が吹いてきた
月明かりに故郷を思い出せば
この苦しみ悲しみに堪えられないでいる。
ま、ざっくりこんな感じなんですがね。
で、2周見るとこの物語のテーマにもなっている事がよくわかります。
で、今回の疑問の前にざっとあらすじをば説明しますね。最初だから。
主人公のレイレイは人類が永遠の命を既に手にした2169年の未来から【永遠の命と引き換えに身の燃えるような愛】を欲してやってくるんですが、目覚めると限りある命の時代に飛ばされています。
どうやら自分によく似た花家の令嬢、花小蕾の瀕死又は絶命後の身体に意識又は魂が入ったのか2169年の本体ごと飛ばされたのかは不明ながら、レイレイが目覚める所から始まります。
目覚めた世界の事は何も分からないので記憶喪失であるという事で話が進みます。
飛ばされる時に最初に目覚めた時に見た人物が運命の相手であると言われていて、目覚めて目に入った蕭白が運命の相手と思います。
蕭白は江湖の武林を束ねる蕭家の長男です。
武林には蕭白達の忠義を重んじる正道派とその逆の魔教派?があります。所謂白と黒に別れている。そこにはそれぞれの正義がありますが圧倒的な数の差なのか正道が全てのような世界です。
目覚めた時にあった枕元の書物に書かれていた事で名前を春花としたのですがそれも秋月によるものでした。
この辺りは詳しくはまたいつか書くとして、今回はとにかく疑問の回収に急ぎます。
蕭白に拾われた形で春花は蕭白の里に行くのですが、そこでは客人ながら手伝いなどをさせられる羽目に…しつこく蕭白を追っかけるからね。
で、お使いの道中、竹林で出会いがあります。
その相手が上官秋月。
あまりに色男なので春花は最初からちょっとだけときめくんですが運命の相手ではないのでたまに胸がチクチクしても悉くそれを否定します。
怪しい男なので警戒心から自分は魔教で最も恐れられている上官秋月の姉だと嘘をついたのですが目の前にいるのが秋月だから…でもそこで秋月は記憶を無くした春花にお前は姉ではなく妹だと告げます。
そう、兄と妹としたのは秋月的には最初は全くの遊び心みたいなものです。勿論、最初の目覚めの際の一悶着の場にいた者として、性格は真逆だがあの花家の令嬢なのか?という興味みたいなもので兄を名乗るんです。
でも、ここから物語が進むにつれて兄妹ではないと分かっても秋月は兄として感情を出してきます。
これが私の物語一貫した疑問でしたね。最初の。
何故?なんで?ってずっと疑問でした。
とにかくやたら兄と妹を強調する
本当はこの奥に隠された母への思慕があるわけですので…これはいつか又したいですがね。
↑しまいにゃこんな風に怒り狂ってしまう。
確かに韓国でも年上女性より年下女性が好まれます。『オッパー(お兄ちゃん)』呼びが好まれるのです。
日本も昔は恋人を兄妹と呼びましたよね。
万葉集なんて正に。
「紫草のにほえる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも」 大海人皇子
な感じかなーとか。
でもね、なんかわかった。
大義名分なんですねこれって。
兄は妹を守る者。妹だから守って当然。
っていう溢れ出す愛、込み上げる【保護本能】に対する大義名分ですね。
そこを上手く使えるのが春花の良いところ。根が素直で天真爛漫だから、川の流れの様に上手く立ち回って大海へと進んでいける。
兄さんに頼るに決まってる。だって兄上だもの。
っていう保護され本能も女子力の1つかなと。
そんなこんなでいよいよ12月にレンタル開始される華流ドラマの春花秋月。是非見て頂きたい。
これ↑です。
プチ検証&考察が本気に変わると執筆中の物語そっちのけになるのでadore youがおわってからやりますけどね
ま、私はハマってますんで綺麗な画像で見たいので。買います←病