もしか私的その後物語を作るとしたら…
思いの外読んでいただいたようで、、ザッとしか書いてないので手を加えました。これならドラマ見てなくても読めなくもないかな。読めないかな。
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かつて人々の心を惑わせ大勢が犠牲となり恨みを買った秋月。しかしてその鬼畜なほど恐れられた魔教の当主はその立場よりも今にも息絶えそうになっている1人の女の命を救う選択をした。
秋月か蕭白かそのどちらかが体得した功力を使うしか春花を救う事が出来ない。刻一刻と顧晩に盛られた猛毒百花刧が春花の体中を駆け巡り命を削っている。
愛に心揺れる事で毒が広がる。
一刻の猶予もない中で秋月と蕭白の2人は互いの信念により一騎討ちの最中であった。
初めに気付いたのは蕭白の腹心、秦流風であった。
『春花どのの様子がおかしい…春花殿はもはや助からぬ』
異変に気付いた秦は慌てて一騎討ちの2人に告げる。
魔教千月洞の尊主秋月、武林を束ねる鳳鳴山荘の若盟主蕭白どちらかの功力を持って救うしか法がない、しかし強力な毒の解毒が終わる時、注いだ功力が全て失われてしまうという。
若盟主である蕭白は躊躇した。それは忠義を重んじ正義を貫く己についてきてくれている門下の者達。統治者として、父の遺志を受け継いだ子として、体得した力を使い果たす事を選択できずにいた。
しかしその蕭白とは逆に秦風流の言葉を聞くや否や勝ち戦を放棄し、迷う事なく春花の手をとったのは秋月だった。
命尽きようとする春花は微笑む
『何故いつも助けるの?』
問うた。
その言葉は秋月だけでなく春花自身にも問うたのだ。其処に何があるのか…言葉ではなく行動でしか示せない、行動でさえ不況を買う不器用な男の気持ちを理解した瞬間だった。
【春花秋月いつ終わらん】2人の間の言葉は初めからそれを指し示していたと。
それまで愛を知らなかった秋月には知る由もなかったのだ。
己が最大の野望よりも何よりもいつしか春花を想っていた。
『お前を幸せにすると…約束しただろう』
小さく呟くと四方周囲を敵に囲まれている事なども目もくれる事なく物ともせずただ一心に春花の手を取り気を込めていく。
それと同時に蕭白の目に敗北の心の内が映し出された。
春花を救う為に全てを投げ出せる男とそれが出来なかった男。
ほんの刹那に運命の歯車が動いた。
秋月はただただ一心不乱に春花に全功力を注いでいく。
その一途さに、健気な姿に武林の武芸者である秦流風も掌門の令嬢彩彩、冷凝。誰しもが攻撃をする事も忘れ、盟主蕭白すら一歩たりとも2人に近付く事はできなかった。
その結果、秋月の邪悪で強大な魔教の力は江湖統一間際で失われる事になった。
魔教の者達からすれば春花は敵方の人間である。
魔教の敵、正道の長である蕭白の婚約者春花を陰に日向に手助けしていた事を訝る魔教の者達によって力を失った秋月は逆に追われる身となった。
秋月に命を救われた春花は目覚めの後鳳鳴山荘を後にし身を隠した秋月を探し出した。
再会した2人は共に人里離れた伝奇谷の山奥に住み秋月は目立たぬ様薬師として生計を立てていた。
あの事件から数年が経とうとしていた。
漆黒の烏の濡れ羽の如き美しかった艶やかな秋月の長い黒髪は力を失ったために色を失っている。
かつて黒き碁石を己、白き碁石を恋しい春花に見立てて黒き闇に染まるその身を呪った秋月は命を賭し春花を救った事で心白き者に変貌したのだと春花は微笑む。何より秋月の心を救ったのはいつも春花のその自由でおおらかな発想である。
もとより千月洞の尊主として朴からの貢ぎ物や財があった秋月はこの先特に仕事をする必要もなかった。
しかし春花は人間らしく在るために、日々生きるために誰かの役に立つ仕事をすべきだと唇を尖らせて曰うのだ。口煩い春花は渋々秋月を納得させた。
これまで魔教の王にこの様に楯突き意見する者のいなかった秋月には新鮮で、何者でなくただの【秋月】を見る春花に何と言われようとも不快はない。それどころか胸のすく程爽快なまでに心地よく何より春花との暮らしは幸福以外のなにものでもない。
その日々は1日1日を丁寧に生きる実感が凄まじく、あの冷たい千月洞の岩穴では味わえぬ温もりに度々苦しめられるのだ。
春花の温もりは罪深く、身体が離れた瞬間に秋月には耐えがたい寂しさが始まる。
何故、あの頃、攫った春花の『帰りたい』という願いを聞き入れ蕭白の元へ返せたのか。
確かに湧き上がる胸の燻り、張り裂けそうな怒りをこの苦しみをあの日々どうやって鎮めてこれたのか思い出せぬ程猛烈な恋しさである。
よもやこれ程まで恋に苦しみ愛に悩む日が来ようとは長年の腹心葉顔を始め千月洞の者達も、生きていれば伝奇谷の傅楼游糸夫妻も江湖中の者たち全てが驚くであろう。
当の秋月さえも容易に信じる事ができない話である。
秋月は時折ふとその事を思い立っては味わった事のない穏やかな心情に侵される。
愛という真綿の何とぬるめかしい感覚であろう。
冷酷と残忍さえあれば事足りる魔教の者には酷くもどかしい苦しみである。
その平和な日々がある日突然脅かされるとは夢にも思わず、今日も朝から新たな千月洞の当主葉顔の要請で家を留守にしていた。
見送る春花の笑顔に些か嫌な気配を感じ取り出掛ける事を躊躇もしたが春花は秋月のいつもの我が儘な移り気だと叱咤した。そしてまたいつもの如く呆れる程弁の立つ口上で誰かの役に立つようにと秋月の背を押した。
後ろ髪引かれながら春花の言いつけ通りに行動してしまう秋月は予定通り千月洞へ向かった。
秋月を見送る春花は眩暈がし、戸に体を預けた。
猛毒百花刧の解毒の後暫くは時折調子を崩した。抵抗力の落ちた春花は季節による気温、気候が身体に多大な影響を与えていた。それも月日が経つにつれ気にならなくなってきていたのにと不思議に思っていた。
傅楼の妻游絲が病がちになった原因は袁掌門が弟子の傅楼に飲ませようとした毒を奪って飲み干した事からだった。もしかしたら自分もまだ百花刧の毒が完全には消されていないかも知れぬと不安に駆られた。秋月は間違いなく心配するだろう。
『……大丈夫。少しすれば良くなるわ』
不安を払拭するべく言い聞かせるように呟いた。
そこへ現れたのは春花のかつての婚約者、蕭白の親友であり腹心である秦流風。長年の想い実らせ冷掌門の一人娘冷凝と結婚した。
『おや?先に出迎えとは嬉しい事だ。心待ちにされているようで良い気分だな』
『わ!流風さん?待ってたなんてあるわけないわ。随分と久しぶりで驚いた今日はどうしたの?まさか蕭白に何か?…』
すれ違いざまに甘やかな香りを残した春花との出会い。蕭白はその別離を受け入れ春花の背を見送った。春花は鳳鳴山荘を去った今も蕭白の幸せを案じていた。
『あ、いや蕭白は相変わらず元気にしている。元気いっぱいとは言えないがいつか置いてきた想いの箱が時折開くその時は白盟主も落ち込む…』
『………』
春花の一瞬の曇った表情に気付く流風は瞬時に話題を立て直す。
『いや、だが今は正道を盤石にするために忙しくしているから…それはまあ置いておこう。今日は千月洞の元当主に話があってきたんだ…秋月殿は在宅か?ちょっと薬の知識というか…知りたい事があってな』
秦流風は笑顔で手土産の月桃の葉で包んだ菓子を差し出した。
『え?あの人に?どういった用かしら…でもごめんなさい。せっかく来てくれたのにあの人今留守なの…朝から千月洞に行っていて…立話もなんだからどうぞ?』
『あいすまんな……ん?今千月洞と?確か上官秋月は千月洞の者から追われているのではなかったか?今の当主は葉顔。私の従姉妹の筈なのだが…』
『ええ、確かにそう。敵方である私を救うために力を使った事が千月洞を裏切ったとされて随分魔教の人達に反感を買ってしまった。ただ貴方もご知ってるでしょ?あの人は特に術とか功力なんて使わなくたって生まれ持った魅力?魔力?』
『ああ、なるほどな。それは理解できる魔性の者の持つ魔的な説得力と言おうか…』
『そう、天賦の才能っていうの?上手い具合に心を操る何かを持ってる。反感も買うけれどその逆に意味なく人を心酔させてしまう。男女問わずよ?分かるでしょう?ひょっとして私もかしら?
結局、洞主の葉顔さんが未だ上官秋月を頼りにするから段々と同胞の人々の気持ちを宥めていった』
『ああそうか、もしかしたら葉顔は秋月殿を…あ、いや』
『分かってるわ。それ以上言わなくたって多分そうだから。でも悪いのはあの人よ。
大体罪作りなのよいつも、あの瞳で見つめられてあの唇から一言言葉が紡がれたら不思議と耳を傾けてしまう。流風さんだってあの人の話を聞き入ってしまうわ。そういう人なのよ兄上という人は。』
『はは…相違ない。私も同じ意見だ』
『でしょう?それで今では千月洞の人に色んな薬の知識とか教えてるみたい』
『ほお、上官秋月が?大した変化だ。自らの知恵や知識を周囲に分け与えるのは正道の証…以前春花どのが申したな、人は変わると…まことであったか』
秦は春花に出された茶を啜る。
春花は湯飲みを手にするが口元まで近付けながら気が乗らずそのまま口をつけずに置く。
香りが身体に合わず思わずむせる。
『して、上官秋月の力は未だ?』
『…ええ、ほんの少しだけ。でも前の様ではないし髪も…もしかしたらもう…でも動き回る事は出来るし、問題はないわ。
ひょっとしたら時間薬って言う毒でも作ってるかも…だってすっかり千月洞の人達は前洞主を以前の様に恨みがましい目で見てはないもの。現洞主の葉顔さんが慕っているから?…どちらにしても罪深い男よ上官秋月は』
湯飲みの縁を指でなぞり拗ねた様子を見せる。
春花のまだ何処かあどけない姿に秦流風は安堵した。
『春花殿は変わりなく愛らしいな。あの残虐な上官秋月が立場や力を引き換えにしても救いたかったのはその無邪気な愛情かな』
『残虐だなんて、正しい情報じゃないわ。それは魔教を疎んじた正道の人々が作り上げた虚像もあると思う。実際のあの人は……いつも寂しい人だった。ただ愛が欲しかったのよ』
地位でも名声でも優秀な部下でも友と呼ぶ仲間でもない。秋月が欲したものはただ1つ春花の愛だけだったと秦流風は知っている。
否、あの命の灯火が尽きた春花を救うべく秋月自ら我が身を犠牲にしたあの場にいた者が皆理解したのだ。
蕭白が完全なる敗北を認めた瞬間でもあった。
手も足も出ない。真の愛に勝るものは無いのだと秋月が知らしめた蕭白への一撃である。
『して、春花どの…体調優れぬようだが…以前は好きだった筈の菓子も進んでおらぬようだ。
もし今日秋月が帰らぬならば私が我が邸に連れ帰り冷凝に世話を頼む事もできるぞ?妻も本当は此処に一緒に来たがったが…今は1人の体ではないので連れて来れなかった…』
『え?それってまさか!冷さんがおめでた?おめでとう。でももし、あの人が帰って来ている筈の私がいなかったらきっと心配するから…帰るのを待ってるわ』
流風の提案を丁重に断る。
『そうか。今日は急ぎではないし、では又来よう…』
『はい。気を付けて帰って……あ…』
『春花殿!?』
立ち上がった春花はよろめき秦が咄嗟に抱き留める。
『大丈夫か?やはり…心配だな…秋月が帰るまで1人にするのは男が廃る…かと言って遅くなると妻が怒る…よし仕方ない』
秦流風の腕で意識を失うと次に目覚めた春花は誰かが言い争う声で頭上の天井が誰の屋敷の天井であるか言い争いは誰がしているのか気付き目を開く。
『ん?兄上…ど…うしてここに…?ていうか私…?』
『春花!目覚めたか?身体は何ともないか?』
春花が起こそうとする体を即座に駆け寄り支える秋月。
『流風さんごめんなさい私結局倒れてしまったのね。それに…この様子じゃあきっと兄上が騒いでたんでしょう?ご迷惑をかけて…』
秋月は睨みつける春花から視線を外し不貞腐れた様に眉を顰めた。
『迷惑などかけておらぬ…』
『ああ、少々ね。誘拐だとは心外だが…でもそれも良い。面白いものが見れた。あんなに慌てふためいた魔教の元当主を見られるなんて…愉快だ』
扇子を開くと仰々しいまでに顔を隠し笑った。
『流風!お前が置き手紙などではなく、葉顔にすぐ使いでも出せば春花を直接迎えに来れたものを回りくどい…』
秋月は苦虫を潰した顔で秦風流を睨むがそれをものともせずに流風はわざとらしく頷いてみせた。それすら秋月には苛立ちの元凶である。
『はは。よく分かりますよその心情。それ程春花殿を心配をしたという事でしょう?
確か朝から気乗りしない外出。急ぎ家に帰ったら春花殿の姿が見えぬ…何処を探しても見当たらぬ。どんな気分でしたか?』
『……』
秋月は何も言い返せなかった。
流風の言葉が全てだった。
『兄上…心配したの?ごめんなさい』
春花の頬に秋月は手の平でそっと触れた。
『春花…勝手に消えるな。心配する』
『あら、私をほったらかしにするからでしょ?』
『ほったらかしじゃない。朝、約束は守るものだから千月洞に行くようにそなたが言ったのだぞ?それに近頃春花が調子を崩すから千月洞で薬の調合を…あそこにしかない薬草があるからと渋々出かけたものを…』
『あら、そうなの?』
『ふむ、薬草か…それは考えものだぞ?あまり今は無闇には飲まない方が…よくよく考えて飲ませねば』
流風の言葉に秋月は眉を顰めた。
『ん?何故だ?薬湯が飲めぬと?秦流風お前に何が分かる?』
己の知らぬ春花の事を知っている風に語る流風に敵意を剥き出した。
『……やめて…ちょっと気分が良く無いだけ…よ…』
起き上がる程回復してはいない様子に秋月は慌てふためく。
『春花?どうした?もしかして流風めに何か飲まされたのか?』
『おい!失敬だな何を言う!お前が原因だ、お前が!責任持って治してやれ』
『病?何の病だ治るのか?』
『ふん。十月もすれば治る。治るというか出てくるだろう。私も今その十月が過ぎるのを心待ちにしているのでな…あと半分だ』
『ん?なんだ?出てくる?何を食べた?飲まされたのか?』
『ちょっ、、流風さん!もうふざけないで!秋月には私から伝えるから…兄上心配しないで。大丈夫だから』
『だが…』
『ねえ、私達の家に帰りましょう?流風さん本当にありがとう…あの…蕭白にもよろしく伝えて』
蕭白の名が春花の唇から出た瞬間、秋月の眉間は歪んだ。
『あぁ、分かった。あ、秋月殿、今日は話があって会いに行ったんだ。それこそ薬の知識を少ししりたくて…しかし春花どのが倒れたので邸に連れ帰った。念の為に医師にも診てもらった。後は春花どのから聞けば良い…春花殿は恐らく分かってる筈だ』
『秦流風…』
不本意な表情で秋月は振り返る。
『な、なんだ?文句あるのか?そりゃ勝手に医師を呼ん……』
『感謝…する』
『だのは悪かったよ。だが…ん??え??
今…感謝って?まさか上官秋月の口から?』
『え?うそでしょ?兄上が?』
秦も春花も目を丸くした
『う、うるさい!春花。もう帰るぞ』
照れ隠しか不機嫌な秋月は春花の手を掴むと秦邸を後にした。
秋月は少しずつ功力が戻り、僅かながら飛ぶ事ができるまで回復していた。
春花を抱き上げると月夜の森へ臆する事なく消えていった。
『秋月にも驚かされたが、あやつも今から春花どのに死ぬ程驚かされるんだろうな』
見送る流風は呟く。
『流風…あなた。春花さんはどうしたの?春花さんが来たと耳にしたから急いで戻ったのにもうお帰りに?』
身重の妻冷凝の肩を抱き寄せると2人が消えた月夜を見上げた。
『ああ、行ってしまった。だが又いつか会いに行こう』
冷凝は静かに頷いた。
山奥の邸に着いた秋月と春花。
まだ飛行する功力を使うには激しい疲労が襲う。
『無茶するから…疲れたんでしょ?今日はもう休む?』
『春花。お前…話があるんだろ?この私に…隠し事はせぬと約束した』
『ええ、したわ。貴方もしたわね?』
『ああ、幸せにすると約束した』
『ありがとう。。私…今幸せよ本当に』
『?なんだ?死ぬ前みたいな事を言うな』
『違うのよ…言いにくいんだけど…此処に…あの…もしかしたらできたかも』
春花は手を鳩尾の下部に触れた。
『できた?何ができたんだ?腹に吹き出物か?それなら心配するな薬湯で治るし…ああ、そうだ葉顔にすぐに見せて…それに』
心配のあまり動揺する秋月の唇を春花の手が遮る
『ん?』
『十月もしないうちに生まれるみたい』
『生まれる?確か流風も出てくると言って…』
『そう…出てくるの』
更に春花は分かりやすく腹部をさする
『え?うま…うま?え?』
『何よ、うまって…』
『生まれるってまさか…』
『しっかりしてよ秋月お父様!』
『!!!!』
驚く秋月は咄嗟に春花を抱きしめた
『兄上どうしたの?泣いてるの?』
『そんな事はない。あぁ、多分これは汗だ。そうだろう?重いものを運んだからな』
『!!ちょ!何重いってそれ私?』
唇を尖らせて拗ねる春花。
秋月は微笑んだ。
孤独しか知らずに生きてきた秋月。
打算や裏切りを唆し、人々を混沌に貶めてきた。
悪縁が悪縁を繋ぐ因果を見ては納得しながら絶望し、人の愚かは弱き者の使命であるかのように蔑んでいた。
悪戯に近付いた春花へ次第に生まれた想いが紛れもなく愛に根差したものだとつくづく思い知る。
『重いだなんて酷過ぎる!』
体を離そうとする春花。力強く捕まえて離さない秋月。
『春花…もう少し…このままで…頼む』
言葉にできない秋月の想いを春花は静かに受け止めた。
『うん…』
新しい生命の芽吹きは2人に新たな運命を運ぶ。
静寂の闇に浮かぶ月はさながら春に舞う花の様に美しく輝いていた。
その後物語2へ続く
では。おやすみー