恋という名の…3 | **arcano**・・・秘密ブログ

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韓流、華流ドラマその後二次小説、日本人が書く韓流ドラマ風小説など。オリジナルも少々。
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白い朝。
蒼白の私と余裕の男…

腕の中に私をすっぽり包んで嫌味な程に笑顔を向けた。

『あ、、あの…さっきから。。』

『ん?』


『いやぁ、、耳が…あぁっ。ちょ、やめて…くすぐった。』

新しいおもちゃでも見つけたように、首すじに唇。甘噛みしたり耳元に熱い息を落としたり…その度に身体が反応してしまう。

『んっ…』

硬く強張らせた身体。
完全に遊ばれている。

『ぶ…あのさ…さっきから。。めっちゃテンパってる所悪い。。下…見てみ…履いてるよ』

『ん??…あ…え?』

目を丸くして驚く私。

『ね?』

悪戯に笑った。

『あ、じゃ…何もいたして、、』

『残念ながら…【ナニ】もいたしてないね』

『え!本当に?』


『なぁんにも…喜ばれると複雑だけど、かなり我慢した。俺偉いよな』

ふてくされるように天井を仰いだ。
安堵と共に訪れた【残念】に疑問が湧く。

『酔い過ぎ…飲めない酒飲んで他人の家前で転がってさ。介抱したら自分で服脱いで…結構割としんどかった』

『なん!もーっっ焦った。焦ったけど最悪』

両手で顔を覆った。

『横乳見えてる…エロ。』


『え?』

『いやぁ、良い眺めだと思って…』

『は!ちょっと見ないでよ。。って言うか…それでコチラは…』

見渡すとデザイナーズマンションの一室みたいでそれでいてホテルっぽくはない。
感じる違和感。

『ここ?俺ん家』

『え?家?』

『はい…我が家。』

『って…ここ…』

見覚えのある窓の外。
でも違和感…。

『ん??』

思わず掛けてあったシーツを体に巻きつけて窓に駆け寄る。
門の向こうに見える屋根に既視感半端ない。
よく見れば向かいの家にも記憶がある。
庭先にある緑の茂みには赤い花が2つ3つ見え隠れしている。

『ん?』

『ここ!!うちの隣?』

『みたいだね…』 

『え?ちょ…なん…なんで?』

『家の前に落ちてたんだよね』

『何が?』

『ヒト』

『ヒトってつまり私?』

勝ち誇った様に笑って頷いた

『なんで、隣なら…』 

『こっちも酔って帰って門の前に転がってるからさぁ…ずっと泣いてるし…なんか帰りたく無さそうだったし。』

見抜かれてる。

『シーツ…返してくれない?パンイチで寒いし…』

ベッドの上で震えるのを見て笑ってしまった。

『ごめんなさい。あなた隣のお坊ちゃん?よね。私多分同じ歳!』

隣りの豪邸に住む人には色んな噂があって、それを裏付けるように門から玄関まで遠い。
普通の住宅である隣りの家のうちと落差が嫌味だった。

『知ってる…。数年前に家族編成あった?』

『あ……うん』

父親の再婚で4年前に母親と姉ができた。

『それまで毎日スーパーの袋下げてたけど見なくなったからさ』

『……そうなんだお役御免になったの…』

『……』

『あ、ご家族がびっくりして困るんじゃない?すぐに帰るから…』

立ち上がろうとした私の腕を掴む。

『…1人だから…』

『え?』

『まだ…ゆっくり帰れば?どうせ俺1人だから』

こんな広い家に1人?驚きながら掴まれた腕を見つめた。

4へ続く


実はこれ、2話くらいまでしかでききてなかったのを今書いてみたのでなかなか…発掘した石器を研磨してる気分照れ