ある種互いにそうだった。
学生の頃は勉強も、趣味も父親の事業を手伝い始めてからは仕事においても。
当然女もそうだった。
あらゆる面で兄とはライバルでそうであるのをどちらも楽しんでいた。
ジャケットの内側で振動する携帯を取り出した。
『兄さん?俺の部署にスパイを送るのはやめてくれ。え?あれはスパイじゃないって…専務の机上の情報を兄さんに耳打ちするのはスパイじゃなくて何なんだ?何が愛されてるから仕方ないだ…とにかく、社内の人間を使うなよ…それから。。その女信用するなよ。俺にも兄さんの情報置いて行ったからな…』
『あんなのを秘書として傍に置く理由が分からないな…』
通話を切断し溜め息を漏らした。
弟からの警告を鼻で笑う兄はネクタイを緩めた。
『専務はなんて?』
『…………アイツに何を教えた?』
『怖い顔…どうしたの?』
『どちらにも良い顔する人間は結局どちらにも毒だという事か…』
『…そうかもね…せっかく教えてあげたのに貴方に告げ口するなんて…案外ブラコンなのね?』
『……で?何を教えたんだ?』
彼女は不敵に笑うとしなやかに絡みついてくる。
近付いてくる唇が僅かに動く
『貴方の…性癖よ…』
耳打ちついでに軽く耳朶の端を挟んだ。
『美しい薔薇には刺があるもんだな…』
熱い吐息と共に訪れた甘美な薔薇の花弁を毟り取るかのように心ゆくまで味わい尽くすだけだった。
『可愛い弟の期待には応えないわけにはいかないな』
『悪い男ね…』
『褒め言葉だな』
2人の影は再び重なった。
ていうかですね。
ツィでクォン専務の話が持ち上がってて、もしジヨン専務の会社だったら幸せなのにーって話から仕事中に出来た話です。←仕事しろ
家に帰って速攻文字にしました。忘れないようにするのが大変だったー。途中で振り返れば奴がいる話とかするから!!←こっちの話
で、タプと絡んでるヨジャは私の愛するウネちゃんです。この画像見たときショックでさー
ウネちゃんの相手誰?ってなったわぁ。その時はBB好きじゃなかったから。後にタプって分かってびっくりしましたね。
クォン専務の憂鬱へ続く