ガール・オン・ザ・トレイン
愛する夫トムと離婚し、友人の家に居候しているレイチェル。未だに心の傷は癒えず、アルコールが手放せない彼女は、通勤電車から見える一軒の家に住む“理想の夫婦”の姿に慰めを見出していた。その家の近くには、かつて彼女がトムと暮らしていた家もあった。今はそこに、トムは新たな妻アナと生まれたばかりの娘と住んでいた。そんなある日、いつものように車窓から“理想の夫婦”を眺めようとしたレイチェルは、思いがけず妻の不倫現場を目撃してしまう。激しいショックで混乱するレイチェルは、思わずその家へと向かう。ところが、途中から記憶を失い、気づいたときには自分の部屋で血を流して倒れていた。その後、彼女が理想の妻と思っていた女性メガンが行方不明になったことを知るレイチェルだったが…。
こちらは2016年制作の アメリカ 映画になります ![]()
以前、ご紹介した「ヘルプ」や「ウインターズボーン」のテイト・テイラー監督の作
品でありまして、その時点である程度のクオリティは期待出来るのであります
ザックリと言えば、アルコール依存症の女性 レイチェル の好奇心によって、一つの殺
人事件がややこしく展開する事になってしまいますが、それにより、真相の解決と解
放を生む結果になるというお話でありまする
原作小説
の映画化で、原作の方では三人の女性の独白から構成されているらしい
のですが、映画化の脚本では レイチェル の視点をメインにストーリーが進行する事に
なります レイチェルは不妊の理由もあって トム と離婚して以来、アルコールが手放
せない生活になってしまっています そんな彼女は、電車で通勤していますが、電車
の中でさえボトルに入れたお酒を飲んでいるのでありました
その上、頻繁に記
憶が飛ぶ有様です
その道筋には以前 結婚していた家がありました 現在は前の夫が、新しい妻と幼い子
供と幸せそうに暮らすのを車窓から見る事になっていました 同時にその並びの途中
で見る ある家を理想の家庭と妄想し、毎日そこを通過する度に眺めては、妄想してい
るのでした
ある日、その理想の家のポーチで、妻が見知らぬ男性とキスしているのを見かけます
その光景に異常に嫌悪感を覚えたレイチェルは、彼女を叱責しようと、泥酔状態で彼
女の家へ向かい、罵声を浴びせるのですが、、、気がつくと自分のベッドで目を覚ま
しますが、頭から血を流し、身体には無数のあざがあることに気付きます
いっ
たい自分に何が起こったのか記憶にないレイチェル その後、突然彼女のもとへ警察
が訪ねて来ます ![]()
あの女性 メガン が行方不明になった事を知らされ、同じ駅には元夫の家もあり、頻繁
に近くをうろついていた事、その上、レイチェルは一年も前に会社を解雇されていた
事などが明らかになります レイチェルは、自分がいったい何をしたのか、記憶をひ
も解いて行きます それと同時に メガン の実際の日常、カウンセリングを受ける
日々、夫との関係が挟まれます そしてもう一人の女性、元夫の現在の妻 アナ の
日常も描かれ、複雑な人間関係が明らかになって行きます この三人の女性と、レ
イチェルの元夫で、アナの現夫 トム そして メガンの夫 スコット、メガンのカウン
セラーの カマル この六人の人物が絡み合い何故、メガンが殺されたのか? という謎
が徐々に明らかになって行くのであります ![]()
それぞれの女性が丹念に描写されるのですが、それぞれの人物の時間がテロップ表示
によって 一週間前、一か月前 と飛んでは戻りする為ちょっとこんがらがります 意図
的ですが、この映画の軸となるのは、女性から見た 夫 (男)と、子供 (出産)によ
って生み出される悲劇であります、それは女性であるがゆえの、重く大きな 人間社会
に於ける束縛 です ミステリー映画として観ると、私は正直驚きや新しさを感じる事
は出来ませんでしたが、女性の呪縛作品としては中々見応えのある作品だと思います
そして、主演の エミリーブラント 彼女の 「顔」 映画であります アルコール依存で
ある為、メイクが汚れメイクでありまして、その上、寄りのアップが非常に多いので
あります 元々ののお顔も、私にはちょっと怖いので余計 怖い顔 が強調され、役には
バッチリとはまっておりました メガン、アナ のお二人はクラシカルな美しさがあ
り、好対照になっております
とどのつまり、お酒はほどほどに、そして異常な
性欲の男と、支配欲の男には気をつけなさいよ!という映画であります ![]()
ある種、列車版 「裏窓」 のような作品で、車窓から見ているだけの風景と、その向こ
うでの風景とは別の世界が存在するのでした
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列車は、現在の風景を 過去へと変化させて 過ぎ去って進んで行きます それを象徴す
るように最後は女性を乗せて、新たな場所へと向かって走って行くのでありました、
女性にこそご覧になって頂きたい作品であります 興味が湧いた方は一度ご覧になっ
てみて下さいませです
では、また次回ですよ~! ![]()










