南北戦争から10年、賞金稼ぎのジョンルースは1万ドルの賞金首ドメルグを連れ雪道のなか駅馬車に揺られていた。向かう先はレッドロック。道中、雪道の中、立往生する悪名高き賞金稼ぎマーキスウォーレンとレッドロックの新保安官クリスマニックスそれぞれを拾う。4人はレッドロックに向かうが、大雪の為山中にポツンとある店に避難する。その店にはいるはずの店主がおらず、同じく避難している先客の4人がいた。偶然居合わせた関係性のない8人、実は過去に意外な繋がりがあった。そしてこの密室の中、殺人が起こる。 曲者たちの嘘が交錯する長い夜が始まった..

 

 

 

 

 

 

こちらは2015年公開のアメリカ映画 アメリカ でございます

クエンティン・タランティーノの監督8作目になりまして、今年のアカデミー賞で

 

は、音楽を担当した エンニオ・モリコーネ が見事受賞されました! ベル

 

 



出演者はタランティーノ映画の常連さんが多く出演されておりまして、(伊丹映画

 

か!)中でも サミュエル・L・ジャクソン が堂々の主役を見事に演じております (と

 

言ってもいつものサミュエルであいますが)そして意外だったのが カート・ラッセル 

 

でありました、私の未見のタラちゃん映画に出ていたのですな、私には 「ニューヨー

 

ク1997」「遊星からの物体X」最後辺りが 「エクゼクティブ・デシジョン」から

 

の久々の再会でありました 8人の中の紅一点?の ジェニファー・ジェーソン・リー

 

 がこの中でも異彩を放っておりまして見事な悪女キャラをさく裂させています

 

 



この映画、吹雪で山小屋に閉じ込められた8人に起こる密室殺人!という触れ込みだ

 

ったので、好きな アガサ・クリスティー の「オリエント急行」や「ナイル」のような

 

サスペンスとタランティーノのミックス!これは最高に違いない、と思って鑑賞した

 

のですが、、、まぁ、サスペンスとしてはちょっと物足りない物になってしまった気

 

がしますです そもそもタラちゃん、そこにあまり興味なかったのかも、、、

 

 



なにせ山小屋に8人のメンツが揃ってから、早い時点でサスペンスの元となる、殺人

 

の動機がサラッと発表されてしまいます お話の推進力もそれにまつわる犯人探しに

 

集中してしまって、お話としてのサスペンス感は無くなり、意外な人が殺される!、

 

なんて展開は皆無です そもそもこの作品2時間40分あるのです、特に前半、山小

 

屋に人が集まるまで1時間以上かかるのです、それまでタラちゃん映画恒例の意味な

 

さげな会話がグダグダと続くのでありますが、が、であります

 

 



ここで好みが別れるのですが、そこが私なんかは楽しめるのがタラちゃんマジックな

 

のです 前半の駅馬車が雪の中を走って行くシーンなど、 「レヴェナント」 並みの美

 

しいカメラです ダラダラ続く会話も、キャラのバックグラウンドや、当時の時代の

 

空気感をこちらに刷り込む効果を狙った物である事に気付かされます(それでも、チ

 

ョイ長いかも、、、^^) 

 

 

 

 

そして今回、久々にタラちゃん印の(本当はキューブリックの「現金に体を張れ」で

 

はないかと思う私)時間軸の前後が、効果的に観る事が出来ます これだよね~と思

 

う私 そして最後はやはりのバイオレンス R18ですが、さほどで、いつものでご

 

ざいます 最後、なんか裏切りの展開!や、真の目的が!!の、サスペンス的どんで

 

ん返しを期待したのですが、、、そこは違う意味で裏切られました (;´▽`A``

 

 



「10本撮ったら引退する」と公言しているようで、もしかしたら本当にするかもで

 

すのでご注意を!十分に見応えもあり、面白い作品でありますので、「レザボア・ド

 

ックス」や「ジャンゴ」がお好きなら気に入って頂けると思います、観終えた後、ま

 

た最初から観返したくなる事請け合いですので、是非この機会にご覧になってみて下

 

されね

 

ではまた次回ですよ~! バイバイ