1970年代のブダペスト。日本大使未亡人の看護人として住み込みで働くリザの心のよりどころは、日本の恋愛小説と、リザにしか見えないユーレイの日本人歌手、トミー谷。彼の軽妙な歌声が孤独な毎日を忘れさせてくれていたが、30歳の誕生日、恋愛小説にあるような甘い恋に出会うべく、リザは意を決し、未亡人に2時間だけ外出許可をもらう。だが、その間に未亡人が何者かに殺害され、さらに、その後も彼女が恋した人が“死者”となる奇怪な殺人事件が次々起こり・・・。
こちらは2014年制作の ハンガリー の作品になります
ポップで明るめのコメディ映画と思って、レンタルしてみたのですが、なんとも、摩
訶不思議な映画でありました
本作がデビュー作という ウッイメーサーロシュ・カーロイ という監督さんであります
が、なかなか面白い世界観をお持ちのようでありまする 恋に恋する三十路の リザ
長年お世話していた、日本大使の未亡人の影響で、日本文化好きになっておりました
そんな彼女の前に、ある時から、未亡人がファンだったという、 トミー谷の幻が現わ
れ、(言葉は話しませんが、歌は歌うのであります) リザの傍で彼女を励ますので
あります そんなある日、リザが外出している間に、未亡人が急に亡くなって、その
家を相続して、リザ一人で暮らし始めたのですが、彼女が彼氏を作ろうと家に招く
と、その相手が急死するのです、リザが恋人にしようとする相手が次々と死んでいき
ます (゚Ω゚;)
不審に思った警察は、赴任したての ゾルタン刑事 をリザの家に下宿人として住まわ
せ、リザの周りで起こる不審な男性の死について、目を光らせる事にするのでした、
少なくともこの監督さん、日本文化が好きな事は間違いありません、(≡^∇^≡)
この作品を思いついたのは、以前、日本に来た時に読んだ、「九尾の狐伝説」を基に
したお話を作ろうと、思いついたのが始まりだそうですが、このようなストーリーに
変換するとは、、、とっても「良い」ではありませんか! 屋敷の中の雰囲気もよく
出ていますし、様々な小物の感じもなかなかこだわっていて良く出来ています
登場人物で特に異才を放っているのが 「トミー谷」 の幻を演じている デビッド・サ
クライさんデンマークと日本のハーフらしいのですが、70年代風歌謡を歌っては登
場してくるシュールさ 全くはまらない方も居るでしょうし、徐々に徐々にはまって
いく方もおられると思います こちらにはまれば、この映画は楽しくご覧になれる事
請け合いであります 他にも日本文化を意識した、様々な物が登場しますが、これが
マジなのか?あえて、間違えたふりのジャポニズムなのか?それも日本人から見る
と、微妙な可笑しさと、気恥ずかしさを感じてしまうのでありました (//・_・//)
ザックリと言えば、サスペンスを加味した、ラブコメディという作品ですが、(やや
笑いは微妙ではありますが)最後のおまけつきハッピーエンド?も含め、ジャン・ピ
エール・ジュネ やアキ・カウリスマキ の作品がお好きな方は、なかなか楽しめる作品
ではないかと思いますのでレンタル店で、手に取って、ジャケット裏をご覧になって
みて、ご検討してみて下さいましです
では、また次回ですよ~!