イギリス南西部に住む青年ティムは自分に自信がなく、ずっと恋人ができずにいた。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、恋人を得るためタイムトラベルを繰り返すようになり、やがて魅力的な女性メアリーと出会う。しかし、タイムトラベルが引き起こした不運によって、その出会いがなかったことになってしまい、再び時間をやり直したティムはなんとか彼女の愛を勝ち取るが……。

 

 

 

 

 

 

こちらは2013年制作の イギリス、アメリカ の合作映画になります

以前ご紹介した 「ラブアクチュアリー」 を撮った リチャード・カーティス 監督の作

 

品になります 調べてみると、こちらの監督さんは、脚本家が本業で「Mrビーン」

 

に始まり「ノッティングヒルの恋人」「ブリジットジョーンズの日記」等の脚本を書

 

いていたようです

 

 



「ラブアクチュアリー」が初の監督作品で、この「アバウトタイム」 が3作目の監督

 

作になります、で、今作でしばらく監督を退き、脚本家に専念すると、インタビュー

 

で答えておられました(なんとも勿体ない事で、この作品を観て、余計残念でなりま

 

せん)そう、つまり結論からいうと、今作も「ラブアクチュアリー」同様とても素敵

 

な作品だったのでありました (≡^∇^≡)

 

 



21歳になるまで、彼女すら出来ない青年 ティム (彼が、このキャラにバッチリなの

 

でして、彼が主人公で、2時間ラブストーリーを見るのは、正直キツイな~と、不覚

 

にも思ってしまったわたくしなのですが、それはちゃんと監督の狙いであった訳で、

 

まんまと引っ掛ってしまったのでありました) 彼が21歳の誕生日に父親から、うち

 

の家系の男子には、タイムトラベルが出来る能力がある、と、とんでもなく唐突に告

 

げられるのであります  (@ ̄Д ̄@;)

 

 

 


暗い個室に入って、目を閉じて念じれば、自分の過去には行くことが可能になった テ

 

ィム  片想いの女性に過去に戻って告白したりするのですが、やっぱりフラれるので

 

ありました 真面目な彼は、父の忠告の通り、ギャンブル等には使う事なく、普通に

 

生活を続けていくのですが、ある女性と運命の出会いをした事で、この能力を使っ

 

て、何とか彼女と付き合い始める事に成功するのですが、、、

 

 



この作品の素敵な所は、タイムトラベルという能力を、さほど大げさに扱っていない

 

所であります そして ティム がこの能力を使うのは、ほとんど彼女と上手くいかなか

 

った時を、やり直す時なので、何でも出来てしまうという SF的な作品とは違った、

 

こちら側もストーリーに共感させられながら、いつの間にか、彼と同化している自分

 

がいるのでした めちゃめちゃ小さい失敗を、やり直そうとする ティム が、ドーナ

 

ル・グリーソン という俳優さんが演じる事により説得力が増すのでありました 

 

 



ティム が恋する メアリー を演じるレイチェル・マクアダムも愛らしく、魅力的なの

 

ですが、一番好きだったのは、「ラブアクチュアリー」にも出演していた ビル・ナイ 

 

の演じる父親の存在感というか、たたずまいが、このあまりにも空想的なお話に、リ

 

アリティを生んでいるのです 本当に素敵でありました そして、この作品が何故こ

 

んなにも愛おしい作品になったのか、それはタイムトラベルで、過去に何度でも行き

 

来出来る、というお話であるにも関わらず、「今、その二度と無い時を、一生懸命に

 

生きる」 という事を、強く訴えている作品だからなのです

 

 



まったく、矛盾した話にも思えるのですが、劇中、面白いセリフがあり、ハッ!と私

 

は思ってしまったのです  正確には憶えていないのですが、

 私達は、未来へと向かって進んで、日々を送っているのですが、これがもし、今日

 

 という日が、未来から、過去に戻って来た自分が、やりなおそうとして来た、「そ

 

 の日」 だったとしたら、、、 (ノ^^)八(^^ )ノ

そう逆説的に考えてみる事によって、私には、普通に表現されるよりも、説得力が増

 

して感じる事が出来ました

 

 



リアリティのあるストーリーよりも、この作品のような、ファンタジーのお話の方が

 

逆に自分に訴えかける物があるなんて、皮肉なものではありますが、それが 「映画」 

 

という「虚」と知っていて、観てしまう魅力なのかも知れませんね 今作はポスター

 

や、DVDのパッケージを見ると、モロ恋愛のように見えます、確かに ティム の恋愛

 

が、主軸になっているのは確かなのですが、もう一つ、父親と、息子の関係、伝承を

 

描いている作品になっている事が、この作品のもうひとつの、大きな魅力である事は

間違いありません

 

 

 


ティム の目線で描かれていますので、普通の恋愛映画を観たい女性には、どう映るの

 

か分かりませんが、面白い作品である事は、間違いないはずですし、私のような、恋

 

愛映画 が苦手な、男性の方にも、いえ、むしろそんんな男性の方にこそ、ご覧になっ

 

て頂きたい作品となっておりますので、レンタル店で、手に取って頂けたら幸いだと

 

思います

では、また次回ですよ~! バイバイ

 

 

 

 

 

 

劇中で効果的に仕様されている、楽曲です、良ろしければです 音譜