1953年、米ソの冷戦が激しさを増す中、アメリカ国内ではマッカーシー上院議員を旗頭に、国内の共産主義者の徹底した排除活動が行なわれていた。その標的は、いまや政府に少しでも楯突く者すべてに及んでいた。一般の市民はおろか、マスコミさえもが恐怖の前に沈黙してしまう。そんな中、CBSの人気キャスター、エド・マローとプロデューサーのフレッド・フレンドリーは、番組内でマッカーシーの欺瞞を暴き、彼こそが自由の敵であると訴える内容の放送に踏み切るのだった。そして、その反響は概ね好意的に受け取られる。これに対し、マッカーシー側もCBSへ反論と圧力を掛けてくるのだが…。
こちらは2005年のアメリカ 映画になります(93分)
監督は、俳優の ジョージ・クルーニー が務めておりまして、脚本と助演も兼任されて
います。ルックスが良く、才能もあるなんて、うらやましい限りでございます
赤狩りなんて日本人の私達にはピンとこないのですが、(この時代日本でもあったよ
うですが)まあ、大衆に影響を与える立場の人達にはかなり厳しかったようで、ハリ
ウッドもかなり標的にされていたようです。かなり以前に 「真実の瞬間」 というデニ
ーロ主演の映画で映画業界の中の、赤狩りを観た記憶があります
こちらはテレビの報道番組にプレッシャーがかかって来て、その権力といかに戦い、
この事態が、如何に非民主主義かという事への反発を描いています。非常に男気のあ
る、骨太の映画でありますが、実話ですから、都合よく映画的にお話を盛り上げる事
をしていない分リアリティがあります
そして何よりこの映画で最も素晴らしいのが、主演の デヴィッド・ストラザーンです
名前でピンとくる方は、ほぼおられないでしょうが、色々な作品に助演として出演さ
れております(顔を見ればどこかで観た事、、と思うかもしれません)o(・_・= ・_・)o
彼の凛とした、たたずまいや仕草に何とも言えない威厳を感じます 彼を主演にした
センスは素敵です (ヴェネツィアで主演男優賞を受賞) そしてこの作品を1時間半
にまとめた手腕と勇気もナイスです。
何故2005年にこの映画が作られたのでしょうね? それはよく分かりませんが、今
でもこんな脅威はつづいているような気もします、特にテレビはひどく気にしている
ように思います。何か問題になるような発言をしたりすると、このネット等の媒体で
叩かれてしまうのを恐れ無難な方へ方へと行ってしまっている気がしますね
それに負けない「表現者」が一人でも増えて来る事を願って
Goodnight and Goodluck! では、また次回ですよ~!