アメリカの軍事コンピュータが、誤ってソ連に対する核攻撃指令を発してしまう。命令を受けた爆撃機は直ちにモスクワへ向けて発進、帰還可能ポイント=フェイル・セイフを超えてしまう。ソ連側の迎撃部隊も、爆撃機を撃墜することができず、ついに全ての手段は失われる……。

 

 

 

 

 

 

1964年に公開されたアメリカ映画です

監督はシドニーㇽメットで、僕の大好きな作品をいくつも撮っておられる名匠です

「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」「セルピコ」「オリエント急行殺人事件」

 

等々、この年全く同じテーマの作品「博士の異常な愛情」が1月に公開、本作は10

 

月という遅れた公開になってしまった為に、少しインパクトが下がってしまった感は

 

あったようです

 

 



原作もそれぞれ違うのですが、キューブリックも最初はシリアスな物にしようとして

 

いたようですが、脚色の段階で真面目にやればやる程、あまりにバカバカしく、観客

 

が笑ってしまうのでは?と思い、ブラックコメディに仕上げたそうなのです

つまりそれだけ本当に起こってしまうとなんとも悲劇的な物だという事です

 

 



「未知への飛行」は原作通りシリアスに撮られています、もし、機械的なミスによっ

 

て、爆撃機に間違った命令が下されたら、大統領さえ制止させる事が出来なくなると

 

いう、矛盾した恐怖、、。

そして遂に、他国に水爆を落とす行為を止められなくなったその時、大統領が下す決

 

断が、驚くべきものなのです、これは「博士の、、」での映像のインパクトに負けず

 

劣らずの衝撃があります (((゜д゜;)))

 

 



映画の中でも語られますが、それをしたからとして、相手国がその行為をどう受け止

 

めるのか分からない物であるのですから

そんな苦渋の大統領をヘンリーフォンダが演じています、この映画の中では彼意外

 

考えられない程、威厳があり、人間味のある人物を好演しています 「12人の怒れる

 

男」 の時のようなヒロイックな人物を演じています。

 

 



映画はほぼ、実際の時間にそって進んで行くので、サスペンスも盛り上がり、この

 

止められない、悲劇に向かう時間の演出も見事です

最近日本にもこの脅威が迫っておりますが、さてどうしたものでしょうね

機械だけでなく、操る人間自体に問題があったら、、機械は素直に従うのですか

 

ら、、(T▽T;)

予告があまりにも似ていた為、2つご紹介してみますね

まずは今回の「未知への飛行」です
 

 

 

 

こちらが「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」です

 


 

キューブリックは予告も自分で作っているそうなので、キューブリックのシニカルで

 

アーティスティックなセンス勝ちな気がします(笑)。


こんな事が起こらない事を切に願うばかりです、、。

 

ではまた次回ですよ~! バイバイ