ミシェル・カンの世界的ベストセラーを「クリクリのいた夏」のジャン・ベッケル監督が映画化した感動のヒューマン・ドラマ。日曜日になるたびピエロになって人々を笑わせる父が好きになれない息子が、やがて第二次大戦のドイツ占領時代に遡る父とピエロをめぐるある秘密を知る…。主演は「クリクリのいた夏」のジャック・ヴィユレ。
1960年代のとあるフランスの田舎町。小学校教師のジャックは、毎週日曜日になると、赤い鼻をつけたピエロとなり、公民館で人々を笑わせるのが日課となっていた。14歳になる息子リュシアンは、大好きなパパのそんな姿がいやでたまらない。この日も満席の観衆を前に、おどけたピエロを演じて喝采を浴びている父を見てやりきれない気持ちのリュシアン。するとそこへジャックの古くからの親友アンドレが声を掛けてきた。アンドレはジャックがピエロになる本当の理由をリュシアンに優しく語って聞かせる。それは美しく、そしてあまりにも悲しいドイツ占領下の記憶だった…。
こちらは2004年のフランス映画になります
息子のジュリアンは父親のジャックが大好きですが、日曜日になると公民館でピエロ
になって人々を笑わせる姿の父親が嫌で、その姿を見て笑った事がありません
そんなジュリアンを見て父親の親友のアンドレは、何故ジャックがそんな事をしてい
るのか過去の出来事を話してきかせます
若い頃ドイツ占領下時代、二人してレジスタンスのまね事で列車のポイント切り替え
所の爆破に成功したものの、容疑者として4人が捕まり(やった二人と知人二人)
明日までに真犯人が見つからなければ4人共、銃殺される事になり、それまで地面に
掘った穴に(この監督さん、かの 映画「穴」の監督の息子さんだそうです、って
本人もかなりのお歳ですが)4人して放り込まれてしまいます 真実をなかなか話せ
ない二人と、死を恐れる知人の二人
そんな時、穴の上から顔が覗き込みます ドイツ兵ですが、おどけた顔をして、ポケ
ットからピエロの赤い鼻を取り出し、鼻に付けておどけます 穴の4人も笑ってしま
います
そのドイツ兵は、国でピエロをやっていて、皆を楽しませていたようです
こっそりパンを差し入れたり、最後には、生きていれば希望はまだある、と歌って
くれます。 このシーンとっても素敵です (///∇//)
ですが、ピエロの彼 ナチスであるがゆえの悲しい別れをするのですが、その彼の
意思をジャックは継いだという事なのです それを聞いてジュリアンは、やっとピ
エロの父親を理解するのです
かなり省いた説明になってしまったのですが、映画はもっと笑いもふんだんにあっ
て、それでいて感傷的です。
主演のジャックヴィルレは「奇人たちの晩餐会」「クリクリのいた夏」で1回見ると
忘れられないお顔の持ち主ですが、2005年に亡くなっていたたのですね、、、
穴に入れられる4人は皆、魅力的ですが、特に若い一人がどこかで見たな~と思った
ら、映画「ピアニスト」の主演の方でした!
ラスト、ジャックの舞台でフェードアウトしてくのですが、BGMの曲が「8 1/2」の
ラストで流れるあの曲でありました♪
笑いの部分は微妙かもしれませんが、けっこう、じわ~っとくる作品ですので機会が
あればレンタルしてみて下さい
しかしナチスが出てくる映画って本当に多いですね~ 逆に言うとそれだけ悪役とし
て魅力があるんでしょうね あの衣装からなにから、、、(@Д@;
では、また次回ですよ~!