ロックシンガーの浜田省吾が1988年に開催した伝説の野外ライブ

   「A PLACE IN THE SUN」の映像を劇場公開

 

 

 

 

1988年8月20日に静岡県浜名湖畔の「渚園」で敢行された、浜田省吾にとっては3度

目となる野外ライブ「A PLACE IN THE SUN」。観客5万5000人を動員した同ライブ

を記録したオリジナルネガフィルムを、4Kデジタルリマスターと5.1chサラウンド

ミックスで再現。「路地裏の少年」「MONEY」「J.BOY」など当時の代表曲の数々

が、臨場感あふれる迫力の映像と音響でスクリーンによみがえる。

 

 

 

 

という事で行ってまいりました、浜田省吾の88年渚園ライブ映画。

 

映画の告知があった時にはこちらの劇場では上映しないだろうし、それ程観に行こう

 

とまでは思わなかったんですが(ちょいとお値段もお高いし)、しかし、近場の劇場

 

での上映がある事と、ゴールデンウイークという絶好のタイミングも重なり、これは

 

行くしかないと思い直し、お供を二人連れだって劇場へ足を運びました。

 

 

 

 

 

上映10分前にフロアへ上がると、そこには入れ替えを待つ多くの人でひしめき合っ

 

ていましたよ、驚き!まぁそんな大きな劇場ではないのもありますが、その静かなが

 

ら熱気を帯びた雰囲気と、絶妙な年齢層の高さって自分もですが(笑)。私のお供が

 

一番ヤングで浮いてましたよ。

 

昔からのファンの方や、このライブの開催地が地元という事もあり、実際に参加した

 

かも知れない方々、かく言う私もこの渚園のライブを体験している一人なのでありま

 

した。

 

 

 

 

そんな静かな熱気を感じながら上映がスタート!35年前のあの懐かしい空気感その

 

ままが巨大なスクリーンに映し出され、オープニングの路地裏の少年が劇場内に響き

 

渡った瞬間に前身の毛穴が開いて、心の涙腺が崩壊した私。

 

 

 

 

そんな映画のセットリストがこちら

 

  • Introduction ~ A PLACE IN THE SUN
  • 路地裏の少年
  • 終りなき疾走
  • HELLO ROCK & ROLL CITY
  • 愛のかけひき
  • 生まれたところを遠く離れて
  • MONEY
  • DADDY’S TOWN
  • OCEAN BEAUTY
  • MY HOMETOWN
  • 丘の上の愛
  • A NEW STYLE WAR
  • 明日なき世代
  • 僕と彼女と週末に
  • 愛の世代の前に
  • J.BOY
  • DARKNESS IN THE HEART
  • ラストダンス
  • A PLACE IN THE SUN(Instrumental)
 
 
 
まぁ、4Kデジタルリマスターされてる映像は綺麗だし、一番の感動は音響の素晴らし
 
さ。ライブで聞くのは勿論最高ですが、劇場用にミックスされた音響の立体感はまた
 
格別。最高のポジションで聞くライブの臨場感と没入感はDVD等では体験出来ない
 
感覚で、浜省の歌声、バンドの演奏、そして観客の細かな歓声までも立体的に聞こえ
 
る感じは、正にタイムマシンに乗ってタイムスリップしたような疑似体験が味わえま
 
した。
 
 
 
 
上映中の私は、終始ニヤニヤ、瞳うるうる、鳥肌ゾワゾワがず~っとループした状態
 
で、通常の映画や日常生活では体験出来ない感情と感覚を体験しました。
 
 
 
 
他のお客さんも、それまでずっと聞いてきた浜田省吾と、一曲一曲に込められた自分
 
の想い出やその日々と向き合っているような、語り合っているような、一曲一曲を噛
 
みしめながら聞いている、当時20代であっただろう J.BOYJ.GIRL 達の様子がこち
 
らにも伝わってくるように聞き入っておられました。
 
 
 
 
映画ではライブのMCも、ゲストで登場し3曲をデュエットした中村あゆみさんの出演
 
シーンもカットされた楽曲のみで構成されたシンプルさが彼の音楽に集中出来る効果
 
的となって見事な演出でした。ただ映画の中でひときわ目立っていたのが町支寛二さ
 
んの真っ赤なスパッツ姿というのもご愛敬(笑)。
 
 
 
 
個人的にはOCEAN BEAUTYからのMY HOMETOWN、そして僕と彼女と週末にでリプ
 
レイするメロディにはゾワ~っとさせられました。そして最後のラストダンスでエン
 
ディングを迎えた渚園のライブ。35年前という事もあって、巨大なスクリーンもな
 
ければプロジェクションマッピングも派手な演出もない時代でありながら楽曲の力だ
 
けで聴かせて魅せたライブ。曲の中には福島の原発事故やウクライナを連想させるも
 
のもあり、一貫した普遍性の凄さを浜田省吾自身とその楽曲に感じた私でした。
 
 
 
 
そんなライブに挟まれる当時の観客の様子に、友達5人と車で相乗りして出かけた事
 
や会場まで歩いた距離の事、会場上空の飛行船の姿、天気が微妙だった事や、グッズ
 
売り場のテントがあっちにあって、トイレが向こうだったなとか、ライブ中に吹いて
 
いた風の温度まで蘇ってきて、なにか懐かしいクラス会にでも参加した気持ちにもな
 
った映画体験でした。
 
 
 
 
現在70歳を迎えた浜田省吾さんですが、今年もアリーナツアーを開催するという事
 
を聞き、ここ何年かチケットが落選していた私は今回こそは是非参加したいと考え、
 
奥の手でファンクラブ先行発売という魅力に惹かれて入会。それでも落選する場合も
 
あるそうですが無事当選! ベル
 
 
 
 
数年ぶりの浜田省吾のライブ! そうそう6月にはこちらもCDを購入して応募した初
 
の松任谷由実さんのライブも奇跡的に当選!年齢的に高橋幸宏さんや坂本龍一さんの
 
事を思うといつ見れなくなってしまってもおかしくない貴重なライブですから、しっ
 
かりと堪能したいと思います。
 
 
 
 
この時から35年という歳月が経ち、見た目も変化してキャリアもアップした浜田省
 
吾さんですが、改めてこのライブ映像を観て感じた事は、彼の楽曲に対する思いやラ
 
イブに対する真摯な姿勢が何一つ変わっていないという凄さに、ただただ驚かされ圧
 
倒させられた作品でした。このライブを見に行った方も、行けなかった方も、この映
 
画館という最高の環境で体験出来る事はとても貴重ですので、この機会に是非お出か
 
けしてみてはいかがでしょうかです。
 
といった所で、また次回ですよ~! パー
 

 

 

やはりライブといえばこの曲。この年のON THE ROADですね!音譜