横溝正史の推理小説「金田一耕助シリーズ」を原作にTBS系で毎週土曜日22:00 - 22:55に放送された。 第1シリーズは1977年4月2日から10月1日まで放送。
「ぼく、金田一耕助です!」
ー 哀悼 古谷一行様 ー
映画「犬神家の一族」が公開され、横溝正史ブームが起きたのが私が小学生の頃。その勢いに乗るようにテレビで始まったのがこの「横溝正史シリーズ」でした。
第一シーズンで放送されたのが
「犬神家の一族」「本陣殺人事件」「三つ首塔」「悪魔が来りて笛を吹く」「獄門島」「悪魔の手毬唄」という強力ランナップでした。
当時は「まんが日本昔話し」「クイズダービー」「8時だよ全員集合!」「Gメン75」という流れで観てました。 まだ幼かったのですが、何故か一人で観ていたもので、10時になりあの不気味な音色と共に「横溝正史シリーズ」の文字が画面に映るだけでも怖かったですよ。 その体験があるからか今でも怖いあの音色、、。
この初回放送の日が映画「悪魔の手毬唄」の劇場公開日っていうのも横溝正史作品らしい不思議な繋がりを感じて面白いですね。 他にもこの「横溝正史シリーズ」の4作目になる「獄門島」が映画公開よりも先に放送されるという事があり、映画版では原作とは違う犯人に変更するというハプニングもありました。
小学生でしたから最初に金田一耕助というキャラクターを観たのはこの古谷一行版が最初になりました。とっても人間臭く、愛嬌があって人懐っこくってかっこいい耕助像に、もう瞬間で心奪われました。 いまだに金田一耕助に夢中なのは古谷一行さんあってのものです。
その後劇場で初めて観た金田一映画が「八つ墓村」、テレビシリーズが一旦終了した10月の上映でした。 古谷一行に慣れていた私にはちょっと違和感を感じる金田一でしたが、色あせない横溝感は十分楽しめました。というかやっぱり怖かったですね。
そして遂に石坂浩二の金田一に出会う映画「犬神家の一族」がテレビ放送され、小学生ながら完全に金田一耕助の世界にノックアウトされたてしまったのでした。 意外にも映画版の金田一もすんなり受け止められて、テレビ版は古谷一行、映画版は石坂浩二という二人の金田一耕助をそれぞれ楽しむ事が出来ました。(笑)
毎週土曜日の夜に枕を抱えながら恐る恐る観ていた「横溝正史シリーズ」でエンディングに流れる茶木みやこさんの「まぼろしの人」も大好きで、レコードという発想がなかった私はオンボロラジカセをテレビのスピーカーに近づけてその歌声を録音しては聞いていました。元の音も当時は悪く、テープの音も酷かったですから、ちゃんとした音源で聞いた時は感動すら憶えました。
まるで金田一耕助の事を歌っているようで思い入れの深いー曲です。
一話目の古谷一行さんの髪型にはまだ若干の社会人的なよこ分け感がありますね。シリーズ後半ではお洒落ボサボサのロン毛でした。
京マチ子VS高峰三枝子の松子対決はどちらにも凄みがあって甲乙つけがたいものがあります。 ただ珠世役には好みが分かれるかも知れませんね、、。
「終わりがあるから~夢を追い求める~」「終わりがあるから~愛に全てを賭ける~」 さて、またDVDで古谷一行さんの耕助に逢うとして、つづきのシリーズⅡのご紹介の時まで。
といったところで、また次回ですよ~!