日本とアメリカを舞台に、戦後30年という歳月に刻まれたさまざまな人間の生きざま

 

を描くサスペンス・ドラマ。

 

 

 

 

 

 

「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第2弾の作品で、前作の横溝正史に次い

 

で森村誠一の同名小説を映画化した1977年に製作の作品です。前作以上に宣伝費

 

をかけて配給収入22億円という大ヒットを記録しました。

 

 

 

 

 

 

「金ばかりかけて中身のない映画ばかり作る会社」と揶揄されがちな角川映画です

 

が、当時の空気を体感している身からすれば、「得体のしれない何か面白そうな期待

 

を持たせてくれる存在」が角川映画で、この期待感というワクワクするものが確かに

 

そこにはありました。 だからこの時代の角川映画を私は嫌いになれません(笑)。

 

 

 

 

 

 

まだこういった大人向け映画を劇場へ観に行く年齢ではなかった私ですが、「読んで

 

から見るか、見てから読むか」や「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」

 

といったキャッチコピーや、テレビから流れていたCMの映像と一緒に、この映画のス

 

トーリーにリンクしたジョー山中が歌う大人の歌声に心惹かれ、鮮烈に頭の中へと焼

 

き付いています。 ラジオの「放送室」のエンディング曲も思い浮びますが、、。

 

 

 

 

 

 

でこちらの映画では、当時の昭和世代の渋い俳優さんがこれでもかと多数出演されて

 

いて、それを見るだけでも価値のある映画でございます。 

 

 

 

 

 

 

犬神家も本作も男社会の犠牲になった女性の悲しみとその悲劇が描かれた映画でした

 

ね~。 2作共心に痛みが残る作品でした。

 

 

というところで、また次回ですよ~! パー