超破格の安値で大邸宅を手に入れた若いカップル。だがその家には次から次にトラブルが続出、二人は壊れる端から修理していくのだが、、。

 

 

 

 

 

 

          -  THE MONEY PIT  - 監督 リチャード・ベンジャミン

 

 出演 トム・ハンクス、シェリー・ロング、アレクサンドル・ゴドゥノフ 他

 

こちらは1986年制作の アメリカ映画 アメリカ です。(91分)

 

 

 

 

  ロック・グループ専門の弁護士のウォルターとヴィオラ奏者のアンナは熱愛中。金のない二人は、アンナの前夫で世界的な名指揮者マックスのアパートで同棲生活を送っている。

 

 

 

 

マックスが一年間の予定で演奏旅行している間、彼の許可を得て部屋を借りているのだが、突然、マックスが予定を早めて帰ってきたため追い出されてしまった。

 

 

 

 

文無しの二人が買える家など、なかなか見つからない。そんな時、ウォルターの友人の不動産業者ジャックが紹介してくれた物件は信じられないほどの好条件だった。白い洒落た二階建の一軒家で、売値が破格に安いのだ。二人はすぐに契約し、喜びいさんで新居に入った。

 

 

 

 

ところが到着早々、玄関のドアがはずれ、レンジを使うと電気がショートし、水道の蛇口をひねると泥水が飛び出し、さらに二階に通じる階段がくずれ落ちてしまった。とんでもない欠陥住宅だったのだ。二人は大金を工面して大修理を行わなければならなくなった、、。

 

 

 

 

ソフト化された当時、ビデオに録って何度も観ていたこちらの作品に数十年ぶりに再会する事となりました。いや~こういう理屈抜きに楽しめる映画って本当に最高です

 

 

 

 

そうそうこの映画ってスピルバーグが製作総指揮で、その他製作陣には「ジュラシック・ワールド」のフランク・マーシャルに「スター・ウォーズ」のキャスリーン・ケネディという最強メンバー。その上、撮影には私の大好きな「ゴッドファーザー」のゴードン・ウィリスまで参加しているという今では夢のような方々によって作られていた作品だったのでありました。

 

 

 

 

久々に観て、とにかくトム・ハンクスが若くて細い事に驚きました。「フィラデルフィア」や「フォレスト・ガンプ」のトムより断然「ビッグ」派の私としては、このライトなコメディ演技こそが彼の真骨頂なのであります。

 

 

 

 

「もしも慌てて購入した豪邸が欠陥住宅だったら」というドリフのタイトルにもなりそうなハチャメチャな住宅で奮闘する羽目になってしまったウォルターとアンナのカップル。破格の値段で買った豪邸が暮らしてみたら玄関は壊れるわ、階段は崩れ落ちるわ、水は出ないわ、電気はショートするわと、次々に災難が降りかかります。

 

 

 

 

そんなハプニングが起きる度に見せるトムのリアクションがいちいち面白く、2階の穴にはまっちゃう画も最高!不幸な災難と分かっていながらもついつい笑ってしまうほどです。疲れ果ててお風呂に入ろうとするも、バケツでやっと貯めたバスタブごと一階へ落下てしまう場面のトムのイッちゃった笑いはたまりません。

 

 

 

 

他にもスピルバーグ映画あるあるのピタゴラスイッチ的な連鎖によって工事の足場が崩れ落ちるシーンや階段が崩壊する階段落ちシーン、オーブンのチキンが宙を舞ってガラスを突き破る場面等、セットを生かした大がかりなアクションでも笑わせてくれます。

 

 

 

 

最初は詐欺師っぽかった武闘派大工達と仲良くなったり、嫌味だった指揮者のマックス(ダイハードのテロリストだったのを思い出した)が意外にも良い奴だったりと、なんやかんやあっても終わり良ければ総て良し。

 

 

 

 

家の修理の完成と、ウォルターとアンナのすれ違った心も修繕するラスト、大工の親方が言う「土台がしっかりしていれば修理は簡単だ。」というセリフがまた洒落てます。

 

 

 

 

ドタバタコメディではありますが、その中にもちょっぴりのハートフルで微笑ましいエッセンスが嫌味なく入っている王道の80s映画で、観終わった後にほっこりさせられる幸せなラストがたまらない作品です。

 

 

 

 

オープニングとエンディングに登場するウォルターのお父さんのエピソードも良いアクセントになっていました。「工事の期間は2週間」、笑ってほっこりのトム・ハンクス映画でございます。気軽に楽しめる映画を観たい方にはピッタリの作品だと思いますので機会がありましたらご覧になってみて下さいませ、です。

 

では、また次回ですよ~! パー