孤独な盲目の老人の家に押し入った若者たちが思いがけない恐怖を味わうさまを描いてロングランヒットとなったホラー「ドント・ブリーズ」の続編。

 

 

 

 

 

 

               -  DON'T BREATHE 2  -   監督 ロド・サヤゲス

 

  出演 スティーヴン・ラング、マデリン・グレイス、ブレンダン・セクストン3世 

 

こちらは2021年制作の アメリカ映画 アメリカ です。(99分)

 

 

 

 

  第1作の出来事から8年、盲目のSEALs退役軍人であるノーマン・ノードストロームは11歳の少女フェニックスと飼い犬のシャドーと一緒にデトロイト近郊で暮らしている。ノーマンはフェニックスに彼女の母親は一家の古い家での火事で死んだと言い聞かせていた。

 

 

 

 

ノーマンにとって社会との唯一の接点である旧友のヘルナンデスは、ノーマンを説得して街への用事がてらフェニックスの気分転換にと彼女を一緒に連れ出す。町ではならず者がフェニックスを連れ去ろうとするが、シャドーが追い払う。

 

 

 

 

ならず者一味はヘルナンデスの車をノーマン宅まで尾行しヘルナンデスを殺害、次いでシャドーもおびき寄せて殺す。ノーマンがシャドーを探しに家の外に出る間に、一味はフェニックスを誘拐するため住居に押し入る。

 

 

 

 

ノーマンと一味の間で争いが繰り広げられ、一味のリーダーであるレイランは自分こそが彼女の実の父親だと告げ、その証に自分にもフェニックスと同じ1束の白髪があることを示す。

 

 

 

 

8年前、フェニックスの家は地下の違法薬物製造での爆発により焼け落ち、レイランは8年間の刑務所暮らしをしたことを告白する。ノーマンは意識を失ったフェニックスを廃墟で見つけ、彼の亡くなった娘の代わりに育てようと家に連れ帰ったのだ。

 

 

 

 

釈放後、レイランはフェニックスが母親の墓碑に花を手向けているのを見つけ、彼女が生き延びていることを知ったのだった。レイランは飼い犬を仕向けてノーマンを殺そうとするが、ノーマンはその犬を屋根裏に閉じ込める。フェニックスは外に脱出したが、一味の者に捕まり眠らされる。

 

 

 

 

一味はノーマン宅に放火してフェニックスを連れて立ち去る。ノーマンはかろうじて屋外に脱出しフェニックスを追う。 実の父親であるレイランには娘とは別の目的でフェニックスの身体が必要だった事を本人はまだ知る術もなかった、、。

 

 

 

 

裕福な盲目の老人の家に強盗目的で押し入った若者が、思わぬ返り討ちに遭うというの恐怖を描いた前作でありましたが、なんと今回はその狂気の変態お爺さんノーマンを主人公にした脅威の続編作品でございます。

 

 

 

 

その上、今作では幼い娘と静かに暮らしているノーマンですが、この娘のフェニックスは前作の事件現場で倒れていたのを黙って連れ帰った子供で、ある意味前作で変態ノーマンが夢見た暮らしがいびつな形で現実になった生活を送っているのであります

 

 

 

 

その為フェニックスには外の世界と遮断した生活を強いているという相変わらずの変態ぶり。 ストレスの溜まったフェニックスの息抜きの為、友人のお供で町へ出かけた彼女に何やら怪しい集団が目を付けフェニックスが狙われる事になります。

 

 

 

 

尾行されて集団に家バレするノーマン、あんな生活を送っているくせに前作同様また家に侵入されてしまうノーマンお爺さん。 フェニックスを連れ去ろうとする悪人達との自宅バトルが繰り広げられる事になりますが、結局フェニックスは連れ去られてしまいます。

 

 

 

 

この悪人達がここまでしてフェニックスにこだわる理由がその後明かされると、まぁノーマンとずっと居るよりかは良いかもと一瞬思えたのですが、その裏には胸糞爆発の本当目的があったのでありました。 これならノーマンお爺さんと居る方がまだ良いかと、、。

 

 

 

 

そもそもこの映画、変態ノーマンお爺さんと悪人軍団に挟まれた少女フェニックスの争奪バトルのお話なもので、悪い大人に振り回されるフェニックスからしたら、「こんな大人なんかになりたくない~!」 と尾崎豊の「卒業」がループで聞こえて来そうな惨状。

 

 

 

 

悪人はもとよりノーマンを応援する気にもなれないという地獄絵図な上、悪人の動機がこの上なく残酷なもので、本人を目の前にしてそれ言っちゃう?という内容に、ただただフェニックスちゃんが不憫で可哀そうなトラウマ鬼畜映画な本作です。 そうそう唯一の友人ヘルナンデスが殺された意味も分からず、彼女も不憫でしたよ~。

 

 

 

 

続編の為、既にノーマンという人物が盲目であるにも関わらず凄い能力を持っている事が事前に分かっている事もあって、その行動力に驚きはありませんがアクションは前作以上に派手になっていて、ホラーテイストだった前作とは違い動きの多いアクション映画に趣が置かれています前作のエンディングから繋がるストーリーという構成と家族愛?も含めて「クワイエット・プレイス2」に近い展開の作品です。

 

 

 

 

「お前も私が見ている世界を見るがいい」の決め台詞が渋いランニング姿のノーマンお爺さんが、ランボーのようなダークヒーロー的活躍を見せる第二作目。 ただテレビモニターで観ると画面が暗くて、特に前半等見ずらい場面が多々ありますので、部屋を暗くして鑑賞するのがお勧めです。 暗くないとただのアクション映画ですものね。

 

 

 

 

子供とワンちゃんを登場させながらも、とにかくグロくてダークな世界とアクションが堪能出来る作品で、ストーリーを気にしなければそこそこ楽しめる映画だと思いますので、機会がありましたらご覧になってみて下さいませ、です。

 

 

では、また次回ですよ~! パー