ゴーストランドの惨劇

 

「マーターズ」の鬼才パスカル・ロジェが6年ぶりにメガホンをとり、絶望的な惨劇に巻き込まれた姉妹の運命を、全編に伏線と罠を張り巡らせながら描いたホラー

 

 

 

 

 

 

   -  GHOSTLAND/INCIDENT IN A GHOSTLAND  - 監督 脚本 パスカル・ロジェ

 

 出演 クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、

                                                                    スミレーヌ・ファルメール 他

 

こちらは2018年制作の フランス フランス カナダ カナダ の合作映画です。(91分)

 

 

 

 

  人里離れた叔母の家を相続し、そこに移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘、姉のヴェラと妹のベス。 だが、新居に到着したその日の夜、突然の惨劇が一家を襲う。 2人の暴漢が家に押し入ってきたのだ。 しかし、娘を守ろうとするポリーンの必死の反撃により、姉妹の目の前で暴漢たちはメッタ刺しにされる。

 

 

 


その惨劇から16年後、ベスは家を離れ小説家として成功していたが、姉のヴェラは事件の後遺症で精神を病み、今もあの家で母親と暮らしていた。ある日、姉のヴェラから「ベス 戻ってきて」という電話を受けたベスは不安に駆られ、あの忌まわしい記憶が残る実家に帰る事を決意する。 帰郷したベスを母は優しく迎え入れるが、ヴェラは一人で地下室に閉じこもっていた。 

 

 

 

 

様子を伺いにベスが地下室へ向かうと、ヴェラが苦痛にもがき苦しむ様を見てしまいう。 見えない何かに襲われ、悲鳴をあげながら体を歪ませるヴェラを止めようとしたベスに 「お姉ちゃんは壊れたよ 次はお前の番だ!」 という不気味な声が聞こえてきます。 突然目を覚ましたベスがそこで見たものは!、、。 というお話です。

 

 

 

 

不快指数100%の映画 「マーターズ」 を手掛けたパスカル・ロジェ監督が、本作でも姉妹をとことんいたぶりまくるという、胸糞なホラー映画の登場でございます。( マーターズはこちらで紹介したと思っていてのですが、何故か書いていませんでした。 謎 、、)

 

 

 

 

今作はただ映像的にグロいという作品ではなく、メンタル的にしんどい描写が多く、主人公のベス同様に観客をこれでもかと精神的なダメージで追い込んでくるようなタイプの映画でありました。

 

 

 

 

タイトルやDVDのパッケージからお屋敷を舞台にしたゴシックホラーかと思ったのですが、ゴーストが登場しないガッツリとしたリアル系のサイコなお話でありました

 

 

 

 

オープニング、引っ越した矢先にサイコキラーの侵入に遭うシングルマザー家族。 展開が早目ながら、まぁありがちなホラー映画だと思って観ていると、これがなかなか一筋縄では収まらない凝った構成の作品になっていました

 

 

 

 

いわゆるホラー映画だけでないサスペンス的な展開や、現実と空想、記憶や時間がゴチャゴチャに組み合わさって、こちらは狂気と悪夢の間を行ったり来たりと翻弄される体験をさせられる事になります。 その合間あいまに無慈悲な暴力が挟み込まれるものですから、観ているこちらはかなり精神的なダメージを食らってしまいまうのでした。

 

 

 

 

この惨劇の舞台となる家というのがまた絶妙で、叔母さんの趣味ともいえる不気味なクラッシックな人形のコレクションの数々や、狭く入り組んだ室内の構造等が姉妹の心理や彼女たち自身のメタファーになっていて、二人の絶望的な恐怖感を強調しています。

 

 

 

 

女性の成長や姉妹愛をかなり歪んだ視点で描いた映画ともいえますが、「マーターズ」同様、女性を痛めつけてあそこの臭いをプンプン嗅ぐ監督の性癖が洒落た構成で炸裂している本作。 ベタなホラーに飽きた方やあえて胸糞映画を観たい方にはもってこいの作品だと思いますので、機会があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか、です。

 

では、また次回ですよ~! パー