フランスでベスト・セラーとなって、世界各国に大反響を呼びおこしたジャン・クロード・フォレストのSFエロティック漫画「バーバレラ」の映画化

 

 

 

 

 

 

                                        -  BARBARELLA  - 

 

               監督 ロジェ・バディム  原作 ジャン=クロード・フォレスト

 

出演 ジェーン・フォンダ、ジョン・フィリップ・ロー、デヴィッド・ヘミングス 

 

こちらは1968年制作の イタリア イタリア フランス フランス アメリカ アメリカ の

                            合作映画です(98分)

 

 

 

 

  すべての兵器が廃止された遠い未来。 宇宙飛行士のバーバレラは地球大統領からポジトロン光線を発明した科学者デュラン・デュラン博士が宇宙旅行中に行方不明になった事を告げられる。 もし博士が発明した装置が悪用されれば宇宙の平和が破られる恐れがあるというのだ。 恐ろしい古代の風習である戦争を引き起こさせない為に博士を見つけ出してほしいという使命を受ける。

 

 

 

 

任務を受けたバーバレラは早速タウ惑星に向った。 着陸した彼女が最初に会ったのはその星に住む双子ばかりの子供だった。 しかし彼女は囚われてしまいソリに乗せられる。 向かった先で見たのは博士が乗っていた宇宙船の残骸で、今では子供達の遊び場になっていた。 子供達の遊び道具の人形ロボットに殺されかけるが、そこに表れたマーク・ハンドという髭男に危うく救われ難を逃れる。 

 

 

 

 

マークに博士の行き先を尋ねると、氷山の向こうにある巨大な都市ソゴーに行けばデュラン・デュランがいるだろうと教えられる。 こうしてバーバレラはソゴーに向かうが、トラブルから地下の迷路にさまよい出てしまう。 そこで黒い女王が支配するソゴーの国で犠牲となった天使パイガーと知りあい彼の翼に乗ってなんとかソゴーに着く事に成功する

 

 

 

 

だが、そこは黒衛兵という番兵が厳重な見張りをしており、二人はあっというまに捕えられてしまった。 そして宰相のもとへ、連れていかれる。 陰険な彼は、女王の前に二人をつきだし暴力をふるう。 この地獄からバーバレラを救ったのが革命グループのリーダーであるディルダノだった。

 

 

 

 

しかし、バーバレラは再び宰相にとらえられてセ〇クス・マシンで拷問されるが、彼女は耐えぬき、ついに機械を破戒する。 慌てる宰相の耳にバーバレラのアラームが鳴った それは博士の行方を探知する機械からの音で、この宰相こそ探し求めていたあのデュラン・デュラン博士であることを知るのだったが、、。 というお話です。

 

 

 

 

ちょっとエッチなフランスのSF漫画を映画化した本作。 CG化がどんどん進み、映像のクオリティが上がれば上がるほど、この映画の輝きが増していくという不思議な作品です。 「フラッシュ・ゴードン」的なストーリーは一応ありますが、そこに特別な意味はなく、ただただ主人公バーバレラを演じるジェーン・フォンダのエッチで美しいコスプレとその身体を眺める為だけの映画と言っても過言ではありません。

 

 

 

 

もう映画のオープニングからそれは宣言されているようなもので、宇宙船の無重力の中でイカツイ宇宙服をひとつひとつ丁寧に脱ぐ場面。 ジェーン・フォンダのおみあしが登場した瞬間に、これから始まる映画はこういう内容の作品ですよとアナウンスされています 彼女の裸を隠すように動き回る文字もご愛嬌の確信犯で、映画全体に流れるフレンチポップスもなんとも良い味つけになっています。

 

 

 

 

もう一つの大きな魅力になっているのがSF映画の舞台を彩る舞台セットとそのデザインで、「2001年宇宙の旅」で定着した基準とは違う宇宙船内部の個性的なインテリアや小物の造形がとってもレトロでお洒落。 その反面で青くペイントされたウサギや口が牙になったからくり人形、インコ殺人マシンや快楽で殺す機械等、可笑しくて狂ったカオスな世界観が強く印象に残ります。

 

 

 

 

それに負けないバーバレラの衣装がまた素敵で、とにかく女性の身体を美しく見せるような、露出多めのデザインのものを何度も衣装チェンジしてくれるサービス精神。 男性だけでなく女性にもイケメン天使パイガーの綺麗な裸体が楽しめるようになっています

 

 

 

 

正直SF映画としてのクオリティは当時の東映や東宝の特撮と大差ない映像ですが、そのデザインやセンスにはフランスやイタリアの影響が強く表れていて、ポップでキッチュエロティックでユーモラス、ファンタジックでカオスな大人向けのエッチなSF映画です。

 

 

 

 

そうそうイギリスのロックバンド「デュラン・デュラン」は本作の博士から取ったバンド名だったんですね。 あの手を合わせてエッチするという未来のセ〇クス場面って、スタローンの「デモリションマン」で観た事があるのですが、ここから頂いたんですかね?なんだかんだとお礼にセ〇クスするバーバレラ、SF映画だと思って観た親子は気まずかったでしょうね。 男のエキスを吸う女子等、それ以外にも裸場面が多いのでご注意をです。

 

 

 

 

このチープさとポップさが魅力的な作品となっていますので、機会があれば一度ご覧になってみて下さいませ、です。

 

では、また次回ですよ~! ラブ! パー