人生において決して押してはならないスイッチを押してしまったがために、絶望的な不運の連鎖に巻き込まれていく男女6人のエピソードを描いたブラックコメディ映画

 

 

 

 

 

 

      - RELATOS SALVAJES​ - 監督 脚本 ダミアン・ジフロン

 

出演 リカルド・ダリン、オスカル・マルティネス、レオナルド・スバラグリア  他

 

こちらは2014年制作の アルゼンチン スペイン の合作映画です(122分)

 

 

なんとも絶妙に微妙な日本語タイトルの本作。「オールアバウトマイマザー」 の ペドロ ・アルモドバルが製作に関わっているというのでレンタルしてみました。 タイトルがタイトルなもので最初はどうなる事かと思っていたのですが、観始めたらずっとニヤニヤしっぱなしの6話からなるオムニバス作品です。そのエピソードですが、、

 

 

 

 

「おかえし」
モデルの女が仕事で指定された飛行機に乗ると、となりの男性が偶然にも彼女の元カレを知っていました。 さらに乗客全員が次々に彼と関わりがあることが判明、しかもみんな彼にひどい仕打ちをしていました。 飛行機の操縦桿を握っていたのは、、。

 

 

 

 

「おもてなし」
ある日、ウェイトレスが働くレストランに、彼女の父親を自殺に追いやり、母親を誘惑した高利貸しの男が来店します。恨みが再燃した彼女は、同僚が提案した殺鼠剤入りの料理を出しますが、そこへ男の息子が来店して来て、、。

 

 

 

 

「エンスト」
山に囲まれた一本道を男が新車で走り抜けます。追い越しを邪魔するボロ車に男は捨て台詞を吐いて抜き去ります。 ところが彼の車がパンクしてしまい、タイヤ交換をするうちに、先に抜いたボロ車が追いついて来ました。 怒った運転手に新車をボコボコにされた男は、逆襲に出ますが、、。

 

 

 

 

「ヒーローになるために」
古いビルを爆破する仕事をしている男の車が、駐車禁止区域でもないのにレッカー移動されます。 翌日、陸運局の窓口で訴えを無視され大暴れすると、その姿がハデに報道され会社を解雇されてしまいます。 さらに妻には離婚を言い渡され、職探しの為に停めていた車を再びレッカー移動されるに至り、男はある計画を思いつきます、、

 

 

 

 

「愚息」
裕福な男の息子が妊婦を轢いてしまい、男は弁護士に相談して使用人に50万ドルで身代わりになってもらうことにします。しかし検察官にばれ、100万ドルで買収しますが、さらに、弁護士、使用人が金やマンションを要求してきて、男は息子に自首しろとキレてしまいます。その頃、轢かれた妊婦の夫が、、。

 

 

 

 

「HAPPY WEDDING」
結婚式の最中に、花婿が招待した同僚が浮気相手と花嫁が気付きます。泣きながら屋上に出た彼女は、そこで休憩していたシェフとコトに及びます。そこに花婿が来ますが、開き直った花嫁は「全財産はぎ取ってやる!」と恫喝して会場に戻り、花婿の浮気相手に復讐を果たすのですが、、。

 

 

 

 

それぞれのお話は独立したエピソードとなっていますが、映画を繋ぐ共通のテーマとしては 「怒り」 と 「復讐」 そこから生まれる「行動」 や 「決断」でしょうか?全体的にはブラックなコメディーなのですが、観る人によっては印象がかなり違ってとれるニュアンスを含んだ内容かも知れません。 オムニバス映画と言えば過去にも 「世にも怪奇な物語」 や 「トワイライトゾーン」。 日本では 「バカヤロー」 なんてのもありましたね。 記憶されている方がいらっしゃるか、、?本作ではお国柄なのか、画面の中で結構人が亡くなりますしバイオレンス描写が多く登場します。日常を穏やかな仮面を被って過ごしている大多数の?隠れトラヴィスの皆さん (私だけ?) にはお薦めしたい空気抜きとしてお薦めしたい作品です。 本作をご覧になって日頃のストレスを発散させるのも良いかも知れません。 ドンッ 同時に「人の振り見て我が振り直せ」 の教訓も実感させてくれる内容となっております。オムニバス映画ですが見終えた後には不思議と満足感が残る作品ですので、ちょっと変化球の作品を観たいな~と思ったら是非チャレンジしてみて下さいませ、です。

 

では、また次回ですよ~! パー