地球外知的生命体の探求に人生を捧げた父クリフォードに憧れ、自らも宇宙飛行士の道へ進んだロイ。ある日彼は、探索の旅へと出発してから16年後に太陽系の彼方で行方不明となった父がまだ生きていると告げられる。しかも彼は、太陽系を滅ぼすほどの力を持つ極秘実験に関わっていたという。そこでロイは、父を探し出し、危険な実験を阻止するという人類の未来を懸けた過酷なミッションに臨むべく、壮大な宇宙空間へと旅立っていくのだったが、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは2019年制作の アメリカ映画 アメリカ です。 (123分)

 

ブラッド・ピット 製作 主演のSF映画。 これはもう観るしかない作品でありました

 

が、予告等の雰囲気から 「かな?」 という予感はしていましたが、その予感は的中し

 

ました。

 

 

 

 

  本作は紛れもないSF映画ですが、父と子を中心とした人間ドラマになっていま

 

す。優秀な宇宙飛行士だった父クリフォードは、30年前リマ計画の責任者として地

 

球外生命体の探索に海王星へと旅立ちました。しかしその16年後消息を絶たれます

 

 

 

 

現在 地球は数年前から発生した巨大な電気嵐 サージ に襲われていました。 雷

 

クリフォードの息子ロイは父に憧れ同じ宇宙飛行士となっていました。 ある日ロイ

 

は宇宙軍の基地に呼び出され極秘情報を告げられる​​​​​​ます。 

 

 

 

 

父の乗ったリマ号が海王星付近に存在しサージの発生に関係があるらしい事、そして

 

父クリフォードが生存しているらしいと言います。父の生存とサージの関連を究明す

 

る為、火星の基地へ向かい通信を試みるという極秘任務を​​​与えられ、宇宙へ旅立つ事

 

になるのでした。 ロケット

 

 

 

 

本作は 「ゼロ・グラビティ」 や 「オデッセイ」 と同じくリアルな映像で描かれてい

 

て、ヴィジュアルはかなり見応えがあります。 反面ドラマ部分はかなり内向的で、

 

父との関係や任務についてが、ロイの主観、一人称のモノローグで語られます。 

 

 

 

 

父を探す旅と任務モノローグという進行は、私の大好きな 「地獄の黙示録」 極秘任務

 

を受けた大尉がジャングルの川を上り大佐を探しあて暗殺する というお話に似ていて

 

旅の途中に任務以外の出来事に遭遇し、余計な犠牲者が出るという所までそっくり。 

 

監督のインタビューを見たら同じ原作の「闇の奥」を下敷きにしたという事で納得?

 

いたしました。(本当はコッポラの 「地獄の黙示録」 を参考にしたと思うのですが

 

まぁ、いいか。)

 

 

 

 

前半の月面でのカーチェイス、中盤の別の宇宙船のサスペンス、後半のポッドと爆破

 

とポイント的なアクションはありますが、基本静かにストーリーは進み、ロイと父、

 

その幻影と自分自身の意味を究明する旅が濃密に描かれています。 星空

 

ただその反面、それまで自問していた割に後半はメインであるべきドラマが意外とあ

 

っさりしていたように感じました。 それがロイの目的だったはずなのに、滞在時間

 

短っビックリマーク

 

 

 

 

そこから自分の船に戻る手段もかなりの力技。 天文学的な可能性で掴み取るのでした

 

時折見せるエンターテインメント性、、。こういった内容でビッグバジェットな作品

 

を作れるのも ブラッド・ピット あってのものですが、こういった映画のブラピが観た

 

いか?とも思ってしまう私なのでした。

 

 

 

 

宇宙という空間を、まるで内面世界に置き換えた父と息子の愛憎と葛藤、孤独と絆を

 

描いた人間ドラマとなっております。ブラピは、ほぼ出ずっぱりですから彼のお好き

 

な方や、SF映画が苦手な方でもご覧になれる作品だと思いますので機会があればご

 

覧になってみて下さいませ、です。  目

 

では、また次回ですよ~!  パー