マンハッタンの高級ホテル。ひとりの男が２１階の窓枠を乗り越え、いまにも飛び降りようとしていた。街中が騒然とする中、男は交渉の相手として女性刑事リディアを指名する。やがて男の素性が、ＮＹ市警の元警察官ニック・キャシディと判明する。ニックは３０億円のダイヤ横領の罪で服役中で、父親の葬儀で仮出所中に脱走したのだった。ニックはヤジ馬が見守る中、リディアに対し自らの潔白を証明しようとする。しかしその背後では、ニックの指示を受けた弟ジョーイとその恋人によってある計画も秘かに進行していくのだったが、、。
こちらは２０１１年制作の アメリカ映画 
です。 （１０２分）
「アバター」 や 「エベレスト」 の サム・ワーシントン が主人公を演じる本作は、サ
スペンスアクション映画 でございましょうか？
４千万ドルのダイヤモンドを強奪した罪で刑務所に収監されている元刑事 ニッ
ク・キャシディ。 彼の父親が亡くなり、葬儀に参加する為 警官に伴われ特別に出席
する事に。
その葬儀のどさくさに紛れ、ニックは脱走します。 （ 間抜けな警官達 ） 
次にニックが現われたのは高級ホテル 
高層２１階の部屋を取り、窓から外の
縁に立つニック。 通行人が発見し （ すぐに見つけるオバサマの視力 ） 警察へと通
報します。 自殺志願者と思い、彼に話しかける警察に 「警察官の リディア・マーサ
ーを呼べ！」 と要求します。 訳が分からないままリディアが呼ばれ、彼女が交渉人
となります。 自殺を辞めさせようと色々な話をしていくうちに、リディアは彼が自
殺目的ではないのでは？ と思い始めます、、。
そう、ニックのこの行動の裏にはある目的がありました。 その大きな目的の一つ
は、自分の無実を訴える事。 そしてこの目立つ行動の裏では、ある計画が実行され
ているのでありました。 ニックの計画は、警察、マスコミ、見物人を証人にさせ、
自分をハメた人物を明らかにするという、人生を賭けたイチかバチかのギャンブルだ
ったのでした、、
といったお話です。
この映画に期待するものによって、かなり好みが分かれる作品になるかも知れません
私は、お勧めサスペンス作品で紹介されていた事と、タイトル、ジャケットで、勝手
に ミニマムなお話 というイメージを持ってしまっていたので、ちょっと実際の内容と
のギャップを感じてしまった方でした。 予告はあえて見なかったですしね。しかし
後から考えれば、主役が誰かで予想はついたかもしれませんが、、。 
かなりお話は大味です。 （ 良い意味で ） 細かい部分が気にならなければ、そこそこ
楽しめる作品ではあります。 私はリアル系だと思ってしまっていた為「 あらあら 」
とかなり前半で感じてしまったのですが、（警察の無能さや、自殺者の裏での警察の
まったりとした会話ニックが身元を明らかにするのを遅らせる為に、指紋を残さない
ように注意していたのに、渡されたタバコであっさり指紋を取られたり、ニックの弟
のオーシャンズ並の活躍ぶりや、登場したＴＶクルーの無意味さ 等々） ただし、これ
はあくまで私が本作に別のものを期待していたからで、「ハリーポッター」 を観ても
そんな理屈は言わないのであります。
つまり本作の正しい観方は 「 楽しんで、ワクワクしながら観る 」 これに尽きます。
何せ後半は怒涛のアクション映画となるのでありますから。 
そういった意味ではちょっとひねった アクション映画 という視点で観ると楽しめる作
品でもあります。 エンディングもちょっと 「 ん？」 という所もありながらも、ハ
ッピーエンドという、ちゃんとエンターテインメント映画として成立させているので
ありました。 
何か文句ばかり言っているようですが、それなりには楽しめました。 理屈抜きで、
ちゃちゃっと楽しめる作品をご覧になりたい方には良い映画かも知れません。 何故
か 
エド・ハリス も出演されていて、何とかバランスを取っておられますので、
機会があればご覧になってみて下さいませです。 
では、また次回ですよ～！ 
