ノルウェーの科学者によって人間の身体を縮小する方法が発見され、身長180センチなら13センチにまで小さくなることが可能になった 人口増加による環境、食料問題を解決する「人類縮小200年計画」が立ち上がり、一度小さくなれば二度と戻ることはできないが、それでも各国で小さくなること(ダウンサイズ)を選ぶ人々が徐々に増えていく、、、
こちらは2017年制作の アメリカ映画 です(135分)
「サイドウェイ」 「ファミリーツリー」 の アレクサンダー・ペイン監督作品で、主
人公のポールを マット・デイモン 隣人で友人になる ドゥシャン を クリストフ・ヴァ
ルツ が演じております。
人口増加による環境破戒、食料問題がささやかれる中、生物を縮小する実験に成
功した学者達は、ついに打開策として人間を縮小して資源問題を解決しようと考えま
す。ダウンサイジング は一般社会でも普及してきており、贅沢な暮らしを手に入れよ
うと縮小化することを選ぶ人達は増えていきました 主人公のポール・サフラネック
は妻のオードリーと夫婦生活を送っていましたが、作業療法士として働くポールは夫
婦共働きで暮らすも未だに実家での暮らしが続いていました
そんなある日 ポールとオードリーは出席した高校の同窓会で、縮小したかつての友
人夫婦に出会います そこで彼等の贅沢な暮らしっぷりを聞いたポールとオードリー
は、ダウンサイジングした人々達のための施設 「レジャーランド」の見学に行くこ事
に、、、そこで2人は、少ない財産でも夢に描いたような贅沢な暮らしをしている縮小
した人々の姿を目の当たりにし、自分達も遂にダウンサイジングすることを決意する
のでしたが、、、
DVDジャケットや、設定からしてシュールなコメディ映画 もしくはそう思わせ
ておいてのSF映画 かと思って鑑賞し始めたのでありますが、最終的にはヒュ
ーマンドラマに着地した作品となっていたのでした 勿論コメディ的な場面もありま
すし、設定自体はSF的なのですが、これがどちらにも吹っ切れていない、「これじ
ゃない!」 感 が気になり、なんともどっちつかずな印象だけが残ってしまい
ました
その大きな要因は、ダウンサイジングしてからは、彼等とポールの小さな世界の中で
の話だけが進むだけで (その中の話は、障害を持った女性とのヒューマニズムのラブ
ストーリー でそれなりに楽しめるのでありますが ) 元のサイズの人間との対比や
対立 小さいからこその苦労や暮らしぶり SF的な意外な展開や裏に潜む政府の企
みとオチ この設定だからこその展開を期待したものの、そこは裏切られる事になり
「ミクロキッズ」 や 「借りぐらしのアリエッティ」 のようなストーリー的にも
ヴィジュアル的にも、映画的な面白どころがないのであります。
そのため、ポール達の生活のストーリーがメインとなって、環境問題的なメッセージ
も、かなり緩めになぞった程度でとどまってしまった感じが残ったままで、最終的に
は 「今を精一杯生きる!」 という所に落ち着いてしまっているようでした そう
なると、そもそもこの スパイク・ジョーンズ が撮りそうな設定いる と考えてし
まうのでした、、、 この設定が無くても成立してしまうような 、ポールとベトナム
人女性とのエピソード等 良い部分もある分、他の事がノイズになってしまって、ちょ
っと残念でありました
ただ、クリストフ・ヴァルツ は安定した面白味があり、これまたマット・デイモン と
の絡みはユーモラスでありました そう考えると、マット・デイモンという俳優さん
て 他の俳優さんに合わせる技術がある、上手いやり手なのを再確認いたしました
そんな訳で、勝手な事を書いてしまいましたが 微妙な所も多少ありますが、楽
しめる部分と意外な見所もありますので、興味が湧きましたらご覧になってみて下さ
いませです
では、また次回ですよ~!
1989年の作品 「ミクロキッズ」 でございます 懐か楽しいですな~