17歳のときから親友同士のカレンとマーサは、今では共同で女学校を経営していた カレンにはジョーという恋人がおり、2人はついに婚約した しかし経営が軌道に乗りはじめた時期でもあり、マーサは嫉妬し、カレンと口論になる さらに、わがままな生徒メアリーによって2人が同性愛関係にあるとの噂を流されたことから、平穏だった暮らしは次第に崩壊していく、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは1961年制作のアメリカ映画 アメリカ です(107分)

 

1934年に作られた演劇の映画化で、本作監督の名匠 ウィリアム・ワイラー 「ロー

 

マの休日」 「ベンハー」 等 が自身で 1936年に制作した映画を リメイクしたもの

 

が本作になります。 

 

 

 

 

理由として、この映画には同性愛を扱った描写があり 1936年という時代には、そ

 

のまま映画にするのが難しかった事から改編されており、25年の時を経て原作に近

 

い形で本人によってリメイクされた作品です 窓拭き。 ウィリアム・ワイラー作としては

 

「ベンハー」 の次が本作になり、振り幅の大きな監督さんであります  カチンコ

 

その上、主人公の二人 カレンを オードリー・ヘプバーン が、マーサを シャーリ

 

―・マクレーン が演じるという豪華さ キラキラ これは観たくなるのも当然なのでありま

 

した  ウインク

 

 

 

 

Movie  大学時代同級生だったカレンとマーサの2人が経営する 女子寄宿学校 そこには

 

マーサの叔母 リリーも授業の一部と生徒の世話を担当していました やっと経営が軌

 

道に乗り始め、カレンはやっと恋人の医師 ジョーと婚約となります しかし親友であ

 

るマーサは、少し淋しさを感じていました イチョウ 

 

 

 

 

そんなある日、地元の有力者ティルフォードの孫で、度々問題を起こす生徒のメリー

 

に罰を与えます その事を逆恨みしたメリーは、お婆さんであるティルフォード夫人

 

に 「カレンとマーサがキスをしていた くちびる 」 と嘘を吹き込みます その上、自分の

 

噂話に信憑性をもたせる為に、同級生の弱みにつけこみ、自分の言う事をきくように

 

脅して味方に付けるという徹底ぶり (この子役、以前ご紹介した「悪の種子」以上の

 

悪ガキぶりで、表情からしてパンチしたくなる位の悪役演技なのでした) グーハッ

 

 

 

 

メリーを溺愛している夫人はすっかり孫の言う事を信用して彼女を学校から退校させ

 

ます 噂はたちまち広がり次々と生徒達は退校していく事態となり、遂に生徒は居な

 

くなってしまいます  噂の出所を聞いたカレンとマーサは、ティルフォード夫人の

 

家に向かい無実を訴えますが、疑念を晴らす事が出来ず、二人はティルフォード夫人

 

を名誉毀損で法廷に訴える事にします ちびっこハンマー

 

 

 

 

しかし二人は敗訴してしまいます  学校にはツタが生え、庭は落ち葉が積もってい

 

ます。裁判のせいで余計に噂が広まってしまい、周りの視線に怯え、外にも出れない

 

カレンとマーサ ドア 婚約者のジョーは結婚する意思を変えませんが、彼にもカレン

 

とマーサの関係を疑う気持ちがあることを知り、カレンは婚約を破棄します ​​​​割れる  

 

子供達の陰が消えた寄宿舎でマーサが語り始めます 「こうなって初めて自分自身に

 

問いかけた時に、実は出会った時からカレンの事を愛していた自分にやっと気付い

 

た、、、」 と告白するのでした。  

 

 

 

 

そこへ玄関のベルが鳴り、ティルフォード夫人が現われます 「子供の嘘だった事が

 

今日分かった」 チーン と報告に訪れたのでした、明日 判決を無効にして、賠償金を

 

払い、新聞に謝罪文を掲載します どうか許してほしいと、、、それは自分自身の贖

 

罪の為でしょう はてなマーク と、もう戻らない時間を悔やむカレン ティルフォード夫人を帰

 

し、マーサに 「一緒に他の町へ行って仕事を見つけよう」 とカレンは提案します  

 

マーサを部屋に残し外を散歩するカレンその姿を窓越しに眺め 車窓 カーテンをそっ

 

と閉じるマーサ、そして、、、

 

 

 

 

といった作品でございます 子供のついた何気ない嘘が、多くの人の運命を変えてし

 

まう怖さと、噂の波紋の大きさが招く冤罪が描かれます 水面に落ちた小さな水滴で

 

も、波紋は広がって行き、止める事は出来ないのでした 波紋 あえてモノクロにした

 

事も、このサスペンスタッチな人間ドラマを際立たせる効果になっています 主演二

 

人の共演も素敵ですが、前述したように、子役はある意味素晴らしい演技で、映画史

 

に残る悪役であります ムキー むかっ

 

 

 

 

パンフォーカスを多用した撮影と、構図 (ラストのドアを開けた時のカット等) は流

 

石です嘘 ? いえ メリーは本質を見透かしていたのかも、、、というマーサの言葉が

 

脳裏に残る作品でありました  この二人で、この題材という所もザワザワしてしま

 

います。何故かティルフォード夫人が 佐々木すみ江 さんに見えて仕方なかった不思

 

議、、、 真顔 

 

 

 

 

様々な意味で異色な映画となっておりますが、ご覧になって損はない作品だと思いま

 

すので、機会があればご覧になってみて下さいませです ビックリマーク

 

ラストシーンのカレンの姿に女性の自立を見る私でありました 筋肉

 

では、また次回ですよ~! パー