田舎から都会へ出てきたローズ・パンフィルは、ルイ・エシャールの経営する保険会社に秘書として採用された ドジで不器用なローズはたった一週間で解雇の危機を迎えるが、ルイは彼女の特技である“タイプの早打ち”に注目し、タイプライター早打ち世界大会への出場を持ちかける 地方予選であっさり敗退してしまったローズに対し、ルイは鬼コーチと化して特訓を開始 厳しいトレーニングに耐えたローズは地方大会を一位通過し、パリで行われる世界大会の本戦に挑むのだが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2012年制作の フランス映画 フランス です(111分)

 

田舎から出て来た女性が、上司の命令で、世界のタイピスト大会に出場する羽目にな

 

り、奮闘する姿を明るいタッチで描いた ラブコメディ風の 佳作映画でございます ラブラブ

 

 

 

 

Movie   舞台は1958年のフランス 田舎娘の ローズ は田舎で生涯を送る事に疑問をも

 

ち、父からの結婚話を振り切り、都会へ出て行きます 本四バス DASH! タイプライターの

 

早打ちだけが特技の ローズは レポート ルイ が経営する保険代理店の秘書の​​​面接を受けま

 

す 大勢の女性が都会的な服装で待つ中、一人浮いた存在のローズでしたが、頼まれ

 

ても居ないタイプ打ちを披露して (ナント!ローズは左右1本づつの指で打つのであ

 

りました そうだ! ) かろうじて、1週間の試用で採用が決まります しかし、結局、タイプ

 

ライターの早打ち以外取り柄のないローズは1週間で解雇、、、しかし ルイはある交

 

換条件付で契約の延期を告げるのでした。

 

 

 

 

その条件とは 「仕事を続けたいのならタイプライター早打ち大会に出場する事」 とい

 

うものでした (彼女に何か感じるものがあったのでしょう) しかし、初出場の19

 

58年大会ではわずか 2文字 の差で敗退 、、、チーン その事で火が付いたのかルイ

 

はローズにタイプの訓練を課せ (10本の指を使えるように鍛錬 打つ場所を色分け

 

して、それに合わせてマニキュアもカラーリングするという、楽しいアイディアもあ

 

ったりします) 1959年の地方大会で ローズは優勝します 二人はいつしか惹かれ

 

あっていますが、ルイの複雑な心理が邪魔して、成就しない関係のまま そんな中で

 

も、次のフランス大会でもローズが優勝します  ベル  

 

 

 

 

地方紙の一面にも掲載され、ローズは一躍、町の有名人になります しかしそのこと

 

はルイとローズの間に溝を作ってしまいます  フランス大会で優勝した事により、

 

タイプライター大手の会社ジャピー社と契約したローズは、フランス中のスターにな

 

ります 互いに気持ちを引きずったまま ルイは新しい秘書を雇い (堅めの仕事が出来

 

そうな ​​​​​​メガネ ) ローズは田舎生活で夢見ていたような、毎日を送っていました 

 

 

 

 

そして遂にタイプライターの世界大会が行われる日がやって来ました ローズは決勝

 

戦まで残り、対戦相手は何度も優勝しているアメリカ代表でした アメリカ  5分3本勝

 

負 どちらが一文字でも多く、お題のメモを正確に打てるか?です 1本目はローズが

 

辛うじて勝利 2本目はアメリカ代表の勝利 いよいよ3本目というその時、ローズ

 

は袖に引っ込んでしまいます そこには実家の父から送られてきた古いタイプライタ

 

ーがありました 契約に違反する事は分かっている行為 注意 もう席に戻らないと負

 

けになってしまうというその時、ローズの背後から、聞きなれた声が聞こえるのであ

 

りました、、、 ウインク

 

 

 

 

本作は実際にあった タイピストの世界大会を基に、田舎娘のローズが都会という世界

 

へ出て、自分の可能性を広げるというお話です それに大きく関わってくるのがルイ

 

という男性です 映画の雰囲気から読み取ると、秘書という職業は、当時の女性の仕

 

事の中では憧れの仕事だったようです その雇い主で、一筋縄ではいかないルイとい

 

う人物と、恋に落ちるというまるで 「マイ・フェア・レディ」 のような王道のストー

 

リーの部分はありますが、面白い事にそこにタイプの大会という要素が絡み 「ロッキ

 

ー」 のようなスポ根的な要素が盛り込まれ、なんとランニングシーンまで登場いたし

 

ます (それ必要か?)

 

 

 

 

多くのタイピストが揃ってタイピングする姿を軽快な音楽と編集によって、本当にス

 

ポーツを観戦しているように見せる演出も楽しめます 後半にあるラブシーンが妙に

 

エロティックで、そこだけトーンに違和感が出ておりましたが、楽しんで観れる映画

 

です。50年代後半のフランスのビジュアルや、女性の衣装や、髪型、立ち居振る舞

 

い、音楽 等も見ていて楽しめる要素が多いです  

 

 

 

 

ローラを演じる デボラ・フランソワ は、映画 「ある子供」 でデビューして、主人

 

公の彼女を演じていましたが、同じ女優さんとは思えない変貌ぶりで、今作ではとて

 

もキュートで見事な演技を披露しております 彼女の魅力で成り立っている映画でご

 

ざいました リボン 王道は王道の良さがある事を、改めて確認した良作でございます 

 

特に女性にはお勧めしたい作品ですので (ルイの好みは、人それぞれですが、、、) 

 

どこかで見かけたら手に取ってみて下さいませ  CD 手  です

 

では、また次回ですよ~! パー