東京で暮らすごく平凡な一家、鈴木家 当たり前のように電化製品に囲まれた生活を送っていたある日、電気を必要とするあらゆるものがなぜか使えなくなり、東京は大混乱に陥ってしまう 交通機関や電話、ガス、水道まで完全にストップした生活に人々が困り果てる中、鈴木家の亭主関白な父・義之は、家族を連れて東京を脱出することを決意するが……。

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の 東宝 東宝 フジテレビ フジTV 映画 です(117分)

 

この 「電気が止まったら?」 というシンプルな発想に興味をもって、レンタルしてみ

 

ました。

 

 

 

 

Movie お話は単純明快、マンションに住む4人家族  父、義之は、亭主関白で 仕事人間

 

なサラリーマン 会社では経理部長を任されており、現在は決算前の多忙な時期  母、

 

光恵は少しおっとりした専業主婦 2児の母として堅実に家庭を切り盛りしていますが

 

田舎から送られてきた魚をさばくのも苦手で、田舎の父の善意もちょっと迷惑そうで

 

手の込んだ料理は苦手な主婦  ​​​​、兄、賢司はおとなし目な大学生 デジタル機器と自転

 

車があれば、それで生活が事足りるオタクっぽさも持っています 妹、結衣は高校生で

 

クラスの「おしゃれ系」教室の人間関係維持に執心で、LINEでのやり取りにハマって

 

いる いわゆる最近の普通な女子高生です。母親を中心になんとか家族という形態は保

 

っているものの、夫の義之は、ほとんど家族には無関心なのでありました ま、よくあ

 

る家族です

 

 

 

 

しかしある朝、それは突然起こりました 電気という電気が停止しているのです!そ

 

れだけでなく、電池で動く目覚ましまで止まっているのでした。とにかく、会社や学

 

校へ向かいますが、どちらも成立しない為 復旧まで自宅待機となります ネット、テ

 

レビ、ラジオ、新聞情報源も断たれ、ATMはもとより、銀行や公共機関も停止状態

 

です スーパーにも食料が無くなりはじめ、水すらもポンプが停止してる為、一気に危

 

機感が広まります 情報が無い為、どれほどの規模で起こっているのか知る術もあり

 

ませんでした そんな時、風の噂で大阪の方は可動しているという話を聞きます こ

 

こに留まっていても無理だと決心し、妻の田舎である鹿児島へと家族で向かう事にし

 

ます 当然、空港は閉鎖状態 値段が跳ね上がった自転車を仕方なく購入して、鈴木家

 

4人の旅が始まる事になります  自転車 自転車 自転車 自転車

 

 

 

 

この映画は、鈴木家の周りで起こる出来事のみで物語は進んで行きます ですから、他

 

の場所での動きは全く分からない状態で、私達も同じように 鈴木家と旅をする事にな

 

ります。その道中で巻き起こる、様々なエピソード 街の道から高速道路を利用した

 

り、20倍以上で売っている水を言葉巧みに安く購入したり、川の水を飲んでお腹を

 

下したり、ホームセンターに忍び込んで、ペットの餌缶 空き缶 と車用の精製水 アロマオイル を代用

 

食として手に入れたりします噂だった大阪に到着しても、やはり電気は止まっていま

 

した  チーン

 

 

 

 

旅立って67日目、ひと気のない田舎道で、さまよう豚を見つけ 豚 仕留める事に成

 

功しますが、その豚の所有者が登場 ハッやった事は咎めず、代わりに残りの逃げ出し

 

た豚を捕まえることを前提に、衣食住の提供を受けられることになり、久々のまとも

 

な食事に涙が止まらない妹 結衣でした その田舎の家でしばらく過ごし、「当分ここ

 

に居ても良いんだぞ​​​​」 と提案されますが、鈴木家はお礼を言って目的地へ向かう事に

 

します 川が行く手を阻みますが、いかだを作り渡ります が、そこで父は川の中へ

 

と姿を消してしまいます 川で姿を消した父に別れを告げ、前へと旅を続ける3人 

 

途中 線路上で野犬化した犬に襲われ、足を折る母 シーネ 野犬に囲まれもうダメか!と思

 

われた時、汽車が目の前に現われるのでした。

 

 

 

 

汽車に乗り込んだ家族が車窓から外を見ると、そこには発煙筒を焚く、父の姿があり

 

ました  そして旅を始めて 108日目、遂に母の実家に到着します。そこで実家の

 

漁業を手伝い、シンプルな自給自足の人間的な生き生きとした生活を経験する鈴木家 

 

あの日から 2年と126日 経った日 突如として電気が復活します それを田舎の港

 

町で、何とも言えない表情で眺める 鈴木家の面々、、、江ノ島 町はもとどうり、何事も

 

なかったかのように、せわしなく人々が行き交います 鈴木家も元の家に戻り、前と

 

同じような生活に戻っていましたが、家族それぞれ昔とはちょっと違った家族になっ

 

ているのでありました  (^ー^)親子(^ー^)。

 

 

 

 

映画 「ウォーターボーイズ」 「スウィングガールズ」 の 矢口 史靖 監督作で、残念

 

ながらこの方の作品は1本も観ておりませんでした 勝手なイメージ というか、そのま

 

まですが、非常に分かり安く、皆に好まれる作風、そしてテレビ臭を感じる物が多い

 

といったものが、私には邪魔をしていたのでした で、本作ですが、その作風を逆手

 

に取って人間の本質的ないやらしさや、欲深さ、他人を犠牲にしてでも という部分を

 

かなり抑えた演出で、そんな日本映画は観たくないといった、多数の見やすいエンタ

 

ーテインメント作品を期待する方々を裏切らない作品に仕上がっております。嫌味で

 

はなく、楽しめて考えさせられるよう上手いバランスをとっております 電気に支え

 

られた生活ってどうなの?とか、やっぱり田舎での自然な暮らしって良いよね!とい

 

った単純な内容に落ち着かせてはいない所が良いのであります 何故こんな事態に陥

 

ったか?は明確には示されない所も良いと思いました。

 

 

 

 

災害はいつ、どんな形でやって来るか分からないのですから 注意 ただあくまで個人的

 

な意見ですが、この鈴木家の誰一人として共感をよべるキャラクターを最後まで見つ

 

けられなかったのが残念な所でした 義之と光恵 夫婦の見た目の年齢差、長男 賢司の

 

前半の片想い描写は全く後半には関係ないエピソードですし、わざわざスマホを捨て

 

る意味も不可思議でした(後で電気が復旧するかも知れないのにもったいないぞ!)

 

妹の結衣はずっとうるさかったし、、、豚の一件でお世話になる 田中さんが唯一 好き

 

なキャラでした。

 

 

 

 

電気止まったら 原発 とか大丈夫なのか !? とかもチラッと考えてしまいましたが、基

 

本コメディというスタンスだと納得させる私でありました 休日にちょこっと観て、

 

勉強するには良い映画だと思いますので、時間があればご覧になってみて下さいませ

 

です。 目

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

既存の曲ですが、かの ミッキー吉野がアレンジとプロデュースをしておりまする  音譜