デリヘルを経営している元刑事のジュンホは、店の女の子たちが相次いで失踪する事態に見舞われていた やがて最後に会ったと思われる客の電話番号が同じ事に気づくジュンホ そして、その番号は直前に送り出したデリヘル嬢ミジンの客とも一致していた ほどなくミジンとの連絡が取れなくなり、心配したジュンホはミジンの行方を追う すると、通りで不審な男と遭遇する そして、男が問題の電話番号の持ち主であることを突き止めたジュンホは、格闘の末に男を捕縛、2人はそのまま駆けつけた警官に連行されていくのだが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2008年制作の 韓国映画 韓国 です(125分)

 

2004年韓国で実際に起こった ソウル20人連続殺人事件 をベースにしたオリジナ

 

ル作品で ナ・ホンジン 監督が脚本も手掛けた デビュー作であります ひらめき電球

 

 

 

 

元 刑事で、今は デリヘル を経営している ジュンホ  彼が経営している店の女が相次

 

いで派遣先から失踪するという事件が起こる ジュンホは 女達がブローカーに捕まり

 

他へ売られたものと思い込む 最後に派遣した客の携帯番号と、それ以前に消えた女​​​​

 

の 客の番号が同じ 4885 だった  携帯電話 

 

 

 

 

一方、風邪で休んでいたシングルマザーの ミジン を人手が足りず、推して派遣した 

 

ジュンホ は、その客が 4885 の男と気付き、ミジンをオトリにして男の所在を突

 

き止めようとするのだが、ミジンの着いた場所は携帯の電波が届かない場所だった 

 

連絡が途絶えたミジンの行方を追う為、以前の女達の手がかりを基に マンウォン町内

 

を探し始める 車  途中、他の車と接触事故を起こしてしまう ジュンホ ヨンミン と

 

名乗るその男の言動に不信を抱いたジュンホは、その男が 4885 の男と気付き、逃

 

げる男を走って追うジュンホ ランニング 

 

 

 

 

捕まえボコボコにしてしまうのでありました パンチ!  警察が駆けつけ署で取り調べを始め

 

ると、ヨンミンから信じられない言葉が発せられます 「9人を殺した、、」 と ナイフ

 

しかし、最終的に証拠不十分で釈放されてしまう ヨンミン  ジュンホは ミジンに対し

 

て、自らの責任と、自責の念に駆られ、 自らヨンミンの罪を暴く為 行動に出るのであ

 

りました、、爆弾

 

 

 

 

本作はサイコキラーと、それを追う 元刑事の追いかけっこがメインに描かれています

 

主役の ジュンホを演じる キム・ユンソク はそこそこの中年でありますが、劇中 走っ

 

て走って走りまくります (昭和の刑事ドラマのようです) 対する犯人役の ヨンミン

 

を演じる ハ・ジョンウ 普通に見える風貌が、逆に不気味でサイコキラー役にピタっ

 

とはまっております ヨンミンという男は 性交不能症で、つまりはインポであり その

 

欲求を満たす為に女性の頭部に杭を打ち込む という行為によって満たすという、とん

 

でもない男だったのでした  くぎ  

 

 

 

 

日本の警察と、韓国の警察では法律等も、違いがかなりあるのが理解出来ます そも

 

そも最初に捕まった時に、殺した見ず知らずの他人の車を乗って捕まっているのです

 

から、それだけで 充分立件し、拘束出来るのでは?と思うのですが、法の問題なのか

 

映画マジックなのかがちょっと分かりずらい面もあります (そこを気にする私がおか

 

しいのか!?) 

 

 

 

 

残虐シーン、暴力シーン、も多い中 ミジンの娘とジュンホとの関わりがこの作品の救

 

いとなっています (またこの娘が可愛らしいのです) その反面、母親が被害にあっ

 

たかも知れない事に気付く場面は秀逸です 走る車を外から捉えたカメラ 中では携帯

 

で話す ジュンホと泣き叫ぶ娘 中の声は聞こえず、雨の音と静かなBGMだけで表現さ

 

れています かさ

 

 

 

 

この作品でも警察と、法律は無能に描かれています そしてキリスト、教会もある種

 

の象徴として位置付けられていまして、韓国でのキリスト教の登場率の多さに驚きま

 

す ホーリークロス 袋小路のような街は、まるで彼等社会を象徴しているようで、その中でのエ

 

ゴ、暴力の犠牲になるのは いつも女性と子供なのであります そんな世界のせめても

 

の救いは  ジュンホ自らの、これまでの行いに対する贖罪と、ミジンの娘との未来を予

 

感させるエンディングでありました 夜の街

 

 

 

 

テーマと残酷な場面が多い作品でありますが、サスペンス映画がお好きな方は楽しめ

 

る映画になっておりますので、機会があればご覧になってみてはいかがでしょうか、

 

です。

 

では、また次回ですよ~! バイバイ