15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多 現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた 別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになる。

 

 

 

 

 

 

こちらは2016年制作の 日本映画 です 日本(117分)

 

「誰も知らない」「そして父になる」「海街diary」の是枝裕和 監督作品であります

 

個人的には 「誰も知らない」 と 「空気人形」 の2本しか観ていない (最近の作品は

 

スターさんが御出演されているので、それが私にはノイズになって入り込めないので

 

した)  のですが、2作共 好きな作品で、今回 アク が少なそうだったのでレンタル

 

してみました

 

 

 

 

15年前に一度だけ 文学賞 を受賞し、現在も作家になる夢を諦めきれないバツイチの

 

男 良多  現在は取材の為 と言い訳をしながら 探偵事務所 で浮気調査をしてはギャン

 

ブルにお金をつぎ込んでいる生活で、家賃の支払いにも困る日々 なかでも月に1度

 

小学生の子供 真悟 に会うのが生きがいなのに、元妻に渡す養育費も 滞納気味 札束 

 

その元妻にも未練たらたらなのでありました  そんな良多の気持ちをよそに 元妻の 

 

響子 は新たな恋人と子供を含んだ生活に踏み出そうか思案していました sss ハート  

 

独り身の 良多には 団地に一人暮らす 母が居ます 父が亡くなり半年 母の顔を見ると

 

いう手前、父の掛け軸を探しに来たのですが当てが外れる 良多、、、 もやもや

 

 

 

 

そんな時、子供との面会日がやって来ます 野球 野球 をやっている子供にスパイクを買

 

ってあげたり、宝くじ toto を買ったりと過ごし、最後 母の団地に二人で訪れるのであ

 

りましたそこには妹夫婦も来ていましたが、台風 台風 が近づいている為 早めに帰宅す

 

る妹夫婦 車 元妻の 響子が子供を迎えに団地にやって来ますが、母に勧められ家に上

 

がる事になり久しぶりの 元家族 が揃います 台風が強くなる為、泊まる事になり一夜

 

を団地で過ごす良多達 母との会話 「幸せってのはね、何かをあきらめないと手に出

 

来ないものなの」 「誰かの過去になる勇気をもたないと」 と煮え切らない 良多に言

 

葉を掛けます それを自分で 「今、私良い事言ったんじゃない?小説に使ったら?」 

 

と本気とも冗談とも取れない言葉でにごします ちゅ もやもや

 

 

 

 

真悟とは台風の中、自分の思い出の公園に出かけ タコ タコ のすべり台の中で語り合

 

います そこへ響子が迎えに来て、しばらくすべり台の中で 元家族の時間を過ごしま

 

す 良多が言います 「こんなはずじゃなかったよな、、」 響子も 「そう、こんなはず

 

じゃなかった」 続けて響子が 「もう決めたんだから、前に進ませてよ、、、わかって

 

る?」 と言い、言われた良多は 「わかってる」 「わかってた、、、」 と答えます 

 

ここでやっと良多は自分が 過去の人 になる決心がついた表情をうかべます 

 

朝が来て、台風が過ぎ去った団地を去る 良多と元家族 また来月の約束をしてそれぞ

 

れの方向へと別れる 良多と 響子、そして真悟 人ごみに混じって行く 良多でありま

 

した 山

 

 

 

 

ほぼ出ずっぱりの 阿部寛 の何とも憎めないダメっぷりを温かく見守るような映画でご

 

ざいます  ( 樹木希林 と 小林聡美 の上手さは言わずもがなですが) 誰しもがなりた

 

い大人になれる訳じゃない そんな大多数の人が、何かしら共感出来る作品であります

 

これといった大きな出来事があるわけでは無い 日々 その中の細かいディテールの積

 

み重ね がこの映画の魅力です 月一で会う為、子供が父親にちょっと遠慮している感

 

じ  欲しい靴  足。 があるのに、ワンランク下の靴を指さす 矢印 子供なりの気遣い そ

 

れを見てワンランク上の靴を 見栄を張って買う父親 お札 (ただ、見てない所で汚して

 

安く買ってましたが sale ) 

 

 

 

 

冷蔵庫で作るカルピスのシャーベット(冷蔵庫臭がすると言われてしまいますが)

 

カレーうどんの調理風景とグリーンピースの存在感 そして団地感、室内の物の配

 

置、ベランダ、キッチンに無理から置いたようなダイニングテーブルの感じ、そのモ

 

ノが発する 年季とリアリティ がこの映画のもう一つの主役でもあります そんな日常

 

の積み重ね、そして映画が終わっても その日常が続いていくんだろうな~ と思えるよ

 

うな作品でありました (それが狙いなのかも知れませんが)

 

 

 

 

個人的には、否が応にも 自分 とダブってしまう部分が多かったのですがね 汗

 

「なりたい大人になれなかった人へ」 のコピーのどうり こんな普通の人々の日常をご

 

覧になってみてはいかがでしょうか?です

 

では、また次回ですよ~!

 

 

 

 

 

 

 

エンディングテーマになっている曲で、PVも是枝監督作です(個人的には、、、ですが)