ある日、小さな不動産屋を営むディーノは、娘のセレーナを富豪のボーイフレンド、マッシの家まで送ってあげるのを口実に、その家の当主ジョヴァンニに近づく。そして銀行から無理な借金をしてまで、ジョヴァンニが手がける高利回りのファンドに参加する。何不自由ない生活を送りながらも満たされない思いを募らせていたジョヴァンニの妻カルラは、老朽化した劇場の再建に情熱を注いでいく。ディーノの娘セレーナは、マッシとの愛に疑問を持ち始めていた時、心療内科医である継母ロベルタの病院でひとりの少年と出会い、心惹かれていく。そんな中、マッシの車がひき逃げ事故を起こしてしまうのだったが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2013年制作の イタリア フランス の合作映画になります イタリア フランス

 

4つの章から構成されている作品でありまして、1つの出来事を3人の視点で、それ

 

ぞれ描き  最後の章で、3人の交錯していた物語が終結する語り口になっています

 

 

 

 

オープニング パーティーの片付けをする給仕達 その一人が自転車で帰路の途中、

 

車と接触事故に遭い、車はそのまま走り去ってしまいます 車 DASH!

 

 

 

 

1章目 ディーノ  不動産業を営む ディーノ は、再婚した妊娠中で、心療内科の医

 

師の妻と、娘の セレーナ と不自由なく暮らしていたのですが、ある日 娘の恋人の家

 

が富豪であるのを良い事に 父親の ジョヴァンニ に近づき、高利回りの ファンド を借

 

金してまで参加させてもらうのですが、相場が荒れて下落してしまい途方に暮れてし

 

まいます、、、

 

 

 

 

2章目 カルラ 富豪のジョヴァンニの妻 カルラ は、仕事第一の夫と、親離れしたが

 

っている息子 マッシ の3人で豪邸に住み、何不自由ない生活を送っているのですが、

 

心の中は空虚でした ある日、町の古い劇場が閉鎖されるのを見て、自分の力で劇場

 

を復興させられれば、と思い付きます 生きがいを感じ行動し始めるのですが、夫の

 

事業が危機になり、資金的に断念せざるを得なくなってしまいます、、、

 

 

 

 

3章目 セレーナ 富豪の息子の マッシ と別れ話をしているある日、母親の病院で ル

 

カ という青年に出会います 彼は過去、麻薬で捕まった経歴を持ち、皆から敬遠され

 

ている存在でしたが、セレーナは彼の真実の姿を知り 惹かれあう仲になっていくの

 

です、、、そんなある日、セレーナの学校で優秀生徒の発表会があり、セレーナとマ

 

ッシは出席します。発表会が終わり セレーナはパーティーには参加せず、その足で ル

 

カ の家に向かい愛し合うのですが携帯が鳴ります マッシが酔いつぶれ、セレーナに

 

迎えに来てほしいと呼ばれます ルカも付いて行き、マッシを家まで送る事になり、

 

セレーナの車とマッシが乗って来た車の2台で帰る事になるのですが 車ブ~・・・(車)。 car* ブ~・・・(車)。

 

 

 

 

最終章 人間の値打ち ここで様々なこれまでの問題が絡み合い、終結する事になりま

 

す そのほとんどは、見ているこちらには決して後味の良い物ではありません 唯一

 

希望的な進展を迎えるのは セレーナと再婚してきた母親の心が通じ合える場面と、ル

 

カが 痛手は有りながらも呪縛から解放されるであろうという場面ですが、最も印象に

 

残るのは ラストのカルラの眼差しであります ジョヴァンニの事業が何とか危機を脱

 

し、自宅でパーティーを開いているのを2階の窓から、下界を眺めるように見つめて

 

いるシーンの彼女の表情が全てを物語っている気がします 目 (アスファルトでは

 

看護師を演じておられました)

 

 

 

 

そしてエンドクレジットで皮肉なタイトルの意味を知る事になります  「人間の値打

 

ち」保険用語 ”人的資本” 映画はそれぞれの章で、「お金」 「存在意義」 「愛」 

 

という人間の欲求を描き、その人間というものの値打ちとは何か?を個人個人に最後

 

問いかけられます

 

 

 

 

タイトルは難しい印象ですが、なかなか面白く練られた映画となっておりますので、

 

お店で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか CD Skype

 

では、また次回ですよ~! バイバイ