「都会の喧噪とは無縁の街、藤沢」。そこが今回の芝居、「画用紙」の舞台であり、何を隠そう僕の地元である。
「瓦斯灯」は僕が二十歳のころバイトしていた喫茶店で、劇中では何処と美沙、それに悪役二人が会話する場所として使わせてもらっている(無許可だが)。
今日は仕事が藤沢で、ちょっと時間があいたのでよってみた。
さすがに十年も経つと、知った顔がいないのはもちろんのこと、テーブルや椅子も変わってしまっていたけれど、雰囲気や内装自体はそのままで、まるで自分さえもあの頃に戻ったような、そんな懐かしい気持ちになった。
不思議なものだ。
実際のところ、現在の藤沢は厚木や秦野や大和あたりに比較すれば、喧噪に包まれた都会の部類に入ってしまうのだろうけれど(あくまでも「神奈川県内では」ということだが)、その一角に十年前の自分の記憶がほとんど手付かずで息づいている、というのはとてもうれしいことのような気がする。
ここで働きながら書き上げた「画用紙」。
十年前の僕と、友人たちと、この瓦斯灯の為にも、半端なことはやれねえよな。
さて、今日も稽古、頑張るぜ!