毎朝毎朝飽きもせず乗っている(本当はかなり飽きているが)田園都市線。
立錐の余地もない満員電車で、格納されたイスにもたれながら昇降扉の上のモニタをみていると、ついつい頭をもたげて来るのが突っ込み癖。
ついこの間まで流れていた「レノボ」というPCメーカーのCMもバカバカしくて腹が立ったが、最近流れている「Zino」というおっさん雑誌もかなりおかしい。
製作総指揮とか言う肩書きの、やらしい目をした痩せぎすの男がこの秋のおっさん世代のおしゃれをレクチャーしてくれるのだが、これがもう真面目にやっているとすれば全員童貞なんじゃないかと言うくらいバカバカしい。
まず大前提として、「お洒落に金を使う男」を「洒落金男(リッチーノ)」と定義するのだそうである。
この時点で鼻の先から失笑が漏れる。
なんだよ、リッチーノ、って。
まずレッスン1。
この秋は淡い色合いの仕立てのいいジャケットで差を付けるのだそうである。
名付けて「淡色」。
これも「たんしょく」ではなく「あわいろ」と読むらしい。
四十五十のおっさんが、「淡色」を「あわいろ」なんて言っていたら、僕は心の底から軽蔑するけどね。
レッスン2。
さりげなく自分の小指につけたジュエリーを褒めさせ、それをそのままプレゼント。
…これねえ、実は僕やったことあるんですよ、高校生の時に。
いやまあ若気の至りっていうかね、カッコつけたいこともある訳じゃないですか。
そんなものを十五年も経ってからテレビ画面で見せられると、心の底からこっ恥ずかしくなる。
その上それを良い歳こいたおっさんが真面目くさってやるだって?
…勘弁してくれよ、もう。
レッスン3。
長い会議や打ち合わせを、リッチーノは時計をみないで仕切るべき。特にデート中に時計をみるのは失礼である。
ゆえにバイブレーション機能のついた時計をしろ、だそうだ。
…もうここまで来ると意味が分かりません。
凡そ物体が振動して音が鳴らない訳がないじゃないですか。
携帯電話のバイブ音が結構でかいのは、周知の事実だと思うのだが。
それに例えばワイングラスを掲げた時に「みーっみーっ」と震えが来た日にゃ、ぷるぷる震える手をみてアル中と勘違いされかねない。
あまり有効とは思えませんが。
レッスン4。
香水を全身からほんのり香らせる為に、一旦空中に散布して、その中を潜ってみるとか、足にふりかけてしたから匂い立たせるのがテク。
そんなことをする前に加齢臭と水虫をなんとかしなさい。
ううむ…ばかばかしい。
よくぞここまでアホ臭いネタを取り揃えたものだと感心してしまう。
そもそも「ちょいワル」とかなんとか言って、おっさんのおしゃれハウツー本が売り出されて数年。
未だ廃れず生き残っているところをみれば、発行に見合う収支があると言うことに相違ない。
しかし、だ。
例えば「ちょいワル」であれなんであれ、そんなものは求めて手に入るものではないのではなかろうか?
世間の常識と自分の美学、どっちかと言うと自分の美学を追究しつつ、迷惑にならない程度に常識とも折り合いを付けて生きている人が結果的に「ちょいワル」に見えるのであって、ハウツー本を片手にカッコだけつけて加齢臭を香水でごまかすような人種が「ちょいワル」とはとても思えない。
そもそも四十五十にもなろうと言う人間が、ハウツー本がないと自分のスタイルさえ持てないなんて…
全くもって情けない国である。
どうでも良いじゃん、人の目なんて。
立錐の余地もない満員電車で、格納されたイスにもたれながら昇降扉の上のモニタをみていると、ついつい頭をもたげて来るのが突っ込み癖。
ついこの間まで流れていた「レノボ」というPCメーカーのCMもバカバカしくて腹が立ったが、最近流れている「Zino」というおっさん雑誌もかなりおかしい。
製作総指揮とか言う肩書きの、やらしい目をした痩せぎすの男がこの秋のおっさん世代のおしゃれをレクチャーしてくれるのだが、これがもう真面目にやっているとすれば全員童貞なんじゃないかと言うくらいバカバカしい。
まず大前提として、「お洒落に金を使う男」を「洒落金男(リッチーノ)」と定義するのだそうである。
この時点で鼻の先から失笑が漏れる。
なんだよ、リッチーノ、って。
まずレッスン1。
この秋は淡い色合いの仕立てのいいジャケットで差を付けるのだそうである。
名付けて「淡色」。
これも「たんしょく」ではなく「あわいろ」と読むらしい。
四十五十のおっさんが、「淡色」を「あわいろ」なんて言っていたら、僕は心の底から軽蔑するけどね。
レッスン2。
さりげなく自分の小指につけたジュエリーを褒めさせ、それをそのままプレゼント。
…これねえ、実は僕やったことあるんですよ、高校生の時に。
いやまあ若気の至りっていうかね、カッコつけたいこともある訳じゃないですか。
そんなものを十五年も経ってからテレビ画面で見せられると、心の底からこっ恥ずかしくなる。
その上それを良い歳こいたおっさんが真面目くさってやるだって?
…勘弁してくれよ、もう。
レッスン3。
長い会議や打ち合わせを、リッチーノは時計をみないで仕切るべき。特にデート中に時計をみるのは失礼である。
ゆえにバイブレーション機能のついた時計をしろ、だそうだ。
…もうここまで来ると意味が分かりません。
凡そ物体が振動して音が鳴らない訳がないじゃないですか。
携帯電話のバイブ音が結構でかいのは、周知の事実だと思うのだが。
それに例えばワイングラスを掲げた時に「みーっみーっ」と震えが来た日にゃ、ぷるぷる震える手をみてアル中と勘違いされかねない。
あまり有効とは思えませんが。
レッスン4。
香水を全身からほんのり香らせる為に、一旦空中に散布して、その中を潜ってみるとか、足にふりかけてしたから匂い立たせるのがテク。
そんなことをする前に加齢臭と水虫をなんとかしなさい。
ううむ…ばかばかしい。
よくぞここまでアホ臭いネタを取り揃えたものだと感心してしまう。
そもそも「ちょいワル」とかなんとか言って、おっさんのおしゃれハウツー本が売り出されて数年。
未だ廃れず生き残っているところをみれば、発行に見合う収支があると言うことに相違ない。
しかし、だ。
例えば「ちょいワル」であれなんであれ、そんなものは求めて手に入るものではないのではなかろうか?
世間の常識と自分の美学、どっちかと言うと自分の美学を追究しつつ、迷惑にならない程度に常識とも折り合いを付けて生きている人が結果的に「ちょいワル」に見えるのであって、ハウツー本を片手にカッコだけつけて加齢臭を香水でごまかすような人種が「ちょいワル」とはとても思えない。
そもそも四十五十にもなろうと言う人間が、ハウツー本がないと自分のスタイルさえ持てないなんて…
全くもって情けない国である。
どうでも良いじゃん、人の目なんて。